たいがいどこも久しぶりなのですが、久しぶりにこのあたりに来ました。仙台の大町というところで、先日ブログに書いたちいさな図書館のある肴町公園から、仙台駅と反対方向に、晩翠通(ばんすいどおり)を渡ってすぐのあたり。街中ではありますがわちゃわちゃしていない区画です。ちょこちょこといい雰囲気のお店があり、良さげなところ。
この日は、夏酒をいただきに「和醸良酒 ◯たけ」(わじょうりょうしゅ、まるたけ)にまいりました。夏酒とかいいながら、お酒方面には全く明るくないのですが、せっかくの機会なので「おおっ」と思わず声の出てしまうお酒をいただきたい。
何を食べてもうなるくらい美味しく、思わず声のでるお酒を出し、かつ面倒な講釈やアクの強い鼻につくサービスがない、そしてほどほどなお値付け。この日の気分はそんな感じ。
世界は広いのでこのちいさな願いの真逆を張るお店もあります。ずいぶん前に入った某町の手羽先のお店、忘れまじ。なんて、何も分かっていないくせに、あれがいいこれがいやだと言う人がいちばん面倒くさいですね。もう黙っておきます。
スターターは、奥州仙台「伊達政宗麦酒(樽生)」とお店のつきだし。この地ビールは白ビールで、名前がもう男前。味もイケメンな味でした。ビール会社のサイトを見ると、伊達政宗はヴァイツェン、片倉小十郎はケルシュ、そして支倉常長はピルスナーと、仙台の歴代のイケメン(かどうかは知りませんが)が並んでいました。
つきだしもまた絶品で、一番はしにチラッと写るさつまいものレモン煮が特に大変美味しゅうございました。これだけでも食べに来たい、タッパー持参で通いたい味です。
あなごもパリっと香ばしく、身もたっぷりぷりっぷり。夏といえばのゴーヤも自分で炒めるのとはやっぱり全然違います。プロの手にかかった料理の美味しさ、たっぷりうなってまいりました。
夏のお酒のオーダーに登場したお酒たちも、期待通りの思わず「おおっ」と声の出る味。爽やかでみずみずしくて、きりっ。「んおおおっ」
この辺りは梅雨明けまであと10日ほど。心穏やかな夏を迎えられますように。