ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

つい買い忘れるもの

 

ひと月以上いっつもいっつも、買い忘れ続けているもの。

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ダッカールピン

高校を卒業した後以降のほとんどの期間、髪を乾かすだけでどうにでもなるよう、デジタルパーマ的なものをベースに入れていたので、ブローなどしなくとも乾かすだけで収まってくれる楽ちんな髪型でした。

パーマ部分がカットされる時には、常にカット・パーマはセットだったのですが、先日予約を入れたときカット・カラーで予約をいれてしまったのです。

当日そのことを知り、ダメ元でパーマを追加っていけますかと聞いてみたものの、その日は予約がつまっていたようで無理とのこと。

そんなわけで、高校生の頃以来ぶりにブローする必要が出てきたのです。いやいや、そんな面倒なことできないとヘアサロンで訴えると、わたしの髪質等を加味して楽さを求めるのならば、ヘアアイロンがオススメですとのことで、やり方を教えていただき、ヘアアイロンも購入いたしました。

たしかに、何回かはさんでトゥルっとしたら収まってこれはこれで楽ちんです。むしろなんで今までヘアアイロンを持っていなかったんだ?

その際にあったら便利なのが、余計な髪を巻き込まないようとめておくヘアクリップ。出かけたついでに買ってこようと思うのですが、一旦出かけると別のことに注意がいってしまうのか、かれこれ1ヶ月以上が経つのですが、未だに購入できずにいます。

なければないでも出来ますが、あった方が格段に楽なのでやっぱり欲しいのです。なのに、あっという間に記憶の彼方に行ってしまうのです。そして、帰りのバスに乗ってから「あっ」となります。

また次の時、今日は大丈夫と行きのバスでは思っているのに、帰りのバスに乗って再び「あっ」です。あんなにきっちり覚えていたのに、わたしの脳の回路にはひっかかりのようなものがないのでしょうか。毎回驚いています。

どうしたものかと、とりあえずブログに書いてみました。きっと次は大丈夫でしょう。

 

 

ほろろとくるかき氷の物語|<バーバのかき氷>『あつあつを召し上がれ』小川 糸

 

かき氷小説をもう1冊読みました。 そんなにざくざく検索にひっかかかるものではないので、かき氷小説は本格的に夏がくる前に終わってしまいそうです。かき氷エッセイは比較的ありそうなのですが……。かき氷小説をご存知でしたら教えていただきたいです。

『あつあつを召し上がれ』という、食卓をめぐる7つの短編小説のひとつ、<バーバのかき氷>が今回のお話。

おばあちゃんの「バーバ」と、バーバの娘「ママ」と、バーバーの娘の娘「マユ」の3人が物語の登場人物。もういろんなことを思い出せなくなって、ほとんど食べられなくなったバーバがホームのベッドの上でつぶやいた「ふっ」「ふっ」という言葉から、《富士山の「ふ」だ、何年か前に家族みんなで食べに行った、天然の氷でつくった富士山みたいなかき氷のことだ》と解読したマユが、急いでそのかき氷を買いに行き、バーバのいるホームの部屋でその氷を3人で「おいしいねぇ」と食べるお話。

ざくっと言ってしまえばそれだけの短いお話ではありますが、マユがおばあちゃんや母親のことをどう思っているか、マユの心情、マユが氷が溶ける前にと急いかき氷を持って戻るところと、おばあちゃんの死や老い、短い中にぎしっとつまっていて、ちょぴっとほろ苦くて、切なさがくくっとこみ上げてきました。

みんなでかき氷を食べに行った時は、今は離婚してしまったパパがまだいたときで、そのかき氷屋さんのある場所が、離婚したパパが今の家族と一緒にいる町だったりとか、挿入されているエピソードも、いろんな観点からほろ苦い。

美しい形が少しずつ溶けていって、そしてなくなってしまう、メタファーとしてのかき氷って、ともすればベタすぎるのではと思うのですが、それをとても上手に、センチメンタルな方向にはなりすぎず、かき氷らしくさっぱりと仕上げたお話でした。

小川 糸は今回初めて読んだのですが(お名前はもちろん存じ上げておりましたが、読む機会がなかった)、『あつあつを召し上がれ』に収録されている他の6つの物語も、登場する食事もとてもよかったので、長編や別のお話も読んでみようと思います。

 

ご本人の公式サイトがとてもかわいかったです。

ogawa-ito.com

 

 

氷の音を聴いてみました|Sweet Spice Asano

 

お店のオーナーに「うわーこの人また来たー」と思われてないかしらと少々心配ですが、2週続けて行ってしまいました。ほんとうはパフェを食べようと思っていたのですが、その日もとてもいいお天気だったのでつい……(なんの言い訳)

暑いけど暑すぎない、さわやかな梅雨前のひと時。この日も頼んだ氷がやってくるまで、小さな音でかかっているジャズと、わたしの氷を削る音を聴いていました。

気になったことがひとつ。

先日ブログに<ゴリゴリゴリと削る氷の音>的なことを書いたのですが、改めてよーく聴いていると、氷を削る音、ゴリゴリなんてしていないんです。「ゴ」の音も「リ」の音もいっこも聞こえてきません。

うまく再現できないのですが、「ジョル」とか「ギョル」とか「ギュル」そんな音。ゴリゴリな硬い音ではありませんでした。そして合間合間に氷削機のハンドルを回している音なのか「キュ」とか「キュル」という音が聞こえて来ます。

なんで勝手にゴリゴリって思い込んでいたんだろう。

 

今年の2杯目は、Sweet Spice Asanoの「ミルキーコーヒーゼリー」です。

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ミルキーコーヒーゼリー

名前が定かではないのですが、そんな感じだった思います。甘いミルクシロップのたっぷりかかった丁寧に削られた氷、しゃくしゃく食べ進めていくと、濃いめに作った無糖のコーヒーゼリーを氷の中に発見。ミルクシロップと濃ゆいコーヒーゼリー、言うまでもなくベストマッチの組み合わせ。

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中にはビターで濃いめのコーヒーゼリー(氷がハラハラ降ってくる)

そして、氷の山の上に鎮座するのは、大粒のラムレーズン。ラムレーズン!おおきくって、おいしくって、ラムレーズンだけ小さい袋に詰めて売ってほしい。こちらのラムレーズンも、お店で漬けているそうです。

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写真を撮っている間に逃走するラムレーズン

 

大変美味しくいただきました。

 

 

Los Monos de la China | わたしのプレイリスト

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

わたしのプレイリストの中で一番再生回数の多いのは、たぶん以前もブログにしているこの人たちでした。アルゼンチンのブエノスアイレスで活動している3人組のパワー系アコースティックバンド Los Monos de la China(ロス・モノス・デ・ラ・チナ)のプレイリスト。

しっかり作り込んだプレイリストというよりは、Bandcamp(バンドキャンプ)という音楽配信・販売アプリから、無料配信していたカバー曲や、オリジナルのアルバムを購入してダウンロードしたものが原型です。気がついたらいろいろと放り込んでいて、そこから特に好きじゃないのは外して今の形に収まったプレイリストです。

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bandcamp 公式ページ: LOS MONOS DE LA CHINA

ロス・モノスは、自分たちのことを「アコースティック・パワー・トリオ」や「パワー・フォーク」と呼んでいるように、2本のギター、カホンと呼ばれるペルーのドラム(というか木の箱)、そして3人の声、というこれ以上ないシンプルなアコースティックのフォーマットながら、パワフルで分厚いサウンドがかっこいいバンドです。シンプルでパワフルなサウンドに乗っかった3声のボーカル・アレンジに痺れます。

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ロス・モノスのバンド名は英語にすると「The monkeys of China(中国モンキーズ)」という意味ですが、おそらくイギリスのインディーズバンド Arctic Monkeys(北極モンキーズ)から発想を得たのだろうと言われています。(カッコ内はどちらも直訳)

中国の部分に関してはよくわからなかったのですが、英語で「さっぱりわからない/ちんぷんかんぷん」のことをギリシャ語が難解な言葉だというところから It's all Greek to me(わたしにとってはギリシャ語みたいだわ)という表現があるのですが、これをスペイン語では Me suena a chino(わたしにとっては中国語みたいだわ)というのです。そんなところから—なんだかわからないけどすごいオレら—みたいな意味ではないかなーというのがわたしの勝手な解釈なのですがどうでしょう。知らないけど。

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今回は貼りませんでしたが、彼らのカバーものも秀逸です。ビートルズレディオヘッドなどいろいろあります。わたしのプレイリスト的には、カイザー・チーフスKaiser Chiefs)の「Never Miss a Beat」とブルーノ・マーズ(Bruno Mars)の「Looked Out Of Heaven」のカバーが気に入っています。 

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本日貼ったYouTubeの動画は、こちらの3曲。 

#1  La Voz <ザ・ボイス>

#2  Empanadas <エンパナーダ>

#3  Mi soledad no está tan mal <ボクの孤独はそれほど悪くない>

 

ブエノスアイレスは昨年半年以上にもわたる厳しいロックダウン措置をとっていたのですが(現在も再ロックダウン中)、3曲目は昨年5月のリモートライブ動画です。選んだ曲のチョイスがまたいい感じにロス・モノスっぽい。2曲目のエンパナーダは、南米みんなの国民食ミートパイのことです。

 

その他、YouTubeチャンネルにもフルアルバムやライブ映像などいろいろあります。

www.youtube.com

かき氷と物語とよしもとばなな|『海のふた』

 

アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、中国、今まで住んだことのあるどの国のどの街の本屋さんにも置いてある日本人作家というと、村上春樹大江健三郎、そして、吉本ばなな。(2003年から2015年までの筆名は「よしもとばなな」だそうです)

吉本ばななの小説には、限りなく非現実的で、儚げな、ふわふわふわーとした登場人物がちょいちょい出て来るのですが(うーあざとい。超吉本ばななっぽいわー)と斜に構えて意地悪なことを思ったりするわたしにかぶせてくるように、作中の登場人物が(うわーうざいわー)と毒づいたり、舌打ちしたり、悪態をついたり、時に呪ったりする人がちゃんと登場するところがわりと好きなところです。

吉本ばななよしもとばなな」というと、個人的にちょっと気まずい思い出があるわたし。初めて吉本ばななを読んだのは、高校の図書室で借りた『キッチン』や、初期のころの小説です。そのうちの1冊に『N・P』という小説があるのですが……、うちの高校のスタンプが押された『N・P』が1冊、ずっと(高校を卒業し、結婚のタイミングでいろいろなものを整理したときまで)、ずっと、ずっと実家のわたしの部屋の本棚にありました。

いやあ、見るたびに気まずかった。なんで返さなかったんだろう。なぜおきっぱになっていたのか、もうまったく記憶にございません。大変申し訳ございませんでした。

さて、最近今年初のかき氷を食べたのですが、氷をゴリゴリと削っている音、おそらく完成までにたくさんのトライ&エラーを繰り返して作られたであろうあまりにも美味しいシロップ、お店の人のかき氷への想い、これはもうひとつの物語だ——というか、わたしが思うくらいだからかき氷の物語がすでに存在しているにちがいない、そう思って検索して出てきたのが、よしもとばななの『海のふた』でした。

地元の西伊豆の海辺の町でかき氷屋を始めた主人公と、ひと夏だけやって来ることになった母親の親友の娘、2人の女の子の夏の話です。(すごい吉本ばななっぽい)

映画にもなっていて、映画を見るか、本を読むかでちょっと迷ったのですが、今年の抱負のひとつが読書ですので、そこは読書を選びました。

主人公の女の子が始めたかき氷屋さんのラインナップは、きび砂糖のシロップをかけた「氷すい」、西伊豆の特産品のみかんの濃縮ジュースときび砂糖シロップの「氷みかん」、抹茶とあずきの「氷宇治金時」、主人公がかき氷屋さんを始めるきっかけとなった「氷パッションフルーツ」です。そして途中から「氷エスプレッソ」が登場します。

食べてみたいです。いや、わたしもかき氷屋さんやりたい。(もう女の子じゃないけど)

 

 

今年も、はじめました「氷」|Sweet Spice Asano

 

まだまだ食べたいパフェはあるのですが、27度まで気温の上がったとある日、こんな日こそわたしの氷始めにぴったりでしょう。

かき氷を始めたら、パフェはもう食べちゃダメという決まりがあるわけでもないので、どちらも食べたらいいですよね。

昨年も何度かおじゃましたSweet Spice Asano、今年は4月にかき氷始めます宣言をお店のインスタグラムでされていたのを見ていて、わたしの気持ももうとっくに準備万端だったんです。

Sweet Spice Asanoは、仙台の花京院にある小さな素敵なカフェで、わたしの中ではすっかりかき氷屋さんとなっていますが、本当は、かき氷だけではなくカフェメニューも焼き菓子も定評のある人気のカフェ。冬限定でチョコレートパフェもとっても美味しそうでしたが、行こう行こうと思っているうちにかき氷のシーズンがやって来てしまいました。

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久しぶりに来たら、お隣に書店のようなお店が

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1皿目は「杏仁」

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しあわせの1皿

今年の初のかき氷、杏仁ミルクシロップのかき氷をいただきてきました。

席について、かき氷ができるのを待っていると、奥のキッチンからゴリゴリゴリとわたしの氷を削る音が聞こえてきて、幸せな気持ちになりました。

「杏仁」と「氷」、とても合いました。想像通りなのかなーと思いながら口に入れたのですが、想像よりももっといい感じ。杏仁豆腐とかアマレットのあの感じが好きな人は、きっとみんな大好きだと思います。って当たり前のことですかね。なんにせよ、とてもおいしい。

杏を甘く煮たのもとても美味しかったです。甘さも、ジューシーさも、氷と食べるのにちょうど良い感じに仕上がっていました。

氷を食べすすめていくと、中にもさらにいくつか杏の甘露煮が隠れているんです。数は数えなかったのですが、少なくなく、多すぎなく、あともう1個だけ食べたいかもーくらいの絶妙な数がはいっていました。さすがです。

こういうのって何個入れよっかなーとかベストポイントを探すのでしょうか、それとも、今日は3つだけとか、今日は6つ入れちゃおうとか、意外に適当に決めちゃうのでしょうか。

そして杏仁には欠かせないクコの実も美味しく仕上がっていました。よく「楊貴妃の愛したスーパーフード」的なキャッチフレーズで見かけるクコの実ですが、「楊貴妃の愛したなになに」っていろいろありますよね。ツバメの巣とかライチとか。「楊貴妃の愛した」をつけておけばいい感じになるという宣伝効果的なものなのか、事実なのか。

余談ですが、クコの実は英語で[goji berry]といいます。中国語では何だろうと思ったら[gouqi(枸杞)]でした。英語名は中国語の音をそのまま使ったんですね。

 

今年のわたしのかき氷も始まりました。