ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

変なものが見える部屋に住む

 

たまたま、窓の外に見える風景について考えることがありました。

うちの部屋から見えるあれのことを考えながら、世の中の、他人の部屋から見える景色にも思いを馳せてみました。きっとびっくりするような景色が窓の外に広がっている人もたくさんいるのではないかと想像します。みなさんの部屋からは何が見えているんでしょう。

友だちの話ですが、結婚してご主人と家捜しをしていたとき、とても素敵な部屋だったんだけれど、窓を開けたら目の前には墓地が広がっていて、彼女的にはまあなしだなとそっと窓を閉めたそう。

なのですが、外国人のご主人はザ・ニッポン的な光景にうっとり。すっかりその部屋が気に入ってしまったそう。

いや、確かに彼らにとってもはお寺の和風な建物や、墓石が並ぶ光景はエキセントリックで異国情緒たっぷりだけれども。

いつもは外国人だ日本人だとか、あまり気にならないと思っていたけれど、それを聞いてああやっぱりわたしは日本人だと思いました。

さて、我が家の住んでいる部屋から見えるあれというのは、近くの建物のある部屋の窓辺に置いてある、金色のマネキン。マネキンと言っていいのかわかりませんが、ピッカピカの、等身大、金色の人体模型が、毎日窓辺に立っています。

はじめはあまり気にしていなかったのですが、毎日目にするとやっぱり気になります。次に見た時にいなくなってたらどうしよう、違うポーズをとっていたりして、くるっと振り向いて目があったら……、ありえない妄想に駆られ、毎日結構大変です。

毎日少しずつ気になっていく窓から見えるあれというのもあれば、初めて見た時は衝撃のすぎて、もうそれしか記憶が残っていないというような、窓から見えるあれのある部屋に住んだこともありました。

それはわたしが部屋を探していて、内見させていただいた時のこと。とてもいい部屋でわりとすぐに気に入りました。窓から見える景色を確認しようと外に視線を向けた瞬間に目に飛び込んできたのは……、ちょっとびっくりしすぎて目をそらしてしまいました。

ウソでしょう。まさかそんなものが部屋の中にあるのでしょうか。わたしの経験値不足なのか、およそ建物の部屋の窓にそんなものが見えるなんて考えられなかったので、目をそらし気のせいだと思い込むことにしました。

……でも、気になる。怖いもの見たさか、やっぱり今見たものがほんとうにそこにあるのか気になります。気になってしょうがない。もう一度、窓の向こう、建物がある、窓がある、窓の中に、……ある。巨大な仏像の顔。部屋いっぱいの大きさの大仏が、窓の中に見えています。

わわわわ、ほんとにある。巨大な仏像、の顔。どうやってあんなに大きな顔が、あの部屋に入るんだろう。いや、気にするのはそこじゃない。なぜ。あの部屋はなに。いつもなら止まらない妄想も、この時はびっくりしすぎてピクリとも動きませんでした。

びっくりしました。そして、何のご縁かその部屋に住むこととなってしまったのです。住んでみると、巨大だと思っていた大仏は、わたしが思っていたほどは大きくなく、毎日カーテンを開け閉めするうちに、心の中でおはよう、おやすみというほどまでになりました。(ウソです)

なぜ部屋に大仏がいるのか(しかもそこそこ大きいことは確か)は知るよしもありませんが、気がつけばその部屋に大仏がいることも、自分の部屋から大仏が見えることも自然と受け入れておりました。

一番気になるのは、金色の等身大のマネキンでもなく、巨大な仏像の顔でもなく、それを部屋に置いている家主がどんな方なのか、そこが気になります。

f:id:pucayu:20190729210654j:plain

窓から変なもの



Googleマップ、開くとそこはどこですか

 

Googleマップのしくみがどうなっているのかは知らないのですが、開くとどこが表示されるようになっているのでしょう。接続しているポイント付近か、履歴から近いところなのか。

ほんとにどうでもよい話ですが、さきほどGoogleマップを開いたら……

f:id:pucayu:20190728231916p:plain

新橋か

なぜ新橋だったのかしら。特に新橋のことをGoogleで検索した記憶もないのですけどね。現在地は上海ですが、インターネットを接続しているポイントは香港です。

ちなみに直近(なのなか?)の検索履歴を見てみます。

f:id:pucayu:20190728231925p:plain

履歴は府中と、南九州

府中の森公園」と「南九州」。こちらは確かに調べました。

府中の広域避難所に指定されている場所などを検索しましたし、鹿児島県南九州市の知覧(ちらん)や頴娃(えい)の観光スポットなどを検索しました。

ちなみに、こちらは検索結果の2番目にあった「Googleマップ」を開いた時のはなし。念のために検索結果トップの「Google Maps」を開いてみました。

f:id:pucayu:20190729001043p:plain

赤道と大西洋

球体の地球で、赤道を中心に大西洋が。確かに、先日赤道界隈を見てました。

前回のブログに、見たことのある最北の空と、最南の空のことを書いたのですが、その時に見たことのある一番に赤道近い空はどこだったかしらと、この地球をぐるぐる回して見たのでした。

Google EarthGoogleストリートビューがリリースされた当初(からわりと最近まで)、行ったことのない国や地域を仮想地球旅行が楽しかったです。VRやいろいろな技術を駆使したら、どこでもドアが限りなくリアルに体感できるんでしょうね。

世界中、片道3時間くらいでどこにでも行けたらいいのにな。

 

それにしてもGoogleマップのしくみ、気になります。新橋は検索した記憶がないんだけどな。忘れているだけで開いたのかしら。

 

北の空と南の空

今週のお題「空の写真」

 

今までに見た一番北の空はアイスランドの空。

f:id:pucayu:20190723225807j:plain

f:id:pucayu:20190723225637j:plain

2017年の夏休みにヒツジを見にこうと出かけたアイスランド、レンタカーの旅。天気の変わりやすい空で、1枚目の写真のように、今いるところは快晴だけれど、この後30分もしたら到達するであろうあの辺りは豪雨だろうね、と言いながら30分後にサンダーストームの中、ワイパーも効かず近い駐車場に退避して雨をやり過ごす、ということもありました。

whostolemysheep.hatenablog.com

 

今までに見た一番南の空はアルゼンチンの空。 

f:id:pucayu:20190723224657j:plain

f:id:pucayu:20190723224705j:plain

2012年の12月、夏休み(南半球なので)に出かけたアルゼンチン最南端の街、 ウシュアイア。写真はフエゴ島にある「世界の果て」とされる国立公園です。寒かった。

高速船に乗ってビーグル海峡をさらに南へ、ペンギンの住む島も見にいきました。南風に乗って生臭い匂いが流れてくると、その先に海岸が野生のペンギンで真っ黒に埋め尽くされたペンギン島。ペンギンって意外に臭いのねという思い出。

ameblo.jp

サポートの対応がとてもよかった話【ExpressVPN】

 

 

上海生活のストレス要因

上海生活のストレッサーといえば、わたしにとってのワースト1はダントツでネット環境の悪さをあげさせていただきたい。

如何にここのインターネット環境がストレスフルか……、と書き始めたら一気に1500文字を超えてしまったので削除してみました。気がつかなければ3000字くらい書いたと思います。

中国ではインターネット規制があるため、特定のサービスやサイト(例えばグーグルで検索をするなど)を利用するためには、VPNという仕組みを利用しなければなりません。有料のもの、無料のものいろいろあるのですが、わたしは中国で一番安定していると定評のある『ExpressVPN』をメインとして利用しています。

www.expressvpn.com

そんなある日、MacにいれているVPNがまったく使えなくなりました。正確には、VPNにはつながるのに、どのサイトも開かないという状態に。VPN不要のサイトでも、VPNにつなげていない状態なら開くのに、VPNにつなげると動かない。

他のディバイスにいれているVPNは今まで通り問題ないので、どうやらVPNとわたしのMacの問題のようですが、サイトにあるトラブルシューティングを見ても解決せず。

そうこうしているうちに忙しくなってしまい、Macに入れているバックアップ用のVPN(タイミング悪くこちらもすこぶる不安定)を使いつつ、iPhoneと(こちらに入れているVPNは問題ない)、別のPC(こちらも問題ない)を駆使し、だましだまし仕事をしていました。

が、しかし。コピー&ペーストひとつにしても手間がかかり、まあいかんせん効率が悪い。わたしの機嫌も悪い。ムキー。

一晩たったらVPNさまのご機嫌も治るのではと、半ば祈るような気持ちでベッドにはいり、翌朝やっぱりダメだったーからの、効率悪い、イライラ、ムキーを繰り返すこと3ラウンド。

いよいよもって何日VPNを眠らせたところでもうわたしの手には負えないと確信し、ExpressVPNのサポートにメールを送りました。(チャットもあります)

 

自動返信メール

「サポートチーム」を名乗るだけあり、素早いリプライ。自動送信メールなのですが、なんだって構いません。今いまコンタクトを取りたければチャットもありますし、そこまで急いでいないのでメールにしたので問題なしです。

とはいえ、すぐになんらかの返信があるのは安心ですし、気分もいい。

初回の自動送信メールの内容は以下3点。

1)不便や不具合についての申し訳ないという気持ち

2)さぞストレスな状況でしょうという共感

3)返信予定と状況確認用のリンク

完璧にして簡潔。スクロール不要の長さにも関わらず丁寧で信頼感のあるメール。ここのサポートならこの困った状況を解消してくれるに違いありません!という印象です。機械の自動返信メールの定型文にもかかわらず、気持ち的には7割解決した気分。

 

メール1回目

今回担当してくれた方はどうやら時差のある国にお住まいのよう。女性・男性両方いる名前でしたので性別は不明です。

定型文から人間に変わっても、シンプル、丁寧、信頼感のある対応は変わらず。この時点でおそらく問題は解決されるに違いないと思える安心感。

1)不便や不具合についての申し訳ないという気持ち

2)さぞストレスな状況でしょうという共感

3)対応策

4)代案

5)結果の連絡お待ちしてますね、と締めの挨拶

見本のような簡潔さにして、端々に温かみを感じるメール。

2案出してくれているところもありがたい。メールのやりとりなので、一つずつでは時間ばかりロスすることもありえます。

文面も非常に簡潔で、無駄がない。アプリやパソコンそのものの知識のないわたしがまったく困らないくらいシンプル。

 

肝心のトラブルは

1度のやりとりで解決すればよかったのですが、残念なことにまったく出口が見えず。エージェントとのやりとりは3日にわたり10回を超えました。

最終的には、このエージェントの我慢強く、かつ最後まで変わらない端的で丁寧な対応のおかげで解決!無事に地獄のようなVPN環境から脱出を果たすことができました!

お礼と返礼のやりとりを交わし、最後はサポートの評価をする機械の自動メールがやってきましたので、大変満足のコメントをつけて返信いたしました。 

 

お勉強させていただきました 

トラブルシューティングだけでなく、トラブルの際の対応も大変参考になりました。できればトラブル対応を自分ですることなのない人生を送りたいとは思っておりますが……。

はじめの対応でほぼ印象がかたまるものですね。そういえば以前、問い合わせメールをいくつかのお店にしたことがあったのですが、やはり返信が遅いところはスタートにすら立てないなと思いました。

また「はじめまして!お問い合わせありがとうございます!」のように「〜!」って何?みたいなビジネスメールにも困惑します。その感じ、よっぽどのことがない限りわたしはお願いしないと思います。

その点、今回のExpressVPNのサポートチームの応対はわたしにとっては満点でした。最初のやりとりだけでも、不安やストレスが解消された気がしました。

ネットにつながらないことに対してイライラはあったものの、それはExpressVPNに向けられたものではなかったのですが、最初の段階でいい感じにこのイライラを共感し、すくいとっていただけたところも大きなポイントでした。

そして最初から最後まで、簡潔で丁寧に対応いただいたのも好印象のポイント。わかりやすさという点はもとより、やりとりの回数が増えても、変にカジュアルにならないのも良かったです。

 

少し前まではネットの遅さや、VPNを使用しなければならないことに対して不満ブーブーだったのですが、今回のトラブルでVPNがつながるだけでありがたいと心から思いました。ふう。

 

 

2024年追記

その後ExpressVPNではインターネット規制の壁を越えられない日が増え、2022年から別のサービスへ乗り換えてしまいました。

アルゼンチン『雲の列車』標高4220mの空

今週のお題「空の写真」

 

アルゼンチンの北部、サルタ。少し行くとボリビアやチリと国境を接する山岳地帯。サルタの街自体は海抜1500mくらいですが、当時(2013)は海抜100m程度のブエノスアイレスに住んでいたので、1500mというとちょっとした高地。

そのサルタの街からさらに空の近く、標高4220mの最高地点まで、のんびりと列車で行って帰ってくる『雲の列車(Tren a las nubes)』という人気の観光列車に乗ってきました。

f:id:pucayu:20190719174018j:plain

出発!

何度か4000m級地点を経験したことはあるのですが、初の4000m越えはここサルタ。

富士山よりも標高の高い山に登って行くのですから、高山病への備えも大切。10両編成で約600人を乗せて走る『雲の列車』には、酸素ボンベも常備され、看護婦も2名帯同しています。

わたしは全然元気でしたが、サルタを出た時にはテンションあがりまくりで大はしゃぎの隣にいた家族のチビくん、3000mを超えた頃からめっきりと口数がへり、4000mに到達するずいぶん前にはすっかりこんな感じ。まあそうなりますよね。

f:id:pucayu:20190719175223j:plain

標高に耐えられずげっそり

高山病になるかならないかは、個人差やその時の体調次第だそうで、なってしまったら酸素を採って、薬を飲んで、あとは耐え抜くしかないそうです。ただ、一般的には普通にしていても酸素の消費量の多い人、スポーツ選手など筋肉量の多い人、大騒ぎする子どもたちの方がなりやすいと言われたりもするそうです。

旅のハイライトはこの鉄橋越え。

f:id:pucayu:20190719180604j:plain

鉄橋越え!

f:id:pucayu:20190719192451j:plain

ひゅうっっっ

f:id:pucayu:20190719194141j:plain

正面に見えるジグザグは

f:id:pucayu:20190719204448j:plain

お土産売りのみなささんのためのジグザグ道

f:id:pucayu:20190719191032j:plain

青い空

4000mを超えた先の空は青かった。

4000mを超えずとも、0mでも100mでも南米の空は青かった。広くて青い空。東京に戻ると、この白っぽい水色がここの青空かと思ったものです。

が、しかし。さらに白みの強いうっすら水色がマックス快晴の上海から東京に戻ると「さすが青空、こうでなくっちゃ。あー空気が美味しい!」と思わず写真に撮りたくなるくらいの青空に感じます。

きっと、インドの空気の悪いエリアから来た人や、数年前の上海しか知らない人は、今の上海だって綺麗な青空と思うにちがいありません。

人の感覚なんて、そんなものですね。

  

海のないところには住みたくない

今週のお題「海」

 

できることなら海なし国や、海なし県には住みたくない、そう意識したのは生まれて初めて住んだ海なし州、アメリカのオハイオ州に引っ越してすぐのこと。

なぜ海のないオハイオに行ったのか。それまでは海のありなしなんて意識したことがなかったから。そもそも、そんなことが気になるなんて思ってもみなかったのです。

海の近くで育ったわけでもないのに。なぜなんでしょう。きっと、そういう状況になってみないとわからないことってあるのかもしれません。

オハイオでの生活は楽しかったのですが、気がついてしまったのです。わたしは、海なし国、海なし県には住みたくない属にカテゴライズされる人間のようです。

海がないことの何が気に入らないのか。閉塞感なのか、空気が流れない気がするのか。

オハイオ州は、全米の中では50州中34位と小さめですが、そうは言っても日本で1番大きい北海道と2番目に大きな岩手に、間にある青森県を足した総面積よりも大きな州です。まして、わたしが住んでいたのは随分と田舎の街でしたので、のんびりと広々したところ。実際の広さなどは関係ないのでしょう。

とにかく海のあるところに行った方がいい気がします。……サーフィンをするとか、夏はビーチでとか、海人間というわけでは全くないのですが。

なんにせよ、それがわかったとなればオハイオに長居は無用です。とっとと海あり州に行かなければ。

当時は大学生でしたので、もともと田舎のこじんまりした私立大学でイメージをつかんだら、少し大きな街の州立大学に転学しよう考えていたこともあり、「海あり州」を基軸のひとつにして次の大学を探しました。

そして晴れて海あり州へと引っ越しましたとさ。めでたし、めでたし。

 

人生最初で最後の海なし土地のはなしでした。

 

f:id:pucayu:20190718194608p:plain

オハイオ州