コーヒー牛乳? 練乳コーヒー? なにコーヒー?
なやましいわー
コーヒー牛乳? 練乳コーヒー? なにコーヒー?
なやましいわー
「スケールが大きい」そして「パワフル」さらに「大混雑」というのが、旅先におけるわたしの個人的な中国感なのですが(旅先に限ったことではないですが)、この3点とも個人的な好みからは外れたところにあり、それが中国旅行において心のハードルとなっています。
初めて見る景色や文化の中に、ちょっとしたひらめきのようなものを感じたり見つけることが、それまでの旅の楽しみだったのですが、中国はそのあたりが随分と違うように感じています。むしろ、得る以上に吸い取られているのではと思うことすら......。計り知れない中国パワー。
さて、そんなスケールの大き(すぎ)な中国の観光地の中にあって、ここ宏村(ホンツン)は小規模で、活気はあるけれど、気圧されるほどではなく、のんびりと歩くのが楽しい村でした。ナイス、ひろしむら。
ちなみに、この細い干しタケノコの煮物料理、とてもおいしいです。
キッズのテンションの高さに度肝を抜かれるも、一歩遅れてやって来た先生の「走了!(行きなさい!)」の一声で
そして乱れた土産物を整える店主。
この年代の中国の子どもたち、家ではおじいさん、おばあさんに甘やかされ、お父さんとお母さんに甘え倒し、親の言うことなどまったく聞かないけれど、小学校の先生の言うことは絶対だそうで、ちゃんと言うことを聞くそうです。
1泊2日の宏村、今までの中国旅とはまたすこし違った角度で楽しかったです。次の中国旅もまた少し楽しみになってきました。
以上、ひろしむらでした。
ひろしむら、もとい、宏村(ホンツン)を歩きます。
それほど広い村ではないのですが、両側が壁、細く曲がりくねった路地、ちょっとした迷路のようです。よって、どこを歩いているのかよくわからなくなります。
ちゃんちゃん。
「きゃーん、ネコがタップダンスー!」と喜んだわたしのトキメキを返して。
ひろしむら、続きます
安徽省(あんき省)の世界文化遺産に登録されている、1131年に建造が始まり現在も明・清時代の建物が残る古い村落「宏村/ホンツン」に行って来ました。
勝手に「ひろしむら」と呼んでいたので、「ホンツン」と言われてもピンと来ませんが、間違いなく「ホンツン」です。
初めての高速鉄道でのおでかけ。上海から最寄りの黄山北駅まで約3時間。歩きでは約4日の道のりです。
高鉄の駅からさらに1時間ほどバスで山を登って行きます。この地域はお茶の産地で、山肌は茶葉の緑一色の段々茶畑が続きます。
ここは、中国の水墨画をイメージした時に思い浮かべる、雲海の中そびえ立つ美しい渓谷の、こちらも世界遺産に登録されている黄山があり、黄山の登山と古村落見学のセットでくる観光客が多いようです。我が家は登山なしで。
宏村は、白壁と灰色レンガで建てられた、フォトジェニックな村。
世界遺産の村として観光客の受け入れつつ、江戸時代以前のままの村に現代の人が普通に住んでいるんですね。
建物も、人工池から水を引くシステムも、ほぼ当時のままだそうです。いやーすごい。
一般に公開されていない村や集落がまだまだあるのだそうです。平安時代あたりの村もあったりして。
日も沈み始めてきたので、そろそろ帰ります。
中国語の「出口」は、日本語と同じ「出口」の意味の他に「輸出(エクスポート)」の意味もあるのですが、これは明らかな誤訳。村の中にたくさん設置されている出口の標識、全て「エクスポート」でした。
こんなにたくさんの日本語を解する人が多い中国で、なぜこの標識にOKが出たのか本当になぞです。……ま、そんなのものですよね。
ひろしむら、つづきます
中華料理といえば、回転テーブル付き円卓。がテッパンと思い込んでおりましたが、意外に(?)回転しないテーブルの方が多く、回るテーブルにあたるとちょっと嬉しいです。
そんな回る系円卓の、どうでもいいような話。
街のレストランでもホテルのレストランでも、テーブルセットの内容はほとんど同じ。ただし、ホテルレストランではテーブルにセットされていて、街のレストランや食堂などではビニールでパックされたセットがごとっと置かれることも多いです。このパックをお箸でブスッ、手でわしゃっとビニールを剥ぎ取ります。ワイルド。
食器の使い方は3パターンほどあるようで、1/3くらいの人はお皿、お椀の両方を取り皿として使用します。そして、ほとんどの人は、お皿の上にお椀を置き、基本的にはお椀のみを取り皿として使い、お椀を置いたお皿の空いたスペースに、硬いところや骨や殻などの置き場所として利用しているようです。
もう少しワイルドな人になると、骨や殻などの食べられないところはテーブルの上にぽいっとします。しゃぶり尽くした鶏の爪やカニの足も、ぽいぽっとテーブルの上。
初めて見た時はヒッ……と思いましたが、特に誰も気にしていないようなので、ありなマナーなのでしょう。
回るテーブルの好きなところは、苦手な料理や食材が出てきた時、しれっと手をつけずとも(たぶん)誰にも気が付かれないところ。
鶏の爪が出てきても、ハトが出てきても、何かの脳みそが出てきても、カエルが出てきたって大丈夫。カエルのお皿のキュウリだけとって食べていても「さあさあ、カエルもたーんとお食べ」と勧められることもありません。
一皿ずつサーブされるレストランのように、カエルがいなくならない限りウエイターがカエルのお皿を片つけてくれないとか、片つけてもらうためにウエイターを呼び止め、テーブルの人たちにカエルを食べていないことを気がつかれたり、そんな心配もありません。
ビバ、回るテーブル。
特に街中のレストランでは、各皿に取り分け用のお箸やフォークなどがない場合がほとんど。よって「直箸」です。
今まで誰かの口の中に入っていたその箸が、スープの具材を取るために鍋にはいったり、時に取りにくい料理だと、その箸で搔き寄せたりするわけです。
個人的に、家族や友人、知り合いとの直箸は平気ですが、旅先の現地ツアーなどで、全く知らない人たちと膝を付き合わせるならぬ、箸をつつき合わせることになることも。慣れてしまえば平気なのですが、最初はやはりヒッ……となりました。
そんな時は一瞬目をつむり(あまり考えない方がいいよね)と自分に言い聞かせ、気にしないことにします。
回る円卓で食べるとなると、大人数で皿数が多くなるので写真を撮る気マンマンでも必ず数品撮り忘れます。
そして、何の料理かも最初の2、3品は注意深く聞くのですが、数が増えていくと、聞かなくなってしまいます。
円卓の上座は、入り口の正面とか東の方向(?)とかいろいろ聞くのですが、本当はどこなのでしょう。オフィシャルな席ではちゃんとあるのでしょうね。
ちなみに円卓は基本時計回りで回すようです。ただ、取りたいものがすぐ近い時は、反時計周りに回してもよさそうです。
上海に来る前、円卓にまつわる暗黙のルールを友人たちと妄想していたのですが、そのあたり、どうなのでしょう。禁じ手とか、ローカルルールとか、いろいろ存在するものなのでしょうか。
今のところは外国人カードで見逃してもらっているけれど、実は誰かをモヤモヤさせていたり……。どうでしょう。気になっています。
温かいもの、冷たいもの、甘いもの、辛いもの、海のもの、川のもの、山のもの、などなど、味付けも食材も調理法も、バリエーションの豊富な中華料理。
ひとつひとつはそれぞれ全然違う味や食感だったにも関わらず、食後感は「中華料理」というひとくくりのカテゴリーの味になってしまうのはなぜなのでしょう。油のせいなのかしら。何かしら。
真夏でも油こっくりのお料理をバンバン食べるのかしらとか(スーパーで売られている、中国の家庭の調理油のスタンダードサイズは5kg!)、疑問をあげると本当は気になることだらけなので、今日はこの辺にしておきます。
写真:In photos: The plastic chairs of Southeast Asia | Adventure.com
通りに座っておしゃべりをする光景は、とてもアジアらしい日常の1ページ。わたしがその光景をイメージする時に思い浮かべるのは、上の写真のようなプラスチック椅子。アジアの路、イコールプラスチック椅子。
と思い込んでいましたが、ここ上海はプラスチック椅子文化圏ではないようです。
捨てられスクラップされる前に、かなり長い路の上での余生があると思われます。椅子のエコシステム、上海編。