中国の回鍋肉って日本のホイコーローとはちょっと違う。ということを知ったのは、NHKの(メイン、Eテレ、BS1のどれかは覚えていないのだけど)四川料理を紹介する短い番組で。上海で見たので少なくともここ6年くらいの話だと思う。
「回鍋」とは、一度調理したものを、再び鍋に戻して調理するという料理手法のこと。なので、回鍋肉とは、豚肉をかたまりのまま茹でて、冷ましてから薄切りにして青椒(チンジャオ、辛味の強い薄皮のピーマン)やにんにくの葉と炒めて、豆板醤、豆豉、甜麺醤、醤油、老酒などで味付ける四川料理。
茹でた豚肉の薄切りを再度炒めるところと、キャベツがはいらないところが特に異文化ポイントだった。
番組で見たもうひとつの異文化ポイントは、回鍋肉がいわゆる「ごはんのおかず」ではなかったこと。もちろんごはんと共に食べてもよいのだろうけど、そこで紹介されていたのは、回鍋肉拌麺(ホイコーロー・バンミエン)という、タレの入ったお碗に麺を入れてその上に回鍋肉乗せ、これをグイグイかき混ぜて食べる、ホイコーロー混ぜ麺だった。麺派には興味ムンムンな一品。
そのホイコーロー・バンミエンを出すすごく美味しそうな四川麺の麺館を半年ほど前に発見し、ずっと行きたいなあと思っているのだけれど、暑いからとか寒いからとかなんかいろいろ理由をつけてまだ行っていない。上海にいる間に一度はと思っているんだけど・・。
でも万が一食べられないとアレなので、今日デリバリーしてみた。
到着
麺とタレと具は別盛り(卵焼きトッピング)
全部のっけて(本当はチンゲンサイと辛いお漬物みたいのも一緒に乗せる)
こんな感じに
モリモリ食べる
先にタレと麺をしっかり混ぜてから、ホイコーローを乗せるのが上手に混ぜるポイント。辛いくて美味しかった。もうほんのちょっと辛くてもいいかも。お肉料理なので焼きたてをお店で食べるのがもちろん一番美味しいと思う。
お店の名前は「方铲铲・成都板凳面」で機械翻訳にかけたら「角スコップ・成都ベンチ麺」となっていた。
via: 新浪ネット
板凳面はこういうスタイルのお店のこと。方铲铲(ファンチャンチャン)も上海では珍しいこのスタイルのお店。店内でも食べることができるんだけど、店内は木のベンチ椅子を使っていて、ちょっと今ドキレトロ風を醸し出している。
今度はお店で食べたいな。行けるかなー、行きたいなー。