ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

カタコト中国語ひとり旅、どうやって行ったらいいんだろう(その2)|福建土楼のおまけ

 

廈門(アモイ)から福建土楼に行く足を探すべく、観光客向けの旅行代理店があるであろう一番賑やかな通りの中山路へ。実際には中山路には旅行代理店は見当たらず、思ってたのと違うと焦ったけれど、中山路と交差する通りの方に何軒もあった。ほ。

お昼寝されている方のお店も旅行代理店

最初に目についた旅行代理店にはいると、土楼へのツアーはあるけれど明日(わたしが行ける日)は永定土楼ツアーのみとのこと。特に興味を持っていた土楼はブログに書いたふたつだったので、その両方に行ける南靖土楼のツアーがいい・・。

「どうしても田螺坑土楼群(四菜一湯)に行きたいんだけど〜」とぐずるわたし。ちょっと待ってねといくつか電話をかけていたけれどやっぱり明日のツアーは永定土楼のみらしい。がっかりしていたところ「どうしても田螺坑土楼群に行きたいなら車チャーターしかないね」

ここにきてチャーター登場!15,000円で手配できると言うじゃないですか。ではそれで。

その場で支払いを済ませ、ドライバーが手配できたら連絡するねとWeChatを交換してお店を後に。日程表や領収書をもらうわけでもなかったけどこれで大丈夫かと思ったけれど大丈夫だった。無事に土楼へ行けそう。ちなみにこの辺りのやりとりはカタコトと翻訳アプリと想像力。

翌朝ホテルに迎えに来てくれたドライバー氏、わたしが中国語が話せないことにやや驚いたけれど、ふたたびカタコトと翻訳アプリと想像力で乗り切った。ドライバー氏のスマホアプリを使ったのだけれど、中日間の翻訳精度がいまひとつ過ぎて、途中からは中英に切り替えて乗り越えた。最初は後部座席に座ったのだけど、アプリに声が通りやすいように助手席へ移動。

ヤマザクラが咲いていた

ドライバー氏はガイドではないのですが、ガイド役もしてくれて大感謝。喋りやすい人だったし、良い人そうでほんとよかった。チケットを買ったり、土楼の話や、地域の話、廈門のことなんかもいろいろ教えてくれたし、質問もなんでも答えてくれた。「良質のパールをつけて眠ると良質の睡眠が得られる」という廈門の常識も伝授してくれる。

土楼を見ながらふたりでお昼ごはん

食器も洗ってくれた

四菜一湯(湯の写真がなかった)+ごはんとお茶

スマホを通して喋る我らが気になっている隣の人たち

心配していたごはんもドライバー氏とふたりなら全然OK。例の食器の熱湯消毒もしてくれるし、ごはんもよそってくれるし、お茶もいれてくれる。ランチ中に家族や友だちや仕事仲間からじゃんじゃんメッセージやビデオ電話が入るんだけど、わたしも挨拶させられた。

どんな質問にも答えてくれるドライバー氏だけど、こっちにもものすごい聞いてきて大変だった。

「旅行代理店には車代をいくら支払った」「泊まってるホテルは1泊いくら」「旦那は何の仕事」「旦那の給料は」「何歳だ」「子どもは何人」「何で子どもがいない」「その服の値段は」「旦那が買ったのか」「その指輪はいくら」「次は旦那に何をもらうんだ」などなどなどなどなどなど。

「そんなこと今まで誰にも聞かれたことないんですけどー」と返すと、「えーふつうに気になっただけだよー」と全く悪気はない様子。ただただ好奇心で恐ろしいほどにいろんな質問を投げ込まれた。いや、すごいな。

ちなみにわたしが同じような質問をすると、全く躊躇することなく答える。このまえ奥さんにプレゼントした鞄の値段、結婚してから今までいくつ鞄をプレゼントしたのか(12個だった)、奥さんの年齢はもちろん、息子の苦手なおかず、などなど。

ひとくくりにするわけではないけれど、すごい中国人っぽい中国人だった。ちなみに痰が絡むと、運転中に窓を開けてペッとする。そんなところも中国人だった。

福建土楼満喫。

おわり