ウイグルに来るにあたってわたしを悩ませていたことのひとつは、ヒツジを食すことを避けることはできるのかということ。ウイグルはヒツジ王国(食べる方)なのです。
ウルムチではヒツジを避けたのですが、トルファンでいよいよ避けることができなくなり、無理ならこっそり残そうと思いながらえいやっと食べたヒツジ。・・美味しかった・・。
ヒツジを最後に食したのは、アルゼンチンのパタゴニア(2014年)のこと。あの時もせつない気持ちを押し殺してえいやっと食べたら、フレッシュでめっちゃおいしかった。
カシュガルもヒツジ三昧エリア。肉といえばヒツジ。むしろ食事といえばヒツジなくらいヒツジを食べるそう。・・言うまでもなくおいしかった。
ヒツジのロースのシシカバブ
ヒツジのロース、レバー、バラ、もものミックスケバブ
ラグメン(まぜ麺)のお肉ももちろんヒツジ
ショートパスタのラグメンもヒツジ肉
ポロ(ピラフ)の上にもヒツジ
ヒツジのひき肉あんを皮に包んで
釜に貼り付けて焼く
サムサ(焼き饅頭、もちろんヒツジ肉)
バザールで見たヒツジ肉のスープ
余すところなくヒツジたち(頭もあった、写真はなし)
タイトルにつけた「カシュガルのヒツジが一番おいしい」というのは、わたし個人の感想ではなく、カシュガルのガイドさんの話。
ガイドさん曰く、ひとつ目の理由は土の違い。同じように羊の放牧をしているウイグルでも、北部に比べてカシュガルのある南部の土は塩分が高いらしい。
ふたつ目は、カシュガルの家庭レベルで食べる羊は大規模経営の牧畜ではなく、小規模(家庭レベル)で育てるものが多く、人間の残飯などがエサになることもあり、ヒツジの肉の味も美味しくなっているらしい。
ちなみにオスとメスでは、オスの肉の方が桁違いに美味しいらしい。
「カシュガルのひつじが世界で一番美味しい」このセリフ、少なくとも10回は聞いたので、わたしもそうだと信じようと思う。