ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

【グループA】ロシアと、サウジアラビアと、エジプトと、ウルグアイの話【W杯企画1】

 

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はじめに

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上野のパン屋さんもワールドカップ仕様


いよいよワールドカップが始まりました。これに乗っかって何か書こうと思い立ちまして、どうでもいいような……、もとい、どうでもいい話。

  

ロシアの話

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上野のロシア料理屋さんのピロシキ


2018ロシアワールドカップにあたり、アルゼンチンのフットボール協会が選手向けに行ったオリエンテーションで使ったロシアのしおりに「ロシア女子と仲良くなるために押さえておくべきポイント」が説明されている章があったそうですが、「アルゼンチン男子にそんなものは必要ないぜ。オレたち、アルゼンチン人だぜ」と女性とあらばゆりかごから墓場まであふれんばかりの愛を持って接するよう、呼吸をするのと同じように生まれついて身についているアルゼンチン男子がドヤっていました。そんなロシア女子の話。 

以前スペイン語の学校に通っていた時、10人くらいのクラスのうち半分がブラジル人というやたら賑やかなクラスでした。他は全員別々の国籍で、ヨーロッパ人が3人、アジア人が2人という構成。ヨーロッパのうちの1人がロシア人でした。 

その日は、ブラジル人が胸にシリコンを入れる前におしりにシリコンを入れる話など、国民性あるある話をしていました。ブラジル人の止まらないおしりネタの中、ロシア女子が言ったロシアあるあるは「ロシアの女は笑わない」でした。 

「知らない人には微笑まない、知らない人に微笑みかけるのは仕事か嘘をつく時だけ、面白くないのに笑わない、楽しくないのに笑わない、歯を見せて笑うのは下品、歯を見せて笑うのは教養のない証拠。好きな人や大事にな人、本当に面白い時なら笑います」

ひゅるると凍りつくクラス。キリリとしたロシアンビューティーおそロシア

 

サウジアラビアの話

2国目にしてネタがつきかけていますが、唯一知っているサウジアラビア人の話。大学に入る前に数ヶ月受講した、大学付属の英語学校のクラスメートにいたアホメッド。すらっとして、物静かで、(たぶんすごく)お金持ちの家の子で、ちょっと年上のクラスメートの台湾人の女の子に恋をしていた男の子。今は何をしているのかしら。

 

エジプトの話

はじめてエジプトに行ったのは、エジプト航空スターアライアンスグループに加入したばかりで、夏休みにマイレージを使ってチケットが取れるラッキーチャンスみたいなことがあった時。エジプト航空ギリシャ行きのチケットを取ったのですが、それがカイロ経由でした。

夜中にカイロについて、翌日のお昼くらいカイロを出てアテネに向かう便。エジプトに行く機会もそうそうないだろうということで、カイロ市内のピラミッドが見えることが売りの「メリディアン・ピラミッド」に泊まりました。 

空港からのタクシーというか相乗りの白タク。空港のタクシー乗り場に行こうと歩いているところを、わーわー声をかけられて、そのまま駐車場に連れて行かれ、車に乗り、知らない人たちと一緒に夜中のカイロの街へ。言葉もまったくわからないのによくついて行ったものだと思います。今まで実際に行った国の中ではダントツ生きた心地のしない殺気立つワイルドな運転でした。

 

ウルグアイの話

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鍵を持ってきてしまった、ウルグアイの首都、モンテビデオのホステル

 

ウルグアイは、ワールドカップの初代開催国にして初代優勝国。人口が350万もない小さな国で、人間よりも牛の数が多い国。ワールドカップの観客席を見ても、そもそもの絶対数が少ないせいで、フットボール熱量の高い国にも関わらず相手国の観客数の方が常に多く、いつもアウェイ戦のように見えます。今回の初戦エジプト戦も、ウルグアイがボールを持った時の客席からのブーイングがすごかった。  

わたしはよく忘れ物をしてしまうのですが、ウルグアイに行った時は、宿泊先の鍵を返し忘れて街を離れてしまいました。移動した先で気がつき、そこで泊まる宿のオーナーがわたしの代わりに鍵を郵送してくれました。いい人たち。マテ茶を飲み、肉食のいい人たちがいる、そして(全編11番まである)前奏が長い国歌を全力で歌うおじさんがかならず観客席にいる国、ウルグアイ

 

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その鍵を返してくれた、歴史地区コロニア・デル・サクラメント郊外のホステル