ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

仙台、さんぽ部

 

ひさしぶりにのんびりと仙台に滞在していたため、おさんぽの時間も取れました。知らない街のおさんぽもたのしいですが、勝手知ったる街を歩くのもこれまたたのしいものです。

 

懐かしい記憶と、わりと最近の記憶が歩いているとごちゃごちゃになって浮かんできます。若気のいたり的な恥ずかしくて思い出したくないと思っていた黒歴史が、いつのまにかその詳細をまったく思い出せなくて、もう全然恥ずかしくないどころか、むしろなんだったか気になって思い出したくなりました。老化ってこわい。

 

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何度となく通ったMAKAN (マカン) タイ・ベトナム料理屋さん

 

街を歩いて感じたのは、体感記憶の仙台よりも、実際の仙台の方がずっと小さかったです。これは仙台は思っていたより小さかったというのではなく、あくまでも感覚的なことですが。今の生活と比べると、車生活が基本だった仙台では、歩く行為が圧倒的に少なかったので、東京の感覚でぼーっと歩いていると、あっという間に思っていた以上の距離をいってしまって、行こうと思っていたところを通り過ぎてしまっていました。

 

人の感覚っていい加減なものなんだと、自分の感覚は半分くらい信じて、半分くらいは疑ってかかろうと思います。

 

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壱弐参(いろは)横丁

 

仙台といえば稲荷小路や虎屋横丁を有する「国分町」という東北を代表する飲食店屋街が有名ですが、国分町以外にもいろいろな横丁が存在します。その多くが戦後の焼け野原にどさくさ紛れに建てられた味のある通り。

 

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上から見るいろは横丁

 

巨大バラックアーケード街のように見えますが、実際そんな感じです。再開発とか区画整理なんぞどこ吹く風といった体の通路2本、全長120メートルもある圧巻のバラックアーケード。戦後直後からのような佇まいのお店もあれば、かわいい雑貨屋やカフェもあります。

 

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お店の合間にこういう場所もある

www.iroha-yokocho.jp

 

横丁デビューは学生の頃ですが、こどもの横丁と違い、おとなの横丁デビューは仕事をするようになってから。連れて行かれた横丁の、ザ・昭和のカウンター店に連れていってもらい、友人と一緒の時には頼むことのない渋いメニューがならんだり、寒い仙台では滅多お目にかかることのない(ですよね?)かさこそする生き物が走るのを目にしたり、おとなの入り口に心も体も震えたものです。

 

いろは横丁のわりと近くにある仙台銀座。銀座の名にふさわしい、といいたいところですが、ブログにするのもはばかられる銀座です。ビルの中に取り残された10店舗ちょっとの一角。その存在を知ってはいましたが銀座に足を踏み入れたのは初めてです。長く仙台にはいましたが「銀座にいこう」と誘われたことは一度もありません。時間が歪んだような不思議な空間でした。もちろん現役です。

 

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仙台銀座

 

いぶし銀な雰囲気を醸し出してはいますが、ひそっと使ってみたい素敵なお店もあったりしました。ひとりかふたり、さくっと飲むのに良さげです。やはり、銀座は大人の街ですね。

 

夕方になり、仕事を終え飲みに出る人たちが増えてきました。GWの合間の平日、わたしは勝手に連休にしていますが、仕事終わりの会社員たちの姿をみて、今日が平日だったことを思い出しました。

 

久しぶりに会う友人と、本町にある「玄孫(やしゃご)」へ向かいます。大人になると車でドアドアの生活をする人が多い仙台人の中、町歩きを楽しむ彼女は、表通りはもちろん、一本、二本と裏に入ったところにあるお店をよく知っています。お店の近くの歯医者に通っていたので、懐かしさもあり一粒で二度美味しい。

 

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おいしゅうございました

 

 

趣味の悪さは遺伝するのか

 

以前、父のセンスをディスるブログを書きました。

 

whostolemysheep.hatenablog.com

 

自分の身の回りに関して趣味が悪いぶんには自分の範疇に収まる話なのでまったく問題ないのですが、他人が絡むとなると若干話が変わってきます。例えば、おみやげやプレゼントの趣味が、根本からズレている人とか。本人はめいっぱいいいもの選んだ気になっているのに、受け取る相手にまったく伝わらないとか、気持ちはわかったけど気持ちだけ受けっとっておくわ(むしろそんなものをよこしてくれるな)とか。

 

そこまで趣味の悪い人ってそんなにいないのかもしれないですね。今まで家族(除く父)や友人、周りの人からのプレゼントやおみやげって、センスがよかったり、知らないものでうれしかったり、欲しかったけど自分ではちょっと悩んで買えなかったものだったりと、とにかく嬉しいものばかりです。

 

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美味しいおみやげ(蔵前にある仙台からきたマフィン屋さん)

 

一方、センスの皆無な父の血を濃く受け継いでしまったわたしのプレゼントも、自分でいうのもあれですが、結構残念です。父より若干救われているのは、自分にその自覚があるということですが、自覚するのは大抵プレゼントを渡した後なので、結果だけをみると大差ないのがさらに残念です。

 

先日、仙台に帰っていた時に高校の友人と会ったのですが、その時にわたしが彼女にあげたというハンカチの話をし始めたのです。「いつも小さいハンカチを使っているから大きいハンカチをどうぞ」と言ったとか言わないとか。その理由もいまひとつ怪しいニオイを感じますが、まったく記憶にありません。

 

そのハンカチを持ってきた理由というのが、サイズが大きいので娘のお弁当を包むのにちょうどいいと思って使ったら全力で拒否られ、じゃっかんトラウマになったという出来事が家で起こり、思い出して持ってきたというではありませんか。その残念な理由。

 

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そのハンカチがこちらです

 

わたし……、はずかしい。高校生の自分を呪いたい。

 

 

違いのわかる女

 

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GWのおみやげ、鹿児島の「かすたどん」と杜の都仙台「萩の月」です。見た目だけでお分かりなる方がいらっしゃいましたら、お好みの方を1年分進呈します。冗談です。

 

年始に鹿児島に出かけた時にも記事にした「かすたどん」を、GW明けに頂く機会があり、念願の食べ比べをしてみました。

 

全国津々浦々「媛の月」「箱根路の月」「越後の月」など、「◯◯の月」はかなりあり、さらに類似品までいくと50以上のお菓子が出ているそうです。心の中で本家は「萩の月」と思って疑ってはいないのですが、本当のところはどうなのでしょう。

 

どちらがどちらか、おわかりになりましたでしょうか。

 

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左がかすたどんで、右が萩の月でした。一番上の袋から出すと

 

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加工した和紙風の外袋の中に、無地透明のフィルムで巻かれているかすたどんに対し、透明の外袋の中に、印刷の入った透明のフィルムで包まれている萩の月かすたどんの方が全体的に濃いめの色合い。また、個体誤差かもしれませんが、横から見た形はかすたどんが上面が膨らんでいて、萩の月は平に近い形です。CMの萩の月はふっくらまあるい感じですが、そのあたりはごにょごにょ……

 

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中のクリームの色合いは萩の月が濃いめです。味は、名前の通りカスタードが使われているかすたどん。もったり、たっぷりとした食感に満足感があがります。一方、カスタタードよりもより卵の風味と和のテイストが強い、食感もふわっとしている萩の月。外側と中身で種類が違う「ふわっ」という食感も印象的でした。

 

萩の月のおすすめの食べ方は4つ。常温で食べる、冷やして食べる、凍らせて食べる(3、4時間程度)、温めて食べる(20秒程度)。萩の月には姉妹品の「萩の調べ」もありますので、ご一緒にいかがでしょうか。

 

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……後半は萩の月のまわしもののようになってしまいました。かすたどんももちろん大好きです。もらってすごく嬉しいおみやげです。機会があったら他の仲間たちも食べ比べてみたいところです。

 

 

whostolemysheep.hatenablog.com

 

 

地方局のテレビ、おそるべし。仙台版

 

ゴールデンウィーク in 仙台、続いています。

 

仙台に住んでいた時はそれが当たり前すぎて気がつかなかったのか、いないうちにいろいろと進化を遂げてしまったのかはわからないのですが、いろいろと新しい発見がありました。

 

テレビのスポーツニュースは地元愛にあふれていました。サッカーのニュース→ベガルタベガルタ仙台レディース→以上。野球のニュース→楽天→以上。バスケットボール→89ERS→以上。清いほどに地元チームしかニュースになっていませんでした。そして東北あるあるなのですが、他チームでも東北出身の選手は東北枠があるようで、地元チームの選手並みの情報量の厚さ。

 

街を歩いていても、仙台キッズたちがみんな楽天の野球帽をかぶっていたり、ああ地元にチームがあるというのはこういうことなんだなあとひしと感じました。

 

そして、全国区では「あの人は今?」的な存在でも、地元では知名度99%の帯番組を持つご意見番のような人が各地方にいるものです。仙台には、金八先生シリーズ「仙八先生」の仙八先生をしていた宗さん(さとう宗幸)がいます。宗さんももれなく20年以上続いている「OH!バンデス」というローカル情報番組をやっています。わたしが驚いたのは宗さんではなく、こちら。

 

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ロバート馬場……(ワイプが宗さん)。馬場って東北の人なのか(九州男児です)と思うくらい、すっかり馴染んでみんなに馬場ちゃんと呼ばれてお料理コーナーを担当していました。ロバートの時の20倍くらい喋っている馬場、いや馬場ちゃん。もはやロバートが副業なのかと疑いました。

 

実家で、古くなった新聞や広告を保管しているストッカーの中でひときわ目立つ新聞広告が目につきました。

 

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まさかの全面2ページを使った地元紙、河北新報の広告。先日仙台で行われた祝賀パレードの日はこのラッピング広告の新聞が届いたそうです。さらに驚いたのが、この祝賀パレード、仙台ではNHK(東北地方では拡大版90分)+民放全局がライブ中継だったそうです。Eテレ以外はどの局をつけても祝賀パレード。全局っていやー、恐るべし。

 

地方局の自由度の高さに驚かされました。全国区になった人たちを使って、しばりのすくない地方で好きに番組を作ることができるとなると、コンテンツもキー局よりも地方の方が面白いかもしれないですね。……とニュースとスポーツくらいしかテレビを見ないわたしが言ってみる。

 

 

絶不調のはなし、春編

 

今日は寒いとわかっていて寒かったので大丈夫でしたが、ここ数日テレビをつけていなかったこともあり、昨日は寒いのをまったく知らずゴールデンウィークのなごり気分でいたら、痛い目にあいました。

 

帰り道のネコも中から出てきて3秒くらいじいっとしていたのですが、体をぶるるっとふるわせて、すぐに中に戻っていきました。その気持ちすごくわかります。

 

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今年のゴールデンウィークは仙台にいました。こんなに長く仙台にいたのは本当にひさしぶりです。両親とフレンチトーストを食べに行ったり、家族でお寿司を食べに行ったり。母の家ごはんも美味しかった。

 

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こどものころ、光りものの魚(主にコハダ・アジ・サバ・サンマ・イワシなど)を食べると蕁麻疹が出て、おしりに注射を打たれたりしていました。大人になった今、普段は問題ありませんが、花粉症の時期や風邪を引いたりで免疫力が落ちている時は他のアレルギーも出やすいので、できるだけ食べないようにしています。

 

春は、と言いますか、花粉症の薬を服用している時期はお酒も飲まないようにしています。……今年から。

 

昔から、数年に1回程度と頻度は高くないのですが、飲んでいる時に電源が落ちるようにぶつっと意識が落ちることがありました。それは本当に一瞬のことですぐに意識も戻るし、具合が悪くなるということもないのですが、まあ一緒にいる人は相当びっくりしますよね。

 

ここ最近は、落ちるのではなく、ボリュームをぐーっと絞る感じで平衡感覚がぐにゃーっと、こう……。うまく表現できませんが、倒れてしまうと周りがざわつくので、頭がぐわーっと地面にもぐりそうになるのを必死でこらえながら人目のないところにとりあえず逃げ込むということがありました。最後が去年の春でした。

 

この時もその後すぐに復活したのですが、やはりなんなのか気になります。気になりつつ、毎年起こるわけでもなく、すぐに良くなるのでなんとなく今まで放置してしまっていたのですが、やっと共通点が見えたのです。だいたい春に起こっているのです。

 

ざっくりな共通点でアレですが、春の共通点といえば、それはつまり花粉症の薬を飲んでいる時期と重なっているのです。

 

根拠もないですし、調べたわけでもないのですが、そもそも普通に考えて薬とお酒を一緒に飲むべきではない気がします。たぶん?そうでなくとも花粉症シーズンで肌の調子も悪い、熱っぽい、仕事も忙しいとくると、普段はすこぶる体調の良いわたしには大打撃。くしゃみ、はなみず、目のかゆみもあって、テンションも下がりますし、自分の中の意地悪な人格まで出てきていやな感じなのです。

 

ここはぱーっと!なんて勢いで飲んだりするのが良くないのかどうかはわかりませんが、なんとなくこれが共通項のような気がするので、今年は2月〜4月の3ヶ月間は外ではほとんどお酒を飲まずに過ごしてみました。もともと頻繁に起こるできごとではないので、効いているのかもまったく不明ですが、とりあえずこの調子でそろりそろりと春をやり過ごそうとおもいます。

 

苦手な春、ほぼ終わりが見えてきてほっとしています。春好きのみなさまが、今年の春をたっぷり楽しまれたのであればよいのですが。ここからは、夏好きのわたしの出番ということでよろしいでしょうか。ふふふ

 

気球ですか、赤い屋根の家ですか

 

普段はコンタクトレンズを使用しているのですが、花粉のシーズンはメガネで過ごしていることが多いです。今年は久しぶりに新しいメガネをつくりました。

 

健康診断や眼科で覗き込む検眼器具、オートレフケラトメータ。今回ももれなく覗いてきました。

 

「ここにおでこをつけて、あごはこここにお願いします。絵が見えるので見ててくださいね」と説明を受け座らされるあれです。

 

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あれ

何度も覗き込んだことはあるものの、何が検査されているのかは知らなかったので、お店の方に聞いてみました。

 

「気球とかを見ていただいている間に、視力や屈折力なんかを測定しているんですよ。近視や遠視、乱視とか、いろいろデータを採って、それがこっちの機械に送られて、それを元にこちらを使って微調整していくんですよ」

 

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こっちの

なるほど。

 

「あれ?気球って言いました?」

思わず聞き返すと「あ、うち気球じゃなかったですよね。家かなんか…?」

「はい。家でした。丘に建つ、赤い屋根の家」

 

検診に行く病院も赤い屋根の家でしたし、通っていた眼科も赤い屋根の家でした。赤い屋根の家しか見たときないかもしれません。後から検索してみると気球の方が多そう。他のバージョンもあるのかな。

 

ちょっと気になります。