ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

夏の新疆ウイグル自治区

 

この夏は新疆ウイグル自治区に行ってきた。上海からウイグルの首府ウルムチまでは直行便でおよそ5時間。電車でおよそ24時間、車はノンストップで42時間ほど。遠い。

今回行ったのは、新疆(しんきょう/シンジャン)ビギナーがまわりやすい、地図に青い矢印をつけた3つの街。新疆の首府で「世界で海からいちばん遠い街」のウルムチ、今年の7月に中国最高気温52度を記録したトルファン、そして山を越えたらタジキスタンキルギスの最西の街カシュガル、この3都市に行って来ました。

シルクロードパミール高原タクラマカン砂漠、7000m級の山々、ラクダがいて、シシカバブを食べる。ゴビ砂漠や黄砂、そしてイスラム文化。ドラマVIVANTの前半部分の舞台を彷彿とさせる景色もワクワク。

そこは中央アジアと東アジアが交わるエリアで、中国国土のおよそ6分の1という中国の中でも一番大きな自治区。中国は基本的に時差のない国(こんなに大きいのに)なのですが、さすがに稼働可能な時間が全然違うので、全体的に始業時間は2時間遅れ。夏には40度越えが普通なエリアもあるので、学校も10時ー12時が午前の部、灼熱の時間帯は一旦解散して16時ー19時が午後の部など独自の制度を採用しているそうです。

自治区のおよそ半数を占めるのはウイグル人、そして残りの半数は漢民族、その他カザフ人、キルギス人、回族チベット族など14の民族が住んでいて、言わずとしれたとても(とてもとっても)デリケートなエリアです。そのあたりに関しては、日本に帰ってからでも書く機会があれば・・。

ウイグル旅行には、役所に行って通行書を取る必要のある場所があったり、ちょこちょこ検問があったり、検問のうちの何回かは車から降りて別チェックへ連れて行かれましたが、それさえ苦にならない(なるわー)のであれば、自由旅行も大丈夫。

そんなわけで、ここからしばらくは夏のウイグル旅行のことをちょこちょこと。