夏のウイグルとりっぷの1都市目は、新疆ウイグル自治区の首府「ウルムチ」。人口約480万の大都市、人口の75%は漢民族、わたしが訪れた2023年の夏現在は、エキゾチックな異文化カラーふわっとまとった「中国の」中規模の大都市。
ウルムチは「世界で一番海から遠い都市」ということでギネスに認定されています。そんな地理的背景もあって、ウルムチの人たちは歴史的に海に憧れ、青が好きなんですって。
ウルムチから一番近い海まで2,645km、ちなみに日本で海外線から一番遠いのは長野県佐久市の山の中。群馬県南牧村との県境付近なのだそうです。海外線までの距離は115km。ほほう。
さておき、ウルムチの話。
ウルムチ観光の人気スポット「天池(ティエンチー)」のはなしから。市内から1時間半ほど、到着後我々は外国人登録窓口(公安)に連れて行かれ入山登録の書類等々を記入し、いざ入山。
専用バスに乗り山道を1時間ほどかけて進む山は、ウイグルの東に位置するウルムチから中央アジアのキルギスまで連なる天山山脈。向かうは世界自然遺産にも登録されている、5,000m級の山々に囲まれた標高約2,000m地帯にある氷河湖です。
エメラルドグリーンの湖を囲む、雪の残る山々に囲まれた観光用の宣材写真はさながらアルプス。「中国のスイス」なんてキャッチーな表記もよく見かけた風光明媚な景勝地。
がしかし。
前の週までは37度が続く熱い夏だったのですが、前日になってロシアから大寒波が!時折ばらつく雨に加え、このあたりの気温8.9℃。寒いー。
ここからさらにゴンドラでもっと上まで・・行かないわー。あまりの寒さに早々に撤退。ああ寒かった。
そういえば、山の下で見かけた素足に10cmのピンヒールのお姉さん、大丈夫だったかしら。どう見ても2,000mを超える山の中にある氷河湖ファッションではなかったんだけど。