ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

プラハ盛り(プラハ散歩7)

 

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その他、まとまらなかった寄せ集め

 

もくじ

 

のりもの

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24時間券 110Kc ≒ 550円

このチケットでトラムや地下鉄が乗り放題。他にも1回券や、90分券、72時間券などいろいろなバリエーションがあります。1日券じゃなく、24時間というシステム、非常に良いと思います。みんなそうしたらいいと思う。

初回のみ地下鉄の改札やトラムの中で打刻。検札が来た時に(一度もなかったけど)無打刻のチケットや、チケットがないとたっぷり罰金を持っていかれるシステム。

こういうのって、ふだんズルなんてしないの人が、たまたま急いでいて乗っちゃった、そんな時に限って検札があったりするような気がします。おそるべし。

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地下鉄のエスカレーターは速度が速い

クルテク

クルテクとは、チェコ語で「もぐら」の意味です。1961年から始まったチェコのアニメのキャラクター。日本でももぐらのクルテクの絵本の翻訳がぐりとぐら福音館書店ノンタンシリーズの偕成社から翻訳版が出ています。

シュコダの自動車博物館でグーグル翻訳を頼りに本気読みしてきたのは、自動車つながりということで置かれていた「もぐらとじどうしゃ」という絵本。どうしても車が欲しくなったクルテクが、ガラクタを集め、お友達のアイディアに助けられながら車を作るなんともかわいいお話でした。クルテクはもちろん、お友達のはりねずみくんたちもすごいかわいい。

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浅草のクルテク

もぐらのクルテク - チェコ・ドイツ・東欧雑貨のお店 CEDOKzakkastore チェドックザッカストアの雑貨通販サイト

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街の中にはクルテクショップがいっぱい

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おみやげクルテク

駅ピアノ

プラハのブログにいただいたコメントで、NHKの「駅ピアノ」の番組を教えていただきました。マミーさん(id mamichansan) キリンさん(id:bu_kirin) ありがとうございました。さっそく検索しました。とてもステキな番組。

番組になっていたプラハのマサクリ駅、たまたま駅前でトラムを降りた日があり、ヨーロッパの駅らしい佇まいに惹かれて駅舎にはいってみた時の写真です。ピアノはなかったのですが、ちょっと前の日付のブログや写真などはウェブ上で見かけたので、すれちがいのようです。残念。

中央左手に写っているのがジューススタンドなのですが、ここでスイカとイチゴとミントとレモングラスのフレッシュジュースを飲みました。

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マサリク駅

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マサクリ駅の鳩対策

知らない国

1000年以上の歴史のあるプラハユダヤ人が住んでいて追い出され、ローマ人がやってきて追い出され、ドイツ人がやってきて……住んでいる人の人種構成がごっそり入れ替わる過去のある街。

ヨーロッパ史の中では特に珍しいことではないのかもしれませんが、せいぜい市町村合併くらいしか実体験として経験のないわたしには、チェコスロバキアチェコスロバキアになったことのように、国レベルでの連邦制やその分離など、ちょっと想像の域を超えています。意外に、国の分離も市町村合併レベルと同じ感覚で受け入れられてきたのかもしれませんし。どうなのでしょう。

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ビヨンビヨン人形も多く見ました

知らない言葉

こんなにたくさんの知らない国の言葉が聞こえてきたのがはじめての経験でした。観光地で耳にする言葉の多くは、現地語のほかに、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語……と、話している内容はわからなくとも何語かは検討がつくことが多かったのですが、プラハではまったくわからない言葉をよく耳にしました。ヨーロッパ言語ってすごい。おそるべし。

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やや坂

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まあまあ坂

プラハの印象

まったくまとまらないプラハの夏休みになってしまいました。東京が日本の他の街と少し違うように、NYがアメリカの他の街と少し違うように、プラハもきっとチェコの他の街とは違うのでしょうね。

そして、毎日30度越えの青空と太陽のプラハは、ほかの358日とはまた違っていたのだろうなあと思います。

あんなにたくさんの国の人が集まっていたのですが、すごく静かな印象の街でした。これはプラハがどうこうではなく、わたしが(ピークを超えたとは言え)あふれんばかりのエネルギーを放出している上海から出かけたからかもしれません。

またいつか行くことがあれば、違う顔のプラハを見てみたいと思います。

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Bump ahead!

 

食べものエトセトラ(プラハ散歩6)

 

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もくじ 

 

チキン 

ウィーン乗り継ぎでプラハまで、オーストリア航空には初めての搭乗です。機内のBGMが「美しく青きドナウ」、さすがオーストリア航空

座席に着くとほどなくしてCAの方が「Do you speak English? (英語話せます?)」と声をかけて来ました。「これを中国語で書いてほしいんだけど、お願いできるかしら」彼女の手にはBeefとChickenと書かれた紙。

(あ、チキン……「鶏」の簡体字ってどういう字だったかな、いやここは日本語の漢字で書いたらいいのかな、でもみんな上海の人ばっかりだしなあああ)という思いがよぎり固まるわたしに「チキンが書けない中国人なんているのかしら」と不審の目を向けるCA。

見かねた夫が近くの中国人に「鸡肉(とり肉)ってこの紙に書いてもらえますか」さらっとお願い。読めるけど書けない簡体字トラップ。

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間違い探し

 ポーク

プラハに旅行された方のブログを読んでいると、多くの人が「安い・うまい・でかい」というようなことを書いていました。

「安い」と言ってもヨーロッパでしょう?ヨーロッパの安いなんて安いうちに入らない、くらいに思っていましたが、本当に安かった。

「うまい」と言っても、ねえ、ヨーロッパでしょう?ヨーロッパのうまいなんてねえ、と思っていましたが、本当に美味しかった。

「でかい」……以下同文。

そうは言ってもヨーロッパでしょう、という先入観は見事に覆されました。観光地価格とは思えない安さに、日用品をスーパーで買い込みたい衝動に駆られます。爆買いしたい日本人。

ビールにはじまり、食べても飲んでも美味しいことにも驚きました。そして、ひとつひとつのポーションが大きい。いろいろ食べたり飲んだりしたかったのですが、量の多さ諦めることになりました。

一番美味しかったのは豚肉でした。夫は野菜と言っていたので、まったくの個人的感想です。

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わらじサイズのカツレツに、両手にいっぱいの量のポテトサラダ

ココナッツ

青空の下で飲むビール。思い出すだけで幸せな気分になります。ビール消費量の世界1はチェコだそうです。ビールといえばベルギーとか、オクトーバーフェストのドイツよりも飲むのか……尊敬します。

肉とビールが美味しい国だなんて。なんて危険な国でしょう。

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ビールとプラハ・ハムと青空=幸せ

どのビールを飲んでも美味しかったです。ピルスナー、ラガー、ダークラガー、何を飲んでも美味しかった。どの銘柄かというほどの違いまでわかるビール舌ではないのですが、とにかく全部美味しかったということで。

そんなわけで、一番美味しいビールはわからないのですが、一番印象に残ったビールは、世界一美しい図書館を持つストラホフ修道院が作る季節限定の「ココナツ・ウェット・ホップ・エール」でした。

えーココナツってどうよと疑いつつ、好奇心が勝ってしまいオーダー。ほんとにココナツの味なのですが、すごくドライなビールでグビグビと夏にぴったり。イケます。東南アジアの食事にも合いそう。

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修道院、手広くやってます

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いろいろ美味しい

京都

中欧チェコでも日本食のレストランをはじめ、数多くのアジアの国のレストランがありました。お肉とビールで日々おなかいっぱいだったので、残念ながらアジア料理を試す余裕はありませんでした。

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すし、大石、Oishi、美味しい!

それでも街を歩いていて、ベトナム料理、タイ料理、韓国料理、中華料理などアジアの国の料理をみると気になります。気になったついでにメニューを見てみると、どこもそれぞれ「ベトナム」など国名を出してはいるのですが、アジアンミックスなお店が多かったです。ベトナムにもお寿司やパッタイがあり、タイにもフォーやお寿司がある感じ。アジアみんなで頑張っていました。

中にはアジアンミックスというよりも、これは血迷ったか、無知なのかというお店もありました。中華料理のファストフードで「京都」、お店のカラーはどこはかとなくインド。これもある意味アジアンミックスか。

 

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オーナーが何人か気になります

 

エトセトラ、エトセトラ

 

 

シュコダ博物館、チェコの車窓から(プラハ郊外5)

 

 もくじ

 

シュコダ(ŠKODA)とは

シュコダとは、チェコの自動車メーカーで、チェコ産業界最大企業(現在はフォルクスワーゲングループ)のひとつです。日本で見かけることはほぼありませんが、個人輸入するマニアな方とかいるのかしら。

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その昔、西東京東伏見にやってきたことがあるそうです(博物館資料)

シュコダ博物館(ŠKODA Muzeum)

博物館はプラハ郊外の町、ムラダー・ボレスラフ(Mladá Boleslav)にあります。プラハの地下鉄B線の終点駅から近距離バスで40分ほどで駅のバスターミナルに到着。乗り物に乗るとわりとすぐ寝落ちるため、あっという間に到着です。

プラハの乙女な街並みとはまったくの別世界。色気のない質実剛健風アパートが並びます。やっぱりプラハは特別地区なのですね。

博物館は駅のすぐ前にです。目の前に立つアパートの壁にシュコダの車が描かれています。日本の自動車メーカーの街にも、こんなアパートあるのかしら。

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ムラダー・ボレスラフ駅前通

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シュコダ博物館」アパートの壁画もシュコダ

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ガイドツアーもあります

初代の自転車から、乗用車やトラック、航空機用のエンジンの展示や、生産工程や修理車両の展示、映像資料など、なかなか見応えのある博物館。どこかの車工場仲間たちみたいな男組が、車のパーツを見ながらあーだこーだと熱く語り合っていたり。わたしは展示されていた、もぐらのクルテク(Krtek)の絵本に釘付け。Google翻訳の画像翻訳が思った以上に使えて感激です。

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チェコのアイドルモグラクルテク(Krtek)の絵本を熟読

反省

帰りの時間まで近くのケバブとピザのビアレストランに寄ることに。

「Jste připraveni objednat si?(Google翻訳: Are you ready to order?)」ほどなくしてヤングなお兄さんが席に来て何か言いました。何を言われたかは全く理解できませんでしたが、オーダーを取りに来たのだろうと予想をつけ英語で答えました。

するとヤング、イラッとした感じでもう一度何か言ってきました。やっぱりまったく分からないので英語で聞き返すと、「ちっ」と舌打ちを残してヤングは立ち去っていきました。

カウンターの向こうで別のスタッフと何か話し、その人がやって来て英語でオーダーを取っていったのですが……

いやあ、猛省です。「英語でいけるでしょう」的な風を吹かす英語スピーカーたちに「ちっ」と心の中でそっと舌打ちしていたのはわたしの方だったのに、自分が当然のごとく英語で話そうとするなんて。気が付いていなかった分さらにたちが悪いです。せめて「ありがとう」とか「英語でもいいですか?」くらいはチェコ語で覚えておけばよかった。しょぼぼん。

チェコの車窓から

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帰りは電車で

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2両編成の電車で乗り換えの駅まで

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こんな景色の中を走ります

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途中駅もはこんな感じや

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こんな感じや

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少し大きなこんな駅

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ここで乗り換え。車掌さんさようなら。

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景色も変わって郊外の住宅地へ

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トンネルを抜けると

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一気にプラハ度が上がります

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プラハ本駅、ゴージャス

プラハ郊外をちらっと見て、チェコの中でもプラハはやっぱり別物で、その中でも青空と太陽の眩しい、夏のほんの一瞬を切り取った1週間にたまたま滞在しているんだなあと感じます。

プラハに戻って来たのは夜の9時前だったのですが、まだ夕方のような雰囲気で、ヨーロッパの夏の夜の長さを実感。

冬のヨーロッパには一度も来たことがないのですが……、たぶんよほどのことがない限り来ない気がします。

 

プラハ観光:わたしの特にお気に入り4選(プラハ散歩4)

 

もくじ

 

中世といえば、拷問

ヨーロッパには有名な拷問関連の博物館が数多くあり、拷問器具やその背景などが展示されています。古代から始まる拷問文化(と言っていいのか)は、中世に入ると産業の発展が拷問器具にも応用され、さらなる進化へとつながっていきました。

人間の飽くなき探究心、情熱、想像力も、一歩方向性が変わるとおぞましいことになってしまうのは中世も今も変わりません。器具ひとつとっても、それを発明した人の思考回路をトレースしながら見ていると、血生臭さやおぞましさもひとしお。

プラハにも複数拷問博物館があり、プラハ城内にも拷問塔があります。有名どころの拷問器具のバイオリン(首と両手を入れて町に連れて行かれ見世物に)や、スパニッシュブーツ(ふくらはぎをいれ、ギリギリギリと……)なども見ることができました。その他……自主規制。

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入り口から雰囲気満点
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バイオリン(左)とスパニッシュ・ブーツ(右)

MOC:共産主義博物館

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入り口から高まります

右手にちらっと写るのはマルクス銅像。「夢・現実・悪夢」の3つをテーマに、1948年のクーデターから、1968年プラハの春、そして1989年ビロード革命を経て共産主義が崩壊するまでをわかりやすく展示している博物館。

この天井には、言わずと知れた共産主義の赤い星。人間の頭と手足、5枚の花びら、労働者の5本の指、5大陸を表しています。

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キバをむくマトリョーシカと銃を持つミーシャ

ヨーロッパの共産主義時代しかり、ラテンアメリカ軍事独裁政権時代しかり、今も世界のあちこちで起こっている様々な出来事と、わたしの今と。歴史でもなく、わたしの毎日と同じタイミングで起こっていることを意識させられます。

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取調室の展示と、取り調べの様子をじっくりと見るキッズ

世界で最も美しい図書館を持つ「ストラホフ修道院

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教会のてっぺんに「ひつじ」

重めのお気に入りが続いたので、ひつじに癒してもらいます。教会アートにひつじが描かれることは多いですが、教会のトップに君臨するひつじというのは初めて見ます。

映画「007」や「アマデウス」でも使われた2階建の書架を持つ「哲学の間」と、乙女な白い漆喰が美しい「神学の間」という2つの「世界で最も美しい図書館」を見に行きました。

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哲学の間

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神学の間

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何かお困りでしょうか

キャッチフレーズのついた図書館や本屋が街にあれば是非訪れたい派。ちなみに次に行きたいのはメキシコシティにあるヴァスコンセロス図書館(Biblioteca Vasconcelos)と、ドイツのシュトゥットガルトにある私立図書館(Stadtbibliothek Stuttgart)のふたつです。

フランツ・カフカいろいろ

20世紀を代表するチェコ生まれのユダヤ人、フランツ・カフカ。「ある日目が覚めると虫になっている」あの独特でシュールすぎる世界観が、彼固有のものなのか、生まれ育った町の影響なのか、時代のせいなのか、なんなのか。

そのあたりが感じられるものはあるかなーと思いながら、シナゴーク、ユダヤ人街、生家(まさかの工事中。散歩1参照)カフカ博物館、黄金の小道、カフカオブジェなど、カフカゆかりの場所を歩いてきました。

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プラハ城「黄金の小道」でも執筆していたそうです

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カフカの顔オブジェ

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回転します

カフカの博物館には、直筆の原稿などはもちろん、作品の世界観を映像化したり展示しているものもあり、地味でしたがインパクト大でした。

わたしの今使っているサイン(パスポートなどの)を考えていた時に、最後の最後まで迷ったのがカフカのサインでした。結局違う方の署名を模したのですが。2020年にパスポートの更新なので、それに合わせてカフカ風サインに変更しようかと目論んでいます。柔らかい雰囲気で、横線が太いのが特徴的な、味わいのある文字です。

博物館前には小僧ならぬ、2体の成人男性のPeeing Statuesチェコ名:Sousoší čůrajících pánů)があります。こちらも上のカフカの顔オブジェの彫刻家、ダヴィッド チェルニー(David Černý)氏の作品。

氏の作品は、他にもハイハイをする巨大な赤ちゃんのブロンズ像や、この赤ちゃんがテレビ塔にハイハイで登るオブジェ、建物から突き出た棒に片手でぶら下がるフロイトなど、不思議なオブジェがプラハの街を歩いていると出会います。

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こちらはおしりが回ります

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ガン見する少女がシュール

ちなみに、二人の男性が放尿しあっている図ではなく、彼らの立っている土台がチェコの形になっていて、国に向かって放尿をするという、いずれにしてもシュールかつ、意外に毒のある作品。

  

以上、お気に入り4つを選んでみました。写真がないので選外としましたが、友達にいいよと勧めてもらった人形劇や室内楽の演奏会、バレエなどのエンターテイメントもよかったです。毎晩何かしらの演目があり、わざわざ前もって予約をいれずとも、当日で十分大丈夫でした。 気楽に芸術や文化的なものが楽しめる街ってよいですね。

 

 

プラハ観光:わたしの気になる6選(プラハ散歩3)

 

 

もくじ

 

悲劇のプラハ

プラハ城の悲劇(1)

お城のある街に来たら「とりあえずお城行っとく?」となります。せっかくなら衛兵の交代式が見たいねとトラムに乗ってお城にやってきました。

目の前に広がる中世の大きな教会や王宮の異次元な光景を目にし「わああああああ」と興奮し声をあげそうになったところにかぶせて「いたああああああ」という悲鳴が聞こえてきました。

ん?悲鳴?と思った瞬間、左手首に突き刺さる強烈な異物感と、ぶっすううううという音にならない音と、人生で感じたことの無いほどの強烈な刺激が、スーパースローモーションで流れていきました。視界の端には1.5 cm程度の黒いやつ。

刺されました。黒いスズメバチ的なものにぶっすりと。痛みそのものも相当痛いのですが、痛みの強さへのショック、刺されたことのショック、刺したやつを見てしまったことなど精神的なショックに大ダメージ。

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よって衛兵の交代式を見逃す

激痛にのたうちまわりたい。交代式に向かう衛兵たちとすれ違い、交代式を見逃したことに気がつきました。手首痛い、でも写真撮りたい、ちょいちょい衛兵の行進の真似をしながらついてくる後ろのおじさんが邪魔。

プラハ城の悲劇(2)

プラハ窓外投擲事件(そうがいとうてきじけん)」(又は窓外放出事件ともいう)というのを知りました。

世界広しと言えど、窓から人をポイっとする事件なんて初めて聞きます。人を窓から捨てるなんて、シンプルでプリミティブな狂気。恐ろしや。

時代や発端や、事件後の影響は違えど、第一次プラハ窓外放出事件から第三次まであるそうです。写真の絵は第二次のもの。

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プラハ窓外放出事件

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くだんの窓

プラハ城の悲劇(3)

9世紀に建築が始まって増改築を繰り返してきた、世界で最も古く、最も大きなお城のひとつのプラハ城。街から眺めても、城内を歩いても、その大きさに圧倒されたり、細やかな造りやステンドグラスにうっとりしたり。かと思えば、大胆すぎる増築っぷりにも度肝を抜かれました。

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中世と現代の埋まらない溝を感じました

ぎゅうぎゅうカレル橋

いろいろなサイトに「日中は大変混雑しているので、早朝や夜中がオススメ」と書かれていました。早朝か夜中とかって無理すぎです。祭か大移動か、戎橋かカレル橋かという大盛況っぷり。ワールドカップ優勝となった日には、やはりこの橋からヴルタヴァ川に飛び込むのでしょうか。

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いっぱい、いっぱい

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いっぱい、いっぱい、いっぱい
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ご利益、ご利益

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今この橋に何人の人がいるのでしょう

愛の橋(正式名称不明)

上のカレル橋プラハ城側のすぐ近く。偶然通りかかった南京錠で永遠の愛をロックする愛の場所。プラハにもあるんですね。

ふたりの名前が書いてある南京錠がほとんどでしたが、中にはなにやら絵馬並みにがっちりといろいろ書いてあるものもありました。ふふ

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ロックした後の鍵はどうしたら?

有名人のお墓(ヴィシェフラト/Vyšehrad)

友だちに聞いた、ドヴォルザークスメタナ、ムハのお墓。美しい眺めの高台にあるヴィシェフラト城の国立墓地にも行って来ました。脳内BGMはもちろんスメタナの「わが祖国」で。

高台からの川や対岸を見下ろす眺めも圧巻でした。ドヴォルザークのお墓前で、キメッキメポーズで集合写真を撮るアルゼンチンのおばさま方も圧巻。

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有名人お墓マップ

世界最古のキュビズム建築「黒の聖母の家」

20世紀に入りピカソらが生み出したキュビズム(立体派・立体主義)という芸術運動。その後の芸術界に大きなインパクトを与えるキュビズムですが、その幾何学的な特徴のあるデザインを建築に応用したのはチェコだけだそう。

6階建のデパートとして建てられたこの「黒の聖母の家」、現在はキュビズム美術館となっており、1階にはカフェとミュージアムショップがあります。

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House of Black Madonna

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建物2階の外壁にブラックマドンナと御子

プラハの街をお散歩していると、キュビズムの影響を受けたデザインをあちこちで見ることができます。有名人のお墓で訪れたヴィシェフラト地区には、キュビズム建築が多く残っています。

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住みたい

踊るダンシング・ハウス(1996)

中世の街並みと称されるプラハの街に、一際馴染まない面白い建物。建築当初はプラハにこんな奇抜な建物いかがなものかと言われたそうですが、観光客も増え、知名度もアップ、今ではなんとなく馴染んでいるそう。

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どの角度で見てもおもしろい

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トリック写真を撮りたくなる気もわかります

 

全部載せたくなるのですが、気になったもの6つに絞ってみました。次は気に入ったものをいくつか書いてみたいと思います。

書きたいことだらけのプラハ散歩ですが、先日書いた中のひとつに「意外だったプラは(前半)」というトピックがあるのですが、その「後半」に何を書きたかったのかが思い出せないでいます。後半に残すくらいだから結構意外〜と思ったはずなのに。
 

 

チェコスイーツの道は遠かった トゥルデルニーク(プラハ散歩2)

 

「おとぎの国でスイーツを食べまくろう!」と挑んだプラハの旅。

チェコプラハのスイーツを検索すると必ず出てくるのが、トゥルデルニーク(Tredelnik)という焼き菓子です。トゥルドロ(Trdlo)とも呼ばれるこのお菓子、店舗もあれば屋台もあって、プラハの街のあちこちで見かけます。

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右上のちくわ模型のようなものが目印

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おさんぽのお供に

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ニューススタンド風屋台も

コロネのような筒状の形のデニッシュのようなスイーツ。生地を棒状の焼き棒に巻きつけ、表面にお砂糖などをまぶして焼き上げます。

ラニュー糖が焼けて、茶色く焦げる美味しい甘くて香ばしい香りがなんとも言えない。

お店の数だけ味も違うのでしょうね。店舗で焼いているお店もあれば、すでに出来上がったものを使ってトッピングだけお店でしているところもありました。その場で焼いているお店の方がきっと美味しい確率は高そうです。

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お砂糖などをまぶした生地を焼き上げます

 

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甘い香りにハチがブンブン寄ってきます

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炎天下で焼き続けるおねえさん

食べ方はいろいろで、このクルクルの部分だけでも良し、シナモンシュガーをまぶしたり、クリームやチョコレートをたっぷりとトッピングするもよし、野菜やハムなどをクルクル部分に詰めてサンドイッチのように食べている人もいました。

その中でも夏の一番人気はソフトクリームのようでした。

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コーン部分をトゥルデルニークに

筒状になっているトゥルデルニーク、アイスが流れ出さないようにするにはどうなっているんでしょう。この筒の中にコーンが仕込まれているお店もありました。なるほど。こちらのお店はこんな工夫。

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筒の底にフタが

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ぴったりサイズのジンジャークッキー

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食べたった

小さな頃、好きだけれど苦手だったソフトクリームも上手に食べれるようになりました。なんにせよ食べるのが遅いのに加え、注意力の散漫な子どもだったので、食べたりあちこち見てふらふらしている間に、夏のソフトクリームは溶け続け、コーンもぐしゃぐしゃ、手もベトベト、洋服にベッタリなんてことになり、最終的には怒られるという一連の流れ。もしくは……

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落とす→ギャン泣き→怒られる(パターン2)

この旅のひとつの楽しみは「おとぎの国のカフェでスイーツを食べまくる乙女な旅」だったので、チェコの名物スイーツや伝統スイーツ、おすすめカフェ的なものをメモに並べて楽しみにしていました。

が、しかし。薄暗くてちょっと涼しげなイメージのプラハとまったく違った、カンカン照りの熱くて暑い溶けそうな1週間だったため、カフェでスイーツという気分にはまったくならず「Na zdraví!(ナズドラヴィー!/カンパーイ!)」と外でビールの日々が続き、唯一食べたスイーツがこのトゥルデルニークでした。無念。