ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

仙台−上海線の機内食、そして2019年の抱負

 

極寒の仙台から、極寒の上海に戻ってまいりました。

今回初めて仙台空港の国際便を利用しました。直行便って楽チンですねえ。なんかしみじみと楽チンさを噛み締めました。

国際線の機内食と言えば「ビーフ オア チキン(Beef or Chicken)」が王道のような気がするのですが、中国の国際線って「ファン オア ミエン(飯 or 麺)」がスタンダードのようです。

仙台行きは、鶏肉の「ファン or ミエン」だったのですが、帰りの上海行きの飛行機の機内食がファンでもミエンでも、ビーフでもチキンでもなかったのです。

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機内食がお弁当でした

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中身は普通にお弁当

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仙台だけに笹かま付き!

仙台発の上海線、まさかのお弁当一択でした。

「お料理弁当」というネーミングに、ん?と一瞬つまったのと、「天味無限」と気合いの入った割り箸に目が行きましたが、いろいろ新鮮でした。

お料理弁当の方は解明できませんでしたが、「天味無限」は武者小路実篤の字で「天然のは無限である」という意味。東北地区では有名な空弁や駅弁を作っている老舗のケータリング会社「伯養軒(はくようけん)」の熱い想いだそうです。笹かまと共にしかと受け止めました。

他の地方発着の国際線が気になってしょうがない年の瀬を迎えております。地方色豊かな機内食なのかしら。

 

さて、ボヤっと過ごしてしまった2018年。2019年はもう少しパリっと過ごしたいと思います。って、まったくもって頼りない新年の抱負ですね。

このままいくとまたボヤっと2019年に突入しそうなので、せめて抱負をひとつ。いい加減に中国語を……!いつも思っているのですが、まだやっていません。長年言い続けている「ヨガはじめたい」「ジョギンングしたい」と同じループにはまってしまいそう。やばい。

ほんの数ヶ月前にもブログに書いてがんばろうと試みたのですが、そのまま時が止まっていたようです。2019年こそ、……こそこそ。

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今年もありがとうございました

 

寒い日が続きますが、どうぞ暖かく、健やかにお過ごしください。

 

 

今週のお題「2019年の抱負」

上海生活のとまどい(二号)

 

暮も押し迫ってまいりました。と書いてみたかっただけで、とくに押し迫り感を感じない年の瀬を迎えております。

上海雑感の一号では便利で快適な上海生活について書きましたが、二号では上海生活のとまどいについて。

とまどいだらけの日々を送っています。一番はこの国特有のタブーにとまどうのですが、その辺りをおおっぴらにブログに書くわけにもいかない気がするので心に留めておきます。

それ以外でも十分にとまどいどころの多い国なので、とまどうのには全く困らない毎日です。

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こういうのにもちょっと戸惑う

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しばらく見て、落ち着く

一番は、この国のサイズ感です。

中国は、人口が14億に届こうかという大所帯。日本の約10倍です。10倍の違いに、自分の体感が全くついていきません。アメリカだって、なんぼ大きいと言っても3億ちょい。14億なんてちょっとした宇宙です。

今まで「少し」と思っていたものが、割合は同じでも実際の数量としては10倍なわけです。つまり、日本の人口1億3千万の0.1%は13万ですが、中国の0.1%は140万です。たたった0.1%なのに140万って大きくない?……と、感覚がついていきません。

「ごく一部の人々は……」という表現がありますが、ごく一部がすっごい多いんですけど。この国で「普通」、「だいたい」と言ったら、一体どのくらいのことなのかと考え始めると混乱します。大きい国ってすごいですね。

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1カートン千元(約17,000円)のタバコにも戸惑います

この国の振り幅にもとまどっています。立派さ、裕福さ、富など、なんにせよ上は果てし無く上で、下も果てし無く下。進化している部分は果てし無く前を歩き、後ろを振り返えるといつの時代で止まっているのかと思うほど果てしなく後方に留まっています。

都会と地方の差も、同じ国の同じ時代の話とは思えない違うと思います。上にも下にも、前にも後ろにも、全方位に桁違いに離れているそのサイズ感、まったくついていけていません。

そんなちょっとした宇宙サイズの国を動かさなければいけない国や行政、企業。これもなんだかすごい。絶対数が大きいので、見切り発車上等、結果の見通しなんてザル状態で進んでいる印象です。

突然決まる、突然始まる、突然変わる、そして突然止める。なんにせよ決定事項だけが降りて来る。それに対しての異論や反論は存在しない。そしてその部分にとまどいます。おそるべし。 

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NISSIN、U.F.O.の

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お湯を入れる方

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お湯を捨てる方

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開けて、中出して、お湯を入れて、待つ

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お湯を捨てようと思ったら、捨てる側もオープン状態だった

日々、とまどっています。

来年はもう少し涼しい顔をして過ごせるようになるといいのですが。

 

 

ひとりごはんのトップランカー「白石温麺(うーめん)」

 

家ひとりごはんでは、かなりの高確率で麺を食べています。うどん、やきそば、ラーメン、パスタ、(おそば)……などなど。

おそばが(  )なのは、美味しい家そばに出会えず、食べてはまずいを繰り返しているのであまり食べないから。家そばは難しいです。

麺大好き人のひとり家ごはんのトップランカーは「白石温麺」です。

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温麺と書いて「うーめん」と読みます

白石温麺とは、宮城県の南に位置する白石市の特産品。江戸時代の初め、白石に住む男が、旅の僧に教わった油を使わない製法の麺を、胃を悪くしている父親のために作り始めたのものと言われているそうです。

油を使わないので胃に優しく、9cmと一般の麺より短いのが特徴。扱いやすく、調理時間も短いうーめん、ステキです。素麺よりも太めなので、冷麺はもちろん、文字通り温かくしても美味しくいただける白石うーめんです。

ただいま我が家にあるのは「はたけなか製麺」の白石温麺。先日実家に帰った時にごっそりと持ってきました。荷物が重かったのはうーめんのせいかもしれません。

昔から、実家から届く荷物の中に白石温麺がもぐりこんでいる確率、結構高いです。あと袋売りのキットカット。いつも家に常備されているので、荷物の緩衝材的利用されています。

うーめんは、あっさりのスープにも、こってりのスープにも合う、万能麺。そのまま出汁と薬味だけで食べることもありますが、ひとり家ごはんでよく登場する残り物たちとも相性バッチリです。鍋の残りとか、豚汁の残りとか、お味噌汁の残り、カレーの残り、なんなら炒めてもOK。

今日のお昼は、昨夜の残り物の大根とお揚げのお味噌汁に、ネギと生姜いっぱいとコチュジャンと出汁を入れ、熱湯で2分ゆがいたうーめんを入れ、1分ほどなじませて出来上がりの、寒い日にぴったりほっかほか熱々残り物うーめんでした。

ってそれはねこまんまのうーめんバージョンでは、・・・と思いながらねこまんまを検索したら、ごはん+お味噌汁派とごはん+鰹節派と、ねこまんまにも派閥があるとは。ねこまんまはお味噌汁だと思っていました。

白石温麺メニュー、クックパッドにもたくさん載っていたので、さらにバリエーションを増やしたいと思います。その前にまたうーめんを確保しなければ。

 

ホリデーシーズン in 上海

 

中国全然クリスマスの感じしないわー、と思っていたのですが、それはわたしが外に出ていないからで、アパートのロビーやエントランスはもちろん、街の中もすっかりクリスマスでした。

春節(旧暦のお正月)はもう少し先なので、きっとこの辺りから2月半ばくらいまでダラダラとホリデー感を漂わせるのしょう。

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我が家のクリスマスチームも出動

外灘(ワイタン)にある和平飯店(フェアモント・ピース・ホテル)に立ち寄ったら、とても豪華なクリスマスツリーが飾られていました。(PCからご覧になっている方は右手に見えるインスタ表示の上の方にある写真がそれです)

ドーム型の広いロビーに、そのツリーしかないという贅沢な空間使いが男前でした。うっとりとツリーを眺めていると、静寂を破る荒々しいおやじの怒鳴り声が。

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坊や、怒鳴られる0.5秒前

プレゼントに手を伸ばし、セキュリティーのおやじに雷を落とされる坊や。ツリーの周りにこんなにたくさんプレゼントが置いてあったら、触りたくなっちゃうよね。ゲンコツされるくらいの勢いで怒鳴られた坊やでしたが、まあこの坊やもなかなかのもので、セキュリティーのおやじに逆ギレていました。たくましいのう。

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クリスマスの小径

可愛らしくデコレーションされた通り道。手前のトナカイがすごい気になるのですが、なぜわざわざおひとりだけここに連れてこられたのでしょう。近寄って見ると、さすが立っているものはなんでも使う合理主義。きっと、別のところの飾りだと思うのですが「このトナカイ注意書き貼るのにちょうどいいアー」となったのではと推測。それにしてもこのトナカイ、結構細マッチョ。

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ペンキ塗りたて

中国のクリスマス飾りで、昔から気になっているものがあります。外国の中華街などでもこの時期よく見る飾りのひとつ。主に窓やドアなどに貼って使うようです。

上海の我が家からもこれを貼っている窓が1つ見えています。

このキラキラ感、昭和の少女漫画タッチなのと、なぜそれが中国なのかというところが一番気になるポイントです。

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これです

ハッピーホリデー!

  

 

「老上海茶館」でお茶を、方浜中路(ファンバンジョンルー)再び

前回は真ん中あたりから東に向かって歩いた、豫園(よえん)の南側を東西に走る方浜中路(ファンバンジョンルー)。今回は西に向かってすぐにある茶館でお茶をいただきました。

お店の名前は「老上海茶館」。この日は寒すぎてカメラ片手にのんびり散策気分にはまったくならず、震える身体を縮こませながら駆け込むように通りの2階にある茶館に入りました。

暖かい店内にほっと一息、というのをイメージしていたのですが、かろうじて屋外よりは暖かい店内。風はしのげますが、寒さはしのげず。

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ネコのいるアパート(撮影当日)の2階にある茶館

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オールドシャンハイアンティークに囲まれる店内

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窓の外の寒空の下にはツアー客たち

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メニューが巻き簾風で可愛い

最初は普通に中国語のメニューを渡されたのですが、店内でもロングコートを着たやさしいおじさんの目を見て微笑んだら「英語メニューいるマー?」と察してくれました。

お茶はシェアではなく一人前のオーダー。85元(1,445円)とか高いものでは138元(2,346円)まであります。

なのにおやつは結構安くて、下に出てくる水餃子山盛り一皿や、2段のセイロで出てくる小籠包(8個)はそれぞれ400円くらい。謎の値段設定です。

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花茶をオーダー

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茉莉花茶ジャスミン

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武皇牡丹花茶(ボタン)

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笛と琴の古典楽器の演奏を聴きながら

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おやつの点心をいただいたり

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ガラスの柄杓でお茶をよそったり

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レトロなポットでお湯を足しつつ、気がつくと笛のおじさんが

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お蕎麦を食べていらした

そして最後に前回のリンクを貼りながら、結局一号だけで終わっている上海生活の雑感記録の続きが気になっています。

 

whostolemysheep.hatenablog.com

 

あのピザおいしかったねー

 

「お題:あのピザおいしかったな」

こどもの頃からピザが大好き。今でこそ「わたしの一番好きな食べもの」の座は、ピザ以外のものたちと入れ替わり立ち替わりとなっていますが、人生のほとんど、ピザがこそがわたしの一番好きな食べものでした。

記憶の中で一番古いわたしの好きなピザは、今年で47周年という仙台の「チロル」というイタリアンレストランのピザです。ピザとクリームソーダというのがわたしのピザの原風景。

tirol-sendai.gorp.jp

そして、記憶の中で一番のお気に入りのピザ屋は、アルゼンチン、ブエノスアイレスにある「ラ・マスケリーダ」というピザ屋さん。窯焼きではなく、炭火で焼くピザ屋さん、お店そのものが心のベストテン第1位です。

ameblo.jp

記憶の中の一番美味しいピザは……、むむ、これは甲乙つけ難し。味のみで勝負となると難しいので、これは決めないでおきます。 

懐かしいピザたちを思い出しつつ、写真ライブラリを「ピザ」でソートをかけてみました。思ったよりも全然少なかった。

ピザに限らず、食べものが出てくると写真を撮る前につい手が伸びてしまう方なので、食べ物の写真って少なめかもしれません。

そして何と言っても食べ物の写真って難しい。なので撮っていてもブログにしにくいんですよね。画的に下手な上に、のぺーとしていたり、美味しくなさそうだったり、ボケボケだったり。

食べ物写真の上手な友人がいるのですが、彼らの写真をみるとほんといつもうっとりします。 

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写真ライブラリ「ピザ」

あら、よく見ると、ピザじゃないのが混ざってます。

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丸い中華飾りがピザ認証しちゃったのかな

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懐かしいー、台湾のピザ!・・・なわけないですよね?

なんでこんなのがピザと認識されてしまったのでしょうね。おそるべし。

まだ上海のマイピザに出会えていないので、来年はピッツァにも出会いたいです。