ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

シルクロードのたび|ウイグルトルファンとりっぷ

続いて訪れた街はトルファン

トルファンへはウルムチから見渡す限り乾いた茶色の景色の中を約2時間半のドライブ。道中は塩湖や油田、そして延々と続く風力発電の風車の林。途中のサービスエリアで降りた時には強風で吹き飛ばされそうになりました。これだけ風が吹いていたらいい電力が取れそう。でも風が強すぎてよく封鎖になる道路みたい。

途中で何度か検問があるのですが「喋らずにカメラを見てね」と注意を受けました。(特に外国人には)チェックが厳しいエリアです。行きの検問はやり過ごせましたが、帰りは車を降りて公安のオフィスに連れて行かれ、パスポートと顔の写真をしっかりと収められました。

トルファンは夏の過酷な暑さで有名な地域。日中の40℃超えは日常で、今年の7月には中国気象局観測史上最高気温の52.2℃を記録してニュースになっていました。

そんな酷暑エリアなこともあり、一見どこのメーカーのクルマかわからない、素材などが見えないようにラッピングをした、開発中のテストドライビングカーに何度か遭遇。

テストドライビングカー

悠久のシルクロードの要所として栄えたトルファン。郊外にはザ・シルクロードな見所が点在。広大な砂漠の中に栄えた古城や遺跡群、まさに絶景。

写真でも文章でも上手く表現できないのがもどかしいほど、乾いた荒涼とした景色の中に立ち、圧倒的な歴史や流れた時間を肌で感じるのは、シルクロードや歴史にうといわたしでもなかなかグッとくる体験でした。

左上:仏教遺跡ベゼクリク千仏洞|右上:世界遺産の高昌古城

左中:世界遺産の交河古城|右下:美補正済みの三蔵法師

左下:アスターナ古墳|下中:西遊記の火焔山 

カレーズ(地下水路)もトルファンの観光資源のひとつ。乾いた土地に天山山脈から地下水路で水を引いてくるってすごい。下の写真がその「トルファン・カレーズ楽園」なのですが、地下水路の写真は地味すぎたので、カレーズ楽園で飲んだすっごい美味しかった葡萄果汁100%ジュースの写真を。

見た目はさほど美味しそうというほどでもない葡萄が、こんなに甘くて美味しい葡萄ジュースになるなんて、何かカラクリがあるにちがいないと思ったのですが、この葡萄たちほんとに甘くて美味しくて、あらぬ疑いをかけた自分を反省。ウイグルの葡萄、最強。葡萄を絞っただけのジュース、んまっ

左下は中国人(漢族)観光客が勝手に食べちゃうからと高めに作った葡萄棚

葡萄棚と干しぶどうの乾燥小屋

小屋の中で1ヶ月くらい乾燥させると干しぶどうに

トルファンの人はみーんな葡萄農家といっても過言ではないほど、みんな葡萄を作っているそうです。日本で中国産となっている干しぶどうはほぼ全てここトルファンで採れたものですって。

トルファンでは葡萄を買ってウイグルにいる残りの期間葡萄を食べながら過ごしていました。帰ってきてからも買ってきた干しぶどうや、ウイグル産の葡萄をもりもり食べています。

んまーっ