ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

甜水麺、名前とちがって全然甘くない成都の極太麺|六樘門川麺

 

担々麺、麻婆豆腐、エビチリ、ホイコーロー、チンジャオロースー、バンバンジーよだれ鶏・・・おなじみのおうち中華の多くが四川料理。陳さんの功績なのでしょうね。R.I.P.

行って来たのは「六樘門川麺」というお店。簡体字で書くと「川面」なのでつい「かわも」と読んでしまうわたくしニッポンジン。「川」は四川の川で、四川料理は「川菜」(チュアンツァイ)」というのだそう。つまり、川面は四川の麺料理。

ポップな店内

食べてきたのは「甜水麺」(ティエンシュイミエン)という四川の麺。パンダ基地のある成都の名物なのだそうです。聞いたことのない名前だったので、日本では超マイナーだと思うのですが、検索したらメニューにある日本の中華レストランもチョコチョコあるみたい。さすが四川人。

甜水麺、甘い・水の・麺と言ったらデザートみたいな感じかなと思っていましたが、そういうものではないみたい。

目の前に置かれたのは、お茶碗のような小さめの陶器のお椀に入った極太面。

ちなみに後ろのドリンクはこれからがシーズンの「桂花酸梅湯」(グイファ・サンメイタン)というプラムドリンクのような味のジュース。

今年初のサンメイタンをゴクゴク飲みながら、小さなお椀の太い麺をひとしきり眺める。麺の上にかかるきな粉のようなのはゴマとピーナツみたい。

麺ふっと・・と眺めていると、窓の外に犬が現れる。

丸い不思議な楽器を演奏するおじさんのワンコみたい。おじさんが演奏している間、大人しく座っているワンコ。目の前にあるバス停からもどんどん人が集まってきました。

ついついワンコに見とれてしまいますが、そろそろ甜水麺に取り掛かろうと思います。麺の下にあるタレと麺をしっかりと絡めます。小椀が小さく、想像以上に太く硬い麺。タレが飛び跳ねそうになる。

タレは、甜麺醤(てんめんじゃん)のような風味の甜醤油(ティエンジャンヨウ)に、ごま油、ラー油、痺れる麻(マー)と唐辛子の辣(ラー)にたっぷりのニンニクといった感じ。

おそらく大さじで山盛り1杯はありそうなすりおろしたニンニク・・。嫌いじゃないのですが、量が多いとお腹が痛くなるタイプなので少し心配。

タレの上に太ーい麺、ゴマとピーナツを上にはらはらはら・・

甜水麺。辛いっ。麻辣の辛さも痺れもマイルドにしてもらったのですが、辛い。痺れはもうちょい足したほうが好みかも。微調整はテーブル調味料があるので大丈夫。

麺が想定の倍ハードで、ニンニクは予想通りすごいっ。上海で食べるニンニクは日本のそれよりニンニク度高めな気がします。

すごく美味しいとか、これぞ中華、毎日食べても飽きないみたいな感じではまったくないのですが、なんかちょっとクセになりそうな味。1年に1回くらいふと思い出して無性に食べたくなるような味でした。