ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

引っ越し Ep. 1

 

「引っ越そうか?」ある日突然家族に言われたらどうしましょう。

 

昨年の10月頃でしたでしょうか。唐突に(本人としては、いろいろな考えの末の発言と思いますが)夫が言いました。

 

正直に申しまして、わたくし、そんな気さらっさらございません。ここに越してきて2年ほどですが、わりとここが気に入っています。

 

そこそこ便利で、そこそこのんびりしていて、住んでいる人たちとも心地の良い距離感。どこに住んでいるのかと聞かれ、駅名で答えても伝わらず、説明してもわかったようなわからないようなという微妙なエリア。最近は区名で答えるようになったところ、区名と同じ駅もあるため一発で伝わるようになったものの「いいですねえ。便利なとこですねえ」と言われるたびに、(そっちじゃないほうのですけどね)とつぶやいています。

 

ほどよく住み良いところ。

 

そんなわけで「引っ越し」なんて全く考えられません。第一に、わたしのもっとも苦手分野とする、現実的な作業や、決めていかなければならないことが多すぎます。引っ越し先を見つけ、引っ越し、住所変更もろもろ、考えただけで憂鬱になります。

 

当時は10月、寒くなる一方のシーズン。寒いのが終わっても今度は花粉がブンブン飛ぶ季節です。生きているだけで精一杯なその季節に、何を好きこのんで精神的、肉体的にもストレスのかかることをしなければならないのでしょうか。なので、わたくし言いました。

 

「いいんじゃない?」

 

あれ?いいんですか?いや、良くないでしょう、ワタシ。あっという間に後悔の念がよぎりましたが、明日、明後日に物件が見つかるわけでもないでしょうし、探しているフリをしてやり過ごしているうちに、彼の引っ越し熱も冷めて、この話もうやむやになるとふみ「お引っ越し、いいネ!(のフリ)」をやり通す覚悟を決めました。

 

この話、不定期でしばらく続きます。

 

 

 

 

 

本日の思い出の1枚

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「はじめてのブラジル一人旅、パラナ州モヘチス(Morretes, Parana)」

少なめでお願い、と伝え「オッケーオッケーまかせといて」と言われたような気がしたのに、軽く4人家族分程度の量が出てきて困っちゃいました。という一人旅の思い出。