昨年、iPhoneを水の張ったお鍋に落としてしまいました。なぜ、どうやって、と自問自答しましたが、ただうっかりとしか言いようがありません。
快調に見えた水濡れiPhone、その後のその後
水没後、ネット情報を頼りに民間療法で徹底的に乾かすこと3日間。3日後には特に問題もなく動き始めました。動いたとしてもやはり交換した方が良いらしいのですが、SIMフリーのiPhoneでしばりなどもないこともあり、まあ壊れるまではこのままでいってみましょうと、共にフィリピンへと旅立ったのでした。
フィリピンでもご機嫌なiPhone。どのアプリも動きますし、カメラもSiriも元気でした。が、その時は突然に訪れました。
ある日の午後、日差しが強くなってきたので、ビーチから一旦ホテルに戻りました。ビールと太陽ですっかりご機嫌なままベットにごろん。目が覚めると喉の奥に違和感と、少しのダルさを感じました。冷房にあたってしまったかと思いつつ、時間を見ようとバックからiPhoneを取り出します。
動きません。
真っ暗な画面の奥で、なんとなく電気が通ったような、通らなかったような、かすかな光が見えた気がするのですが、冷静な目で見ればただただ真っ暗な画面。
既に一度諦めたからか、どこかで覚悟ができていたのか、今回はパニックにはならず「やはりダメだったか…」と、諦めとも納得ともつかない心境。そもそも、ダメだと思っていたのに思いもかけず復活してくれたおかげで、バックアップを取ることもできましたし、それだけでもありがたい。
なんて大人な対応なわけありません。えー、ショック。絶対大丈夫だと思ったのに。えー。お願い、誰か嘘だと言って。はああああああ。心なしか、喉の奥も倦怠感もひどくなってきました。
水濡れiPhone、結果
水没7日後
動かなくなりました。ですがそこはフィリピン、しかもマニラではなくボラカイ島。アップルストアがあるわけでもなく、帰国まで放置の決断。意図せずしてデジタル・デトックス決行の年末年始となりました。というと聞こえはいいですが、そんな気全然なかったので残念です。
水没13日後
結局アップルストアに予約をいれます。動かなくなったiPhoneと最後の記念撮影。最後と思い、もう一度立ち上げてみる。奇跡的に一瞬光を灯すも、すぐに力なく真っ黒に戻る。ありがとう、そしてさようなら。
アップルストアへ。前回対応してくれた天使の姿見えず。天使にもシフトがあるのでしょう。代わりに現れたのは淡々としたリンゴ兄さん。新年早々水濡れしたiPhoneを持参する私に、同情することもなく、穏やかに、かつ淡々と有償交換の旨を伝え、手際よく規定の手続きを取り、さくさくさくと正味10分もかからずに新しいiPhoneが私の手元にやってきました。
結果、iPhoneを濡らすと
やっぱり、動かなくなる。
いやあ、一瞬夢みましたけどね。ふう。