ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

イヤよ、OK フランス租界 (武康路/ウーカンルー界隈)

 

「イヤよ、OK」といえば、「アヘン戦争」(1840年)です。

 

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なんの話?ですよね。上海の旧フランス租界を歩いてみたというお話です。

 

アヘン戦争とは、中国(清)とイギリスのインド産アヘンを巡る戦争で、イギリスが勝利を収めます。結果「イヤよ、イヤよも2回まで」の「南京条約」(1842年)が締結され、この条約によって上海に設定された外国人居留区のことを「租界」といいます。

 

どうしようもないゴロ合わせって、なんで覚えているんでしょうか。いちごパンツの本能寺とか。(1582年)・・・お、お恥ずかしい。

 

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この時に上海に設定された租界が、イギリス、アメリカ、フランスの3カ国、後にイギリス・アメリカ・日本の共同租界ができました。歴史の流れの中で多くの建物はなくなっているのですが、2018年の上海でもその名残を感じることができる場所が多くあります。

 

上海には、老房子(ラオファンズ)と呼ばれる、古いアパートメントが多く残っているのですが、その中でも旧フランス租界(Shanghai French Concession)をはじめとするこのエリアには、アンティークな中国と西洋のデザインがミックスされた、それはそれはステキなアパートが残っているのです。

 

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住みたいネー。これ建物、ワタシ大好物あるよ!上海の家探しの時に、期待度ムンムンで「このあたりに!」と騒いでいたのですが、賃貸マンションのサイトで検索するも、カスリもしない。このあたりに住む外国人も多いと書いてあるのに。

 

と思いましたらですね、この低層階の古いアパートメントたち、億ションレベルなんだそうです。それはカスリもしないわけです。ちっ。世の中甘くできておりませんね。

 

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ランドマーク的な武康大楼(ウーカンダイロウ)

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カフェもあるー

住むことは叶わずとも、お散歩はタダなので、武康路(ウーカンルー)という通りの界隈を歩いてきました。この写真の「武康大楼」も現役アパートメント。おいくらほどするのでしょう。うー、住みたい。

 

たくさんの人がうらめしそうにこのあたりで写真を撮っているので、ここに住みたいのに住めない同志たち、と勝手に思っていたら・・・

 

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同志たち

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なにかの撮影でした

建物の写真ではなく、通りの向こうの撮影の様子を撮っているようでした。ウェディングフォトのようですが、個人の撮影にしては、けっこう多くの見学者がガンガン写真を撮っていたので、何か有名人の撮影なのでしょうか。

 

撮影もそうですが、改築中のビルの足場が竹というのにドキっとします。

 

 

Sumerian Coffee: 上海コーヒー豆探し、はじめる

 

コーヒーブーム到来中の(知らないけど)上海です。

 

昨年末には世界で2つ目の、かつ世界一大きい、焙煎所のあるスターバックススターバックスリザーブ・ロースタリー ・シャンハイ」がオープンしました。(1号店はもちろんシアトル、日本は今年末に中目黒に4号店がオープン予定)

 

京都のステキなコーヒー屋さん「% ARABICA(%アラビカ)」(オーナーは日本人ですが1号店は香港)も、東京発ではあの「掘口珈琲」も上海にやってきています。すごいわ。

 

お店前まで行ったことはあるのですが、人が多くて、ふわっとリタイヤ。いずれ人が少なそうなタイミングを狙って行ってみようと思います。

 

個人的な好みとしては、もうちょっとサイズの小さいところ。コーヒー豆難民になる前にと「best coffee roasters shanghai(ベスト コーヒー 焙煎 上海)」などの検索ワードを頼りに、コーヒー豆を焙煎しているお店を探し始めました。

 

上海在住の世界のコーヒーラバーズが選らび抜いた、自家焙煎をしているコーヒー屋さんがまとめられたサイトなどを頼りに、まずは1つめ、だいたいどのサイトにも取り上げられている「Sumerian Coffee」に行ってきました。

 

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着いた時はすごく混んでいて、ちょっと周りを歩いてからまた戻ってこようと思いました。これがそもそも間違いで、この日は気温38度を超える暑さ、体感気温にいたっては45度。暑さの中お散歩がトラウマになり、しばらくはお散歩は控えようと、元来の出不精に拍車をかけるきっかけとなるのでした。

 

土地勘がなく、その土地のカラーもよくわからないのですが、落ち着いた、どことなくレトロな雰囲気の漂う、雰囲気のある通りでした。古いけどいい感じのアパートがあったり、古い建物をリノベーションして店舗にしていたり。歩道に椅子が出ていたりしたので、涼しい時間になったら近所の人が集まってわーわー言いながらトランプとかするのでしょうか。

 

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ただ、この街並みも1年単位のスピードでごろんと変わっていくのが上海なのだとか。歩いていても、区画ごとごっそり更地になっているところがあり、次に来た時にはまったく違う雰囲気になっているのかもしれません。

 

そんなことを考えながらで歩いていたらすっかり暑さにやられてしまいました。お店に戻り、コーヒーだけじゃなく、ベーグルも美味しいと読んでいたので、カフェラテとハム・チーズのホットベーグルサンドをオーダー。

 

噂にたがわず美味しい。ベーグルは何種類かから選べました。これはプレーン。溢れんばかりのチーズ。火を入れたチーズはわたしの大好きな食べ物ののひとつ。以前は「死ぬ前に、最後に食べたいものは何」と聞かれたら「焼いたチーズ」と答えていました。今だったら何かなあ。

 

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カフェラテもぐっと深みと濃さがあって、でも雑味とか苦味はなくて美味しい。 

 

炭酸ものと、白ワイン以外の冷たい飲み物はあまり飲まないので、暑くて汗ダラダラの時でもあったかいカフェラテ。そして、家はエスプレッソマシンがなく、いつもドリップして飲んでいる反動か、外ではエスプレッソか、カフェラテを好みます。

 

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Sumerian Coffee 

1415 Shaanxi Bei Lu, Shanghai
上海市静安区陕西北路415号

 

お腹がいっぱいになって満足してしまったのか、暑さにやられておかしくなったのか、本来の目的だったコーヒー豆を買うのをすっかり忘れて帰って来てしまいました。いやあ、暑かった。 

 

 

先延ばしの中国語

 

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衣類リサイクルパンダ

 

思えば上海行きが決まってからずっと思っていました。この仕事が片ついたら中国語の勉強を始めよう、来月になったら始めよう、退職したら、中国に着いたら、荷物が届いて部屋を片つけたら、来週になったら、ワールドカップが終わったら、夏休みが終わったら……と延々と先延ばしにしてきた中国語。

 

気がつけば9月も半ばとなってしまいました。こんにちは、ありがとう、さようならの3語だけでここまで来たのですが、いよいよ日常生活にも支障をきたすようになってきました。

 

大学で1学期だけ中国語を受講したことがあります。アメリカの大学だったので「日本人なら楽勝でAが取れる」と聞き、はりきってChinese 101(多くの大学で、一番簡単なコースから受講番号が101で始まります)を受講しました。

 

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デパ地下でみた上海のお土産菓子

 

今でも覚えているのは、担当の講師の名前が「謝謝先生」で、最初の課題が「先生の名前を10回書く」だったこと。日本の小学生レベルの課題ですが、今ほどアジアの文化に触れる機会のほとんどなかった当時のアメリカの田舎町の大学生たち。「謝」が3つの部分で構成されるひとつの語とはゆめゆめ思わず「言・身・寸」がそれぞれが独立した語と思ったようで、「言」を10回、「身」を10回、「寸」を10回、「バランス、超むずいわー」などと言いながら真面目にノートに書いてきていました。もちろん「日本人なら楽勝A」の噂に違わず、楽勝A。

 

そんなレベルの中国語コースでしたので「中国語を勉強したことがある」とは口が裂けても言えない程度の学習経験です。

 

今年も残りの方が少なくなり、いいかげんに上の3語以上の中国語を……という気になってまいりました。やっと。

 

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街路樹まわりも中華風

 

中国語、何から始めたらいいものやら。とりあえず雰囲気からはいろうかとおすすめのテレビドラマとかはあるかと聞いてみたら「テレビはいろいろ規制が厳しく、制限があっておもしろいものはあまりないので、ネットのドラマがいいですよ」となんとなく斜めからの回答に、いろいろと複雑なお国事情を感じる秋の夜。

 

旅行中国語ができるようになるのを目標に、……と書いてみたら、少しはやる気になると信じて……。できるかなー、どうかなー。

 

上海の夜の公園

 

1日中降り続いた雨の日のあと、夏から秋の空気に入れ替わった感じです。ようやくお散歩の季節になってきた気がします。

 

上海の夜の公園でよく見る光景。

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音楽がかかり、人が集まって

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踊っている


わりとアップテンポな歌謡曲っぽい、歌詞の最後が「ウォーアイニ〜(愛してる〜)」というレトロな雰囲気の音楽に合わせ、男女のペアが思い思いに踊っています。決まった振り付けがあるわけではなく、反時計回りに進みながら、自由に踊る老若男女。

 

その他、同じユニフォームを着ている集団もいます。

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音楽に合わせ、同じ振り付けで踊る

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飛び入り参加OK

 

わたしのように、踊る集団を取り囲んで眺めている野次馬たちもいます。

 

あちこちの公園で、決まった時間にどこからともなくわらわらと集まり、音楽がかかって踊り出す人たち。 恐ろしいほどの大都会なのに、さみしくない感じ。興味深い街です。

 

 

九州乳業「プリンは」みどり、なに?

 

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プレーン

スーパーで二度見した「プリンは」。

 

「プリンは」はどこにかかるのか。「プリンは純粋」なのか「純粋プリンは」なのか。はたまた右上に小さくあるみどりにかかって「プリンはみどり」なのか。もしくは「プリンは」で完結しているものなのか。

 

九州乳業とありますが、そもそも日本の会社なのか。すぐ疑ってしまうのですが、2012年のジェトロのビジネス短信によると、日本の九州乳業と中国の武漢市政府が出資する日中合作企業「武漢九州乳業」のこと。

 

この「みどりブランド」、日本では九州北部を市場とする九州乳業(本社大分県)の主力ブランドだそうです。きっと九州の方が見かけたら一気にテンションがあがるのでしょうね。(そうなのか?)

 

……「プリンは」の謎は解決せず。

 

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コーヒー

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バニラ

「プリンは」、「は」なに?

上海の日本(クラシファイド広告)

 

クラシファイド広告とは、

《classifiedは「分類された」の意》簡潔な文章を一覧掲載する形式の広告。多く、地域や内容別などに分類・配列される。古くは新聞の三行広告、近年ではクラシファイドサイトのような形態がある。クラシファイドアド

https://kotobank.jp/word/クラシファイド広告-1818979

 

随分前は、TOEICのような英語のテストにもクラシファイド広告の「アパート貸します」「ルームメート募集」などを読む問題が取り扱われていましたが、今もあるのかしら。

 

上海に来てからの楽しみのひとつが、日本語フリーペーパーに掲載されている募集広告を見ることです。クラシファイドアドの王道、求人・物件情報はもちろんのこと、その何倍ものスペースが割かれているのが「メンバー募集」です。

 

外務省の発表している上海市の在留邦人(3ヶ月以上の滞在者)の数は56,648名と、アメリカのロサンゼル都市圏に次いで日本人の多い都市ランキング2位の上海。これでも万単位で減っているそうなのですからすごい。

 

そんな日本人の多い都市のクラシファイドアドの充実ぶりと言ったら、読んでいるだけでニヤニヤできます。

 

県人会や大学のOBOG会はもちろん、高校のOBOG会もあります。サークル関連の充実ぶりも面白いです。スポーツ、ダンス、ゲーム、語学、飲み系などなど、なんだかとにかくたくさんあります。

 

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ちなみにわたしは「ケードロ」でした

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田中さん、出番です。

 

わたしは、というとニヤニヤして眺めてはいるのですが、親しい友人でもマックス3名くらいを好む種族のため、田中会と鈴木会のゴルフコンペを妄想して楽しむだけにしています。