ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

カタコト中国語ひとり旅、どうやって行ったらいいんだろう(その1)|福建土楼のおまけ

 

廈門(アモイ)旅のメイン中のメインが、福建省の内陸部に点在する福建土楼だったのですが、はて、どうやって行ったらいいものか。

これは行きたいでしょう

いつものように中国の小紅書というSNS(ものすごく情報量の多いインスタグラムのようなもの)で厦門発の日帰り福建土楼旅のイメージをつかむ。

小紅書で行きたい場所で検索すると「XXX旅行攻略」「XXX1日旅攻略」「XXX必食リスト」など、中国の熱いSNSの民たちが日々アップするプロ情報が手に入る。写真も多いしちょっとしたガイドブックよりがぜんわかりやすい、ほぼリアルタイムの情報もたくさんある。14億人の情報量すごい。

が、しかし。さすがの小紅書にもカタコト以下の中国語な怪しい外国人がひとりで福建土楼を攻略する情報はなかった。

中国の免許がないのでレンタカーは選択肢外、公共の交通機関は時間がかかるのと、最寄りの駅やバス停から現地で土楼をまわるためのタクシーやバイクタクシーをその場で手配しなければいけないのがストレスそうなのでこちらも除外。

そうなると、1)現地ツアー 2)個人ツアー 3)車チャーター(ドライバー付き)。個人的希望順は2→3→1。

Trip.comのアプリを見ていたら、英語の個人ツアーが18,000円くらいだったので(日本語はもっと高い)これにしようと思っていた。ホテルからドアドアで送り迎え+1日英語のできるガイドがついて18,000円ならむしろ安いのではと思っていた。

・・でももちろん、そんなことはなかった。前日にアプリで予約を取ろうとすると、18,000円は5人のプライベートツアーの場合のひとり分の料金だったことが判明。ひとりで予約をいれると66,000円とかそれくらいだった。ひっ。言うまでもないけれど、日本語ガイドだと80,000円近くした。

冷静になってみれば、送り迎え付き+外国語の話せるガイドが1日つきっきりで18,000円のわけがない。

さすがに66,000円は払いたくない。廈門まで来て土楼に行かないというチョイスもなしだけれど、いくらなんでも66,000円もなしだ。チャーターはどこでチャーターできるのかわからない。

これは・・最悪現地ツアーだろうか。言い訳をするわけじゃないけれど、なにも現地ツアーが悪いわけではない。今までだって中国に限らず現地ツアーを利用してきた。なんと言っても安いし、お金さえ払ってしまえば少なくとも行って帰って来れる。

ただ、中国のツアーには個人的にいろいろな心配事がある。そのひとつは食事だ。大皿料理+直箸がツアーごはんの基本。初対面の10人くらいがわーわー騒ぎながら自分のおはしでお皿に乗った一匹のお魚(ツアーごはんには、なぜか大きな川魚の料理が必ずある)をつつく。スープの中にも(ツアーごはんにはスープも必ずつく)、今まで食べていた別の料理の残りがついた箸先や、今まで口の中に入っていたその箸先を、遠慮なく入れてスープの具材をとる。時に、自分の食べたい具材を探してスープの中を自分のお箸でかき回したりする人もいる。(もちろん取り箸が用意されたレストランで食事をするツアーもある。けれど、現地ツアーでそういうホテルのようやレストランを利用することはまずない)

骨や硬いところなどの食べられない部分はテーブルの上に直に置く。中にはペッと口から骨を吐き出すようにテーブルに出す人もいる。「そういう習慣なのだ」と頭では分かっている。分かっているけれど・・である。

そのほかの、中国語できないけど大丈夫かな、バスの中うるさそうだな、なんていう心配事はささいなものだ。

しかし(しかし?)、66,000万円は払いたくないとなれば現地ツアーしかないのかな。どうやって土楼に行ったらいいんだろう、もんもんと考えながら思いながら、廈門に着き、ホテルに荷物を置き、まずは土楼へ足を確保すべく、観光客向けの旅行代理店を探しに中山路(廈門の観光通り)に向かった。

つづく