アイスランドの首都、レイキャビク(Reykjavík)。人口が32万(中野区と同じくらい)の3分の2が住んでいるという、地球最北の首都。
乗り継ぎのコペンハーゲン(デンマーク)の空港もそうでしたが、世界的な観光需要の伸びが止まらない北ヨーロッパ。アイスランドも例外ではなく、空港もレイキャビクの街中も新しい建造物がどんどん造られ、勢いと期待と少しの不安を感じました。
もくじ
マックとスタバのない街
マックかスタバのどちらかがないだけでもわたしの中のいい街ポイントがぐぐっと上がるのですが、マックもスタバもない街、ましてやマックとスタバもない国となると、もうそれだけでリスペクトです。わたし自身はマックにもスタバにも行くのですが、それとこれはまた別のはなし。
マックは過去に出店していたのですが、2008年のアメリカのサブプライムローン問題を発端に起こった世界金融危機の煽りから、輸入食材のしばりがあるマックは2009年10月に撤退。最後の日に購入したチーズバーガーとポテトが、レイキャビクのホテルに腐らず保管されているというホラーが数年前ニュースになりました。その様子がライブ放送されているとか。おそるべし。(先ほど見たライブ画像は鍵付きのバック?が写っていました)
ダンキンドーナツとKFCはあります。
開いている窓の謎
海に囲まれた火山の島国アイスランド。国の電力のほとんどは水力と地熱のクリーンで豊富なエネルギーで賄われているそうです。都会でも田舎でも、蛇口をひねると湯量温度ともに安定したたっぷりお湯が出てきます。たっぷりの、かつ安定した温度のお湯が出る幸せ。(ほんのり硫黄の香りが漂います)
滞在していた間、夏ですが最低気温が5度くらいと暖房が必要な寒さですが、建物内はリビング、ベッドルーム、バスルームどの部屋にもヒーターパネルがあり、地熱発電所からパイプラインで運ばれてくる温水が流れていて、いつでもほっかほかでした。
一方、建造物的にはこの豊富なエネルギーを効率的に排出することができないのか、換気用らしき小窓や、開けっ放しの窓が多いのが気になりました。
でも。雨も多いこのアイスランドで、窓開けっ放しにしていて吹き込まないかしらとちょっと心配です。
ねこといぬ
レイキャビクの街を歩いていると、同じように街を散歩しているねこやいぬとお会いします。ねこさんは大きめの子が多かった。寒い土地柄でしょうか。きれいな子がいっぱいいて、ねこ散歩するだけでも楽しめます。みんなメダルのような名札を首輪に付けているようでした。「ASA」とか「Little Don」とか。おしりさわってーとふんふん寄ってくる子も。かわゆい。
いぬさんも大きい子が多かった。大きくて、穏やかで、従順な、賢い子たち。写真の方は、いろんな観光客に話しかけられ、写真を撮られつつ、ニコニコしながらずっとご主人がピザを食べおわるのを待っていました。
10人にひとりが本を出版する国の本屋さん
10人にひとりってホント?書籍やインターネット上でもこの表現を何度も目にし、いろいろ検索してみたのですが、統計上やはりそのくらいの人数が生涯に本を1度は出版するようです。もちろん全員が職業作家というわけではなく、自費出版も含めてなわけですが、それにしてもすごい。
すごいと思うのは外の人の意見で、この国では特に珍しいことではないようです。本だけではなく、音楽や美術、アート全般に熱心な国民のようです。人口の約3分の2が住むレイキャビクだけでも、音楽学校が70以上あるというからやっぱりすごい。
その決して大きいとは言えない街に、100万人都市規模の大型書店から、個人の小さな本屋さんまでいろいろありました。
人口32万の国(しつこいようですが中野区民と同じくらい)、世界でその32万人しか使用していないアイスランド語。国民の大半は英語も母国語と同様のレベルで使いこなすにも関わらず、アイスランド語の翻訳本もかなり充実していました。こんまりの「taktu til í lífi þínu!/人生がときめく片付けの魔法」(たぶん)も普通に並んでいました。
ちなみに写真のこの字。「Ljóðljóðljóð......」グーグル翻訳にかけたら「ljóð=詩」でした。
つづく