ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

ナイスニューシック ムサン

 

お昼に入った千鳥ヶ淵近くのアンティークな雰囲気の喫茶店。混雑した店内のカウンター席に座りました。聞くともなしに周りの話を聞いていると、

 

「あんたんちの牛さあ」

 

さすがに耳がピクっとしました。「あんたんちの牛」。チラ見するとぱっと華やかな雰囲気の可愛らしい20代と思しき女性2名。わたしの聞き違いですよね。確認の為に全身を耳にして隣りの話に意識を向けると、

 

「ドナドナ」「子牛」「肉牛」「乳牛」

 

確実に「あたしんちの牛」の話をしているようです。東京っていろんな人がいるんだなあと改めて感じた次第。

 

こちらはこの春歩いていて目がピクっとした写真です。

 

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よくばりレストラン

 

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お値段はプレミアム

 

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すでに閉店。お世話さまでした。

 

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売り物・・・じゃないよね・・・

 

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非常に多趣味な先生がいると拝察。

 

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ミュージック喫茶・ムサシ(推測)

 

 

さようなら、シュン

 

寒かったからか、風が強くて花粉が飛んでいたからか、ただ外に出るのが億劫だったのか覚えていませんが、その日わたしは家にこもり、夫はひとりで出かけていきました。用事があって中野に行ったので、きっとお土産はあれかなあと楽しみにしながら、家で夫の帰りを待っていました。

 

わたしが待っていたのは、中野に行ったらよく買ってくる、美味しいチーズケーキ屋さんの、美味しいチーズケーキです。

 

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もみじ山通りという、可愛らしい名前の通りにある、チーズケーキの専門店。住宅街にあるお持ち帰りのみの、知らないと通りすぎてしまうほど小さなお店。いろんな種類のチーズケーキがあります。

 

クリスマスにお店に行った時には、クリスマスケーキ風チーズケーキも用意されていました。

 

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この日も、私たちの前にも後にも、お客さんが途切れることなくチーズケーキを買いに来ていました。行列ができるわけでもなく、と言って人の流れが切れない、そんなお店ってステキです。

 

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夕方に行ったら、もう最後のチーズケーキだったこともありました。ふたり家族なのにチーズケーキ3つ。

 

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この日も、いつもの箱をぶら下げて帰って来るんじゃないかなーと、買ってきてねと頼んだわけではないのですが、チーズケーキを食べる気満々。

 

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お店の名前は「Shun(シュン)」といいます。

 

この日、帰って来た夫の手にケーキの箱はありませんでした。お店は閉まっていたよ、と残念そうに言いました。3月19日で、40年続いたチーズケーキ屋さん「Shun」を閉めることにしたそうです。

 

もうあの美味しいチーズケーキを食べることができないと思うと、とっても寂しい。つい通いたくなる美味しいチーズケーキでしたので。

 

でも、チーズケーキ職人であるオーナーは(おそらく「シュンさん」ですよね)きっとやりきった思いでお店を閉められたのではないかと想像しています。なんたって40年。美味しいチーズケーキを作り続けること、それを生業として、お店を続け、家族を養い、来るお客さんに愛される、そんな40年を送れるってすごいことだよね、夫と引退を決めたケーキ職人のことを想いました。

 

諦めの悪いわたしは、しばらく休んで、休むのに飽きた頃、不定期営業で復活しないかしらと淡い期待を抱かずにはいられませんが……もう一度、全種類二口ずつくらいでもいいので食べたかったなあ。

 

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冗談です。わたしも美味しいチーズケーキと、ステキなチーズケーキ屋さんに出会えて大満足です。

 

さようなら、ごちそうさまでした。

 

 

 

引っ越し Ep. 1

 

「引っ越そうか?」ある日突然家族に言われたらどうしましょう。

 

昨年の10月頃でしたでしょうか。唐突に(本人としては、いろいろな考えの末の発言と思いますが)夫が言いました。

 

正直に申しまして、わたくし、そんな気さらっさらございません。ここに越してきて2年ほどですが、わりとここが気に入っています。

 

そこそこ便利で、そこそこのんびりしていて、住んでいる人たちとも心地の良い距離感。どこに住んでいるのかと聞かれ、駅名で答えても伝わらず、説明してもわかったようなわからないようなという微妙なエリア。最近は区名で答えるようになったところ、区名と同じ駅もあるため一発で伝わるようになったものの「いいですねえ。便利なとこですねえ」と言われるたびに、(そっちじゃないほうのですけどね)とつぶやいています。

 

ほどよく住み良いところ。

 

そんなわけで「引っ越し」なんて全く考えられません。第一に、わたしのもっとも苦手分野とする、現実的な作業や、決めていかなければならないことが多すぎます。引っ越し先を見つけ、引っ越し、住所変更もろもろ、考えただけで憂鬱になります。

 

当時は10月、寒くなる一方のシーズン。寒いのが終わっても今度は花粉がブンブン飛ぶ季節です。生きているだけで精一杯なその季節に、何を好きこのんで精神的、肉体的にもストレスのかかることをしなければならないのでしょうか。なので、わたくし言いました。

 

「いいんじゃない?」

 

あれ?いいんですか?いや、良くないでしょう、ワタシ。あっという間に後悔の念がよぎりましたが、明日、明後日に物件が見つかるわけでもないでしょうし、探しているフリをしてやり過ごしているうちに、彼の引っ越し熱も冷めて、この話もうやむやになるとふみ「お引っ越し、いいネ!(のフリ)」をやり通す覚悟を決めました。

 

この話、不定期でしばらく続きます。

 

 

 

 

 

本日の思い出の1枚

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「はじめてのブラジル一人旅、パラナ州モヘチス(Morretes, Parana)」

少なめでお願い、と伝え「オッケーオッケーまかせといて」と言われたような気がしたのに、軽く4人家族分程度の量が出てきて困っちゃいました。という一人旅の思い出。

 

 

教育ニ関スル勅語を暗唱する子供たちを見て

 

ニュースやワイドショーで取り上げられている森友学園問題。真相はいかにと謳いつつも、真実なんておそらく誰も関心がないんでしょうね。周辺部分の些末な事実ばかりが「またまた出てきた新事実」として取り上げられている春のニッポン、2017。

 

初期の頃は、小さな子供たちが大きな声で教育勅語を暗唱するシーンが毎日何度も流れていました。教育勅語の内容が内容なだけに、いたいけなキッズたちが我の声が一番ぞよと言わんばかりに、高い声を争うように張り上げている様子は、なんともコメントのしようがありません。ましてや集団で暗唱となると背筋がふるっとします。

 

それはともかく、小さいうちにいろんなものを暗唱、覚えて、声に出すというのは悪くはないはず。大人になるために形成されるなにかにきっと役立つはず。

 

わたしもちいさい頃、いろいろ覚えたなあと、テレビで声高らかに暗唱する子供たちを見ながら、そんなことを思い出していました。

 

今もそらで言えるものもいくつかあります。キリスト系の幼稚園に通っていたので、お祈りがいくつか。「主の祈り」とか「使徒信条」とか。その他、どんなきっかけがあって覚えたのか、まったく記憶にありませんが「寿限無(じゅげむ)」とか。そうですアレです。「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの〜」の「じゅげむ」あらら、今の人生に大して役に立っていない。あら。

 

わたしの例はアレですが、以前英語を教えていた子は、アップル創業者スティーブ・ジョブズのかの有名なスタンフォード大学でのスピーチを暗唱できていました。もちろん英語です。かっこよすぎ、子供たち。センセイは寿限無で精一杯です。

 

ちなみにうちの夫にも子供の頃なにか暗記したもので、今でも言えるものがあるか聞いてみたところ「ドイツ語で第九」と言ってました。一体どんな幼少時代を過ごしていたのでしょう。心配です。

 

みなさんどんなものを暗唱して大人になったのでしょうね。気になります。

 

 

 

今日のおやつ

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スパゲティーが食べたいだけなのに

 

月に1度か2度、ランチの時に無性にスパゲティーが食べたくなることがあります。パスタならなんでも良いわけではなく、スパゲティー限定。今日はそんなスパゲティーが食べたいデー。

 

近所にスパゲティーの専門店があのですが、ここは先月「もう行かない宣言」をしたお店。ちょっと狭いのですが、美味しいスパゲティーを出すお店で、ランチタイムにぴったりです。なぜもう行かないと決めたのか。

 

なぜなら、メニューに納豆スパゲティーがあるのです。めんたい納豆スパゲティーとか、おろし納豆スパゲッティーとか、青じそ納豆スパゲティーとか、とか、とか。

 

わたし、残念なことに納豆がダメなのです。食べたことはないので味はわかりませんが、まず匂いがまったくダメなのです。納豆好きの皆さんには何の偏見もないですし、夫も納豆大好きですし、彼は家でも食べています。ただ、わたしがひっそりと(でも確固として)納豆が苦手なだけなのです。

 

そして、ここのパスタ屋さんに行くと、かなりの確率で両脇納豆スパゲティーのお客様に挟まれるのです。お店に行くたびに両脇納豆スパゲティー。納豆が来たからといって、お店の方に席を変えて欲しいと言うのもはばかられますし、ひたすら納豆の人が食べ終わっていなくなってくれるまで、身を縮こめ、口呼吸で耐えるだけです。

 

納豆の匂いに触れないようこれだけ気をつけていてもなお、ふと油断した瞬間を狙って、お店のドアが開いた時などに、外からの風とともに納豆の香りがぶわわわっと直撃してきます。

 

両脇納豆に囲まれるなんて、そうそうないでしょうと思うのですが、昨年3回続けて両脇納豆だったため、お店から足が遠のいていました。

 

そろそろ大丈夫だろうと、先月久しぶりにお店に行きました。ご想像の通り、やはり両脇を納豆で固められました。皆さん美味しそうにお召し上がりになっていました。

 

残念ではありますが、今日で最後にしよう。……そう思って、口呼吸しながら最後のスパゲティー(わたしはミートソース)を食べ、心の中で前出のもう来ない宣言をしたのでした。

 

そして今日のこと。どうしてもスパゲティーが食べたくなりました。「行っちゃう?」との思いがよぎらなかったわけではないのですが、いやいや、ここでまた両脇納豆なんてことになったら、今度こそ立ち上がれなくなるかもしれません。そんなわけで、別のスパゲティーを出すチェーン店に行きました。ここに納豆スパゲティーがないことは知っています。正直なところ、好みのスパゲティではないのですが、今日はどうしてもスパゲティーが食べたい。背に腹は代えられません。

 

なななんと、納豆スパゲティー登場!なんてことはもちろんなく、心穏やかにミートソースを注文しました。ほどなくしてわたしのミートソースが運ばれてきた頃、20代くらいの可愛らしいカップルが隣に座りました。若くて可愛いって、ステキです。

 

しばらくすると先に男性のスパゲティーが運ばれてきました。先に食べていていいよと彼女に促され、彼はスパゲティーに手をつけました。おもむろにフォークをスパゲティーパスタにからめ、口に運びます。

 

ずずずずずずずずずずるうううううっっっ

 

江戸っ子じいさんがざるそばをすするよりも派手な音。ふふふ。若いってすごい。この時はまだ微笑ましくそんなことを思っていたわたし。甘かった。次の瞬間です。

 

ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ。ゴックン。

 

そうくる?騒音並みのすすり音を超える、衝撃的な咀嚼音。生まれて初めて聞く激しい咀嚼音に固まっている間に、彼女のスパゲティーも運ばれてきました。彼氏(または友人)がくりなすこの音、さすがに許さないでしょう。チラッと彼女を盗み見用とすると。

 

ずずずずずずずずずずるううううううっっっ

 

まさかの彼女。うそ〜?そして、ご想像の通りのド派手な音が。

 

ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ、ンムチャッ、ペチャツ。ゴックン。

 

遠くの席の人も気になってチラッチラッと首を伸ばして確認するほどのボリュームです。いや〜……。

 

すすり音はいい。いやよくない。でもこの「ンムチャッ、ペチャツ。ゴックン。」は……、コメントし難いです。

 

わたしの修行が足りないのでしょうか。月に1回、ランチにひっそりとスパゲティーを食べたいだけなんです。いやいやいや。

 

 

 本日のおやつ

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冒険しない派

 

旅先に関しては、行ったことのないところに行ってみたい派なのですが、食べ物に関しては、どちらかといえば、同じものを食べ続ける派です。

 

カップ麺ならカップヌードルの赤いのとカレー。ポテトチップスなら塩とコンソメ。お好み焼きは豚玉。ハーゲンダッツならラムレーズンかアップルパイ。

 

マックならチキチーとコーヒーのS(前まではビッグマックだったんですけど)。スタバはトールのラテにショット追加でフォーム少なめとシナモンロール(ポピーシードパウンドがあれば迷う)。

 

「これしか食べないわ」とこだわっているわけではないのですが、なんでしょうねえ、他のものにしようかなとか迷うこともなく、いつものやつを選んでいるようです。

 

いつも行く近所のとんかつやさん。わたしはいつも単品の(ごはんとお味噌汁なし)海老フライ&ヒレカツセットです。

 

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2016年12月2日の海老フライ&ヒレカツセット

 

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2017年3月18日の海老フライ&ヒレカツセット

 

ちなみにゴマドレをたっぷりかけてキャベツを完食した後に、海老フライの2/3をタルタルソースで食べ、ラスト1/3をすりごまたっぷりのソースで食べた後に、ヒレカツをいただくのがルーティーンです。