海の日の朝。
夫は山へ芝刈りに……ではなく、彼は仕事へ出かけ、わたしは洗濯をし、部屋の片付けが終わり、あとは空っぽの冷蔵庫の補給をすれば、残りは好きなことをして過ごせる1日。海の日らしくひたすら暑い日。
せっかくのお休みだし、美術館に行こうと思っていたのですが、この暑さにすっかり萎える。お買い物だけちゃちゃっと行って、お菓子でも買って、冷蔵庫でキンキンに冷えている飲みさしの白ワインを冷えたお部屋で飲みながら映画でもみたい衝動にかられます。ぐずぐずすること小一時間。やっと出かける気になりました。
地下鉄とバスを乗り継いで、練馬の下石神井にある『ちひろ美術館・東京』で開催されている企画展示『村上春樹とイラストレーター:佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』に行ってきました。
村上春樹のデビュー作から一緒に仕事をされてきたイラストレーターたちの、その表紙や挿絵などの展示です。懐かしい本たちの原画をみるのは、なかなか貴重な体験でした。絵パートと文字パートがコラージュになっていたり、表紙の版ってこう作るのねと初めてみるものに驚いたり。ただの印刷された絵だと思っていたものが、原画でみると全然違う。写真のネコと、生きているネコくらいの違いがありました。原画の持つパワーに心トキメかされる。
和田誠の展示のところでは『ポートレイトインジャズ』のコンピレーションアルバムがかかっていてステキでした。
ミュージアムショップに寄ると、4人のアーティストの村上春樹とのお仕事以外の作品も扱っていました。小さいときに何度も読んでもらった大好きな絵本と再会というサプライズ。手に取ろうとしたら、横からすっと小さい女の子が出てきて「この本おもしろそー」とその本をご両親のところに持って行ってしまいました。なかなか趣味の良い子です。その本すごい面白いですよ。
これね。これも安西水丸だったんですね。しかも嵐山光三郎とのコラボだったとは。このシリーズ、ほんとにほんとに大好きでした。
たのしい1日です。
大満足でいろんなことを思い出しながら歩いていたらバス停を通り過ぎ、駅の方まできてしまいました。美術館のも最寄り駅は西武新宿線の上井草。
はじめて降りる駅を歩くのはたのしいです。
見慣れないスーパーがあったり。
ドンマイがあったり。……オーナー、いい人なんでしょうね。
いやあ、暑い、暑い。この後は、買い物して、家に帰って、お部屋を冷やして、ワインのみながら映画観をました。