ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

上海の壁に囲まれた小さな町|上海弄堂(ロンタン)

上海特有の古い時代の居住形式の弄堂(ロンタン)。都心の駅近エリアにもドンとある。そんな中心部の弄堂2つ。よく寄り道する弄堂だけれどあらためて写真を撮ったのは初めて。

ひとつ目は「淮海坊(ファイハイファン)」。地図を見るとグッチやブルガリの文字が見えるように、iapmという高級ショッピングモールのすぐそば。

7年、iapmに初めて来た時に周辺をちょっと歩いてみようと迷い込んだ弄堂。Apple Storeプラダだなんだと言っているすぐそばに、こんなタイムリープしたような場所があるなんてと、上海の魔都っぷりにときめいた思い出。

フランス租界時代の目抜通りAvenue Joffre(現・淮海中路)と、Route Mercier(現・茂名南路)の交差点、キャセイシアターがあるところ。地図の上に見える緑のエリアは、日系のオークラガーデンホテル上海のお庭。

右がキャセイシアター、左奥がオークラガーデンホテル

1924年に建てられたこの弄堂(ロンタン)は、中華民国時代の著名人(巴金、徐悲鴻、胡蝶など)が住んでいたところで、家の前にはプレートがある。

交差点のユニクロやGUの隣のセオリー(日本のお店ばっかり)の隣にある、北門から入ってみた。

ここに入っていいの?みたいな門煙突のある赤煉瓦がチャームポイント

中国中どこにでも掲げられているスローガン

住んでみたいなあ

補修工事してる

南門(南昌路X茂名南路)

中国共産党のスローガン(社会主義核心価値観)、こっちにいる間に中国読みで覚えて帰ろうと思ったけど、まったく覚えられなかった。去年ロンドンで赤い文字でこのスローガンが書かれたニュースを見た記憶があるのだけれど・・。あれはどうなったんだろう。

 

もうひとつの都心の駅近弄堂(ロンタン)は、「静安别墅(ジンアン・ビエシュー)」。歩行者天国になっている茂名北路を挟んだ張園(ジャンユエン)は1882年に建てられた上海の代表的な歴史建造物が並ぶエリア。こちらはコロナで長引いた再開発工事がようやく終わり、2022年に上海の新しい顔として生まれ変わった。

ヴィトンやディオールをはじめとしたハイエンドブランドが並ぶ張園の道路を一本挟んだすぐ側、そんな華やかな変化が起こったことなどまるで気がつかないかのような静安别墅がある。

南門からスタート

まっすぐに行くと2024年6月閉店の百貨店

さよなら伊勢丹(1回しか行ったことないけど)

南北を結ぶ通りの両脇に3階建てのアパートが並ぶ、900戸あるみたい

ちょっと前まではお店も多かったようだけれど今は住宅メインなのだそう

オウムとマオ

お花だらけのお家もあれば

浅草の路地のおうちみたい

静安别墅の書体がかわいい北門でゴール

上海の、壁に囲まれた小さな町(小区と呼ばれる住宅地)って独特だなあと思う。門に慣れていない日本人としては閉まっている門を開けて勝手に入るのにちょっと抵抗がある。もう慣れたけど。