ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

気になる上海ウェディング

 

上海で披露宴にお呼ばれいただく機会があり、喜んで!と参加させていただきました。上海ウェディング!もう楽しみしかない。

中国の結婚式・披露宴は、伝統スタイル・現代スタイル(中華・西洋)とあり、挙式会場は自宅や地域の公民館から、ホテルウェディング、ウェディング専門の会場などいろいろ。

失敗したこと、面白かったこと、気になることはいろいろあったのですが、その中で中華圏で縁起のいい数なので8つをあげてみます。

 

1 知らないカップルにお迎えされる

お呼ばれされたのは4ホールあるウェディング専門の会場。招待状(紙版とスマホ版いただいた)の地図と敷地内にある標識の矢印をたよりに建物に入ります。受付で新婚カップルがゲストを迎えるスタイルだったのですが・・全く知らないカップルに出迎えられるハプニング。むこうもわたしも「この人だれ?」な空気。しょっぱなからびっくり。うっかり標識を読み間違えたみたい。

 

2 テーブルの上にタバコがあった

無事にお呼ばれされたカップルのレセプションで受付をし案内されたテーブルへ。テーブルの上にタバコが置かれていました。ちょっ?!

聞いたところ、中国の披露宴では縁起物として3つの囍(シー)が置かれているんですって。ちなみに囍は喜(シー)が2つでめでたいの最上級。

3つの囍とは、来てくれてありがとうのプチギフトとしてキャンディやチョコの「喜糖」(シータン)、新郎にタバコの火をつけてもらって煙のように幸せが天まで昇りますようにの意味の「喜烟」(シーヤン)、そして祝い酒の「喜酒」(シージョウ)が置かれています。

タバコは地域によってはほんとに火をつけるようですが、今回は伝統にならって置いてあるだけでした。ほ。

3つの囍(シー)

3 始まる前から宴会スタート

この「喜酒」(シージョウ)、式が始まる前から自分たちであけ飲みながら待つのが中華スタイルらしい。各々自由に飲むテーブル、乾杯を繰り返すテーブル、いろいろ。

ちなみにわたしは隣の席のボーイに気に入られ「これ何号線かわかる?」と延々地下鉄の写真を見せられておりました。

 

4 招待客の服装がラフ

ラフとは聞いていましたが、せめてキレイ目カジュアルくらいかな、なんて予想をはるかに超えたレベル違いのラフっぷりに驚く。

スニーカー、ジーンズ、フーディー、なんならアニメのトレーナー、ダウン着たまんまだってOK!たぶん服さえ着て入ればOKなのだと思われる。

全員がラフなわけではなく、1割くらいは予想していたくらいのキレイ目カジュアルやユル目ビジネスカジュアルもいましたし、新郎新婦のご両親はスーツ&チャイナドレス、友人のブライズメイド&アッシャーはお揃いのドレス&スーツを着ていました。

でも8割はラフ。

 

5 服装はラフだけど会場はファンタジー

こんなにファンタジーなのに部屋着カジュアルの人がいっぱいで、なかなかシュール。

 

6 式は想像の2.5倍速

花嫁が2階から登場、花道ステージで迎える花婿

新郎新婦がテーブルを回っている間はスマホでゲームに参加

おおまかな流れやコンテンツは、日本のそれと大きく変わらない感じ(細部はいろいろ違うけど)。中国ならではの結婚伝統行事(新郎が新婦の部屋に入れてもらう儀式、家族とお茶を飲む儀式、ポルシェで会場にやってくるシーン)などの動画もありました。スモークもたっぷりたいていた。

シャンパンタワーもケーキカットも、感動する暇もなくプロ司会者の進行ですごい勢いで進んでいきました。その間にお色直しが全4回!新婦のみで白2、カラー1、紅1と盛りだくさん。

 

7 新郎のおじいさんが白酒(バイジョウ)のイッキ飲み

中国の宴席ではかかせない伝統的なお酒、白酒(バイチョウ)。無色透明の蒸留酒でアルコール度数は50度以上。

新郎新婦が各テーブルを回り招待客にお酌をしてみんなで乾杯のひととき、隣のテーブルでおだやかそうなおじいちゃんが孫(新郎)から手に持った大きなワイングラスに白酒を注いでもらっているのですが、もっと注げもっと注げと孫を煽る。

結局ワイングラスになみなみと注がれた白酒。ま、まさか。おじい、ゴックゴクとイッキに飲み干したのです。おじいが倒れたらどうしようと(ヒャっ)と声を出してしまいました。

後から聞いたところ、このおじいはいつもこんな感じらしいので、まったく問題ないそうです。おじいのバイチョウ一気飲みがいちばんびっくりしました。

 

8 尾頭付きの鶏はここにも

冷菜から始まり暖かいお料理へ、オールチャイナ

鯛の尾頭付きならぬ・・

締めのギリギリまで延々出続けるお料理。お皿とお皿の上にさらにお皿を重ねても置けないくらい、もう絶対食べれないくらい、まだまだでてくるのが中国のおもてなし。

日本のウェディングだとデコレーションで使った生花をおみやげにいただける場合がありますが、中国のウェディングでは欲しい人はお料理をもらってこれるみたい。

 

ウェディングって国はもちろん、同じ国でも地域で全然違ったり、カップルのウェディングにかける思いもそれぞれなので、とっても楽しいエンターテインメント。たっぷり楽しませていただきました。新婚快楽,百年好合!