重慶グルメと言えば、火鍋と重慶小麺。たぶん誰に聞いても同じことを言うハズ。街を歩いると火鍋屋さんや土産物屋から香るお土産用火鍋の素の香りがすごい。
あちこちで売っている火鍋の素
今回はひとり旅行だったので火鍋な感じにはならなかったのと、残念なことにもともと中国の火鍋が合わないみたいでお腹が痛くなってしまう。日本で食べるときは平気なので、きっと油じゃないかなと思っている。
火鍋じゃないとあらば重慶小麺というわけで、わたしは3泊4日重慶小麺(シャオミエン)を食べ続けた。
ひとつの理由には、泊まっていたホテルが重慶小麺館(中国では麺屋さんのことを麺館と呼ぶ)をやっていて、朝ごはんをそこの麺館で食べることができたから。ちなみに朝ごはんは朝7時半から夜8時半まで一日中提供されている。
もうひとつの理由は、ひとりで泊まっていたのだけれど、朝食券は毎日2枚ずつくれたので、朝晩(もしくは朝昼でも昼晩でも)好きなだけ重慶小麺を食べることができたから。
朝食券は1泊した翌朝からだったため、麺食べ放題のようなことになっているとは知らず、到着したその日の夜も重慶小麺を食べに出かけた。
重慶小麺とは、重慶で食べることのできる全ての麺を重慶小麺というみたい。小麺とは言うけれど、普通サイズ。むしろやや多い。
下の写真に小さくあるように二两16元(約320円)、三两20元(約400円)がスタンダードなサイズ。一两(イーリャン)は50gなので、普通盛りと大盛りという感じなのかな。一两ではたぶん頼めないみたい。
初日の夜に行ったのは、重慶小麺10強(トップ10)をはじめ、ありとあらゆる重慶小麺ランキングに名前を連ねる「花市豌雑麺」に行ってきた。
花市の看板メニューは豌雑麺(ワンザミエン)。豌雑麺は、麻辣のマー(花椒)とラー(トウガラシ)と大量の香辛料が効いたタレに、熱々の麺と青菜を乗せ、最後に肉味噌と、とろりと煮たえんどう豆をかけた混ぜ麺。
マーとラーといろいろな香辛料
どんぶりが汚れても気にしない
麺担当
とろりと煮たえんどう豆と肉味噌
こんな感じ(この日は卵もトッピング)
底のタレと一緒にしっかり混ぜて食べる
すぐ上のふたつの写真は違う日、初日と最終日に花市に行ってきた。
1997年に中央直轄市になるまでは四川省の一都市だった重慶は、中国の中でも激辛マップの真っ赤なエリアなので、普通の辛さがすでに激辛と言われている。日本人にとっては不辣(ブーラー、辛さゼロ)ですら普通に辛いと在重慶日本国総領事館のサイトにも書いてあるくらいなので、そんなに辛さに弱いわけではないのに、ちょっとひよって初日は微辣(ウエイラー、ちょい辛)にしたの。
そうしたら普通に辛かったのだけれど、ほんとに普通に美味しい辛さだった。もっとガツンと痺れるやつを期待していたと言うか「ウエイラーにしたのに激辛だったー」と言いったかった。
そんなわけで、このお店本来の普通の辛さレベルを体験したくて最後の日にもう一回行ってきた。それはもうビリビリきた。大満足。
わたしの重慶小麺ヒストリー
1杯目:豌雑麺(ワンザミエン)ちょい辛
2杯目:酸辣粉(スアンラーフェン)スーラーはるさめ
3杯目:抄手(チャオショウ)ワンタン
4杯目:小麺(シャオミエン)具なし麺
5杯目:酱雑麺(ジャンザミエン)ジャージャー麺
6杯目:牛肉麺(ニューロウミエン)辛い
7杯目:豌雑麺(ワンザミエン)辛い
毎日辛いのもあれなので、辛くせずに食べた日もある。辛くなくても美味しかった。
上記の麺に加えて、肥腸面(フェイチャンミエン)という豚のホルモンをトッピングした麺が重慶小麺の代表チームみたい。
重慶ビールも載せておく