中華料理といえば、回転テーブル付き円卓。がテッパンと思い込んでおりましたが、意外に(?)回転しないテーブルの方が多く、回るテーブルにあたるとちょっと嬉しいです。
そんな回る系円卓の、どうでもいいような話。
テーブルセット
街のレストランでもホテルのレストランでも、テーブルセットの内容はほとんど同じ。ただし、ホテルレストランではテーブルにセットされていて、街のレストランや食堂などではビニールでパックされたセットがごとっと置かれることも多いです。このパックをお箸でブスッ、手でわしゃっとビニールを剥ぎ取ります。ワイルド。
食器の使い方
食器の使い方は3パターンほどあるようで、1/3くらいの人はお皿、お椀の両方を取り皿として使用します。そして、ほとんどの人は、お皿の上にお椀を置き、基本的にはお椀のみを取り皿として使い、お椀を置いたお皿の空いたスペースに、硬いところや骨や殻などの置き場所として利用しているようです。
もう少しワイルドな人になると、骨や殻などの食べられないところはテーブルの上にぽいっとします。しゃぶり尽くした鶏の爪やカニの足も、ぽいぽっとテーブルの上。
初めて見た時はヒッ……と思いましたが、特に誰も気にしていないようなので、ありなマナーなのでしょう。
回るテーブルの好きなところ
回るテーブルの好きなところは、苦手な料理や食材が出てきた時、しれっと手をつけずとも(たぶん)誰にも気が付かれないところ。
鶏の爪が出てきても、ハトが出てきても、何かの脳みそが出てきても、カエルが出てきたって大丈夫。カエルのお皿のキュウリだけとって食べていても「さあさあ、カエルもたーんとお食べ」と勧められることもありません。
一皿ずつサーブされるレストランのように、カエルがいなくならない限りウエイターがカエルのお皿を片つけてくれないとか、片つけてもらうためにウエイターを呼び止め、テーブルの人たちにカエルを食べていないことを気がつかれたり、そんな心配もありません。
ビバ、回るテーブル。
回るテーブルの苦手なところ
特に街中のレストランでは、各皿に取り分け用のお箸やフォークなどがない場合がほとんど。よって「直箸」です。
今まで誰かの口の中に入っていたその箸が、スープの具材を取るために鍋にはいったり、時に取りにくい料理だと、その箸で搔き寄せたりするわけです。
個人的に、家族や友人、知り合いとの直箸は平気ですが、旅先の現地ツアーなどで、全く知らない人たちと膝を付き合わせるならぬ、箸をつつき合わせることになることも。慣れてしまえば平気なのですが、最初はやはりヒッ……となりました。
そんな時は一瞬目をつむり(あまり考えない方がいいよね)と自分に言い聞かせ、気にしないことにします。
あるある
回る円卓で食べるとなると、大人数で皿数が多くなるので写真を撮る気マンマンでも必ず数品撮り忘れます。
そして、何の料理かも最初の2、3品は注意深く聞くのですが、数が増えていくと、聞かなくなってしまいます。
街のレストラン
ホテルのレストラン
小さな疑問1
円卓の上座は、入り口の正面とか東の方向(?)とかいろいろ聞くのですが、本当はどこなのでしょう。オフィシャルな席ではちゃんとあるのでしょうね。
ちなみに円卓は基本時計回りで回すようです。ただ、取りたいものがすぐ近い時は、反時計周りに回してもよさそうです。
上海に来る前、円卓にまつわる暗黙のルールを友人たちと妄想していたのですが、そのあたり、どうなのでしょう。禁じ手とか、ローカルルールとか、いろいろ存在するものなのでしょうか。
今のところは外国人カードで見逃してもらっているけれど、実は誰かをモヤモヤさせていたり……。どうでしょう。気になっています。
小さな疑問2
温かいもの、冷たいもの、甘いもの、辛いもの、海のもの、川のもの、山のもの、などなど、味付けも食材も調理法も、バリエーションの豊富な中華料理。
ひとつひとつはそれぞれ全然違う味や食感だったにも関わらず、食後感は「中華料理」というひとくくりのカテゴリーの味になってしまうのはなぜなのでしょう。油のせいなのかしら。何かしら。
真夏でも油こっくりのお料理をバンバン食べるのかしらとか(スーパーで売られている、中国の家庭の調理油のスタンダードサイズは5kg!)、疑問をあげると本当は気になることだらけなので、今日はこの辺にしておきます。