ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

(元)鶴屋洋服店、その後の話と利夫

 

昨年、神保町界隈をおさんぽしていた時に遭遇した、気になるお店。

 

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元?

 

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元って……。と気になり、以前書いていたブログの記事にもチラと書いたところ、いつもブログで楽しませていただいている仙台のじゅんさんに(元)鶴屋洋服店オーナーのブログ情報をご教示いただきました。このオーナー(利夫)のテイストがかなり好みな感じでして、どんな方なのかなあと妄想を膨らましておりました。今年はせっせと歌謡曲のコンサートにも足を運んでいらっしゃるようで、ますますどんな方なのかミステリアスなオーラを発しているオーナー(利夫)です。

 

 

お店が開いている時を狙ってと目論んでいたのですが、なかなか開いていない。利夫はいつ働いているのでしょう。

 

後日、ブログを読んでいて知ったのですが、こちら「金・土・日・祝日の主に午後」が通常営業の模様。トップページにもはっきりと明記されていたのに、気がつきませんでした。利夫ファンとして不覚。

 

とある金曜のお昼休み、やっと営業中の「(元)鶴屋洋服店」の前を通りかかることができました。昭和3年築、現役の看板建築です。

 

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ちょっとドキドキしながら、まずはお店の前を数往復。ところ狭しと並んだ古道具、古本、古着たち。お客さんもけっこうはいっています。利夫の姿は外からは確認できず。

 

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もうちょっとお店に近寄ってみます。石原裕次郎ポーズのビールを片手にしたデッサンや、おそらくウール100%表示のための、ひつじの瀬戸物など、テーラー時代の面影が古本たちとともにディスプレイされています。

 

いよいよ店内へ。店内は昭和な建築。店舗部分は土間といいますか、三和土といいますか、そんな感じ。店舗と住居兼事務所部分を隔てているガラスのの引き戸があり、その奥は畳の部屋がありました。

 

昭和の映画に出てくる商人さんが使っているような、古道具の座卓があり、座卓の前には三つ揃えのいかにも仕立ての良さそうなスーツに身を包んだ、ほっそりとしたインテリジェントな雰囲気の男性が。と、と、利夫だろうか。

 

きっとこのジェントルマンが利夫です。……が、ひつじ並みの度胸しかもたないわたしに他のお客さんがいる中で「もしやあなたが利夫ではありませんか?」と声をかける勇気はなく。

 

お店の中を物色するふりをしつつ、チャンスはないかと利夫(たぶん)を目線にいれながらお店の中を何周もするわたし。絶対利夫(きっと)も、怪しすぎる客とマークしたに違いありません。いやいや、怪しいものではないんですーと心の中で訴えてみました。

 

もうちょっとお客が少なければひつじの度胸を振り絞って声をかけたのですが。なので「写真とっていいですか?」と聞くこともできず、コッソリと隠し撮った1枚。

 

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次こそは声をかけてみようと誓いました、というお話でした。

 

 

昨年のブログ記事(ひつじ泥棒)