機内エンターテイメントで、仙台在住の伊坂幸太郎原作、福島県郡山出身の今泉力哉監督の『アイネクライネナハトムジーク』を観ました。
ワイン飲み放題、映画見放題。といっても上海ー成田は3時間ないくらいなので、フルで1本がせいぜいといったところ。
伊坂幸太郎の小説では、絶妙に微妙な重なり方をする数篇の短編小説と、全てを包括する1篇の短編小説からなる1冊のミステリー小説というおなじみのフォーマットがあるのですが、この『アイネクライネナハトムジーク』は、同じフォーマットではありますが、ミステリーではなく「出会い」をテーマに書かれたの恋愛小説。
映画は短編をつないだオムニバスではないので、このあたりをどうするのかと思っていましたが、原作を読んだ時の空気感はそのままに、映画は映画として大胆にストーリーを再構築した1本の作品となっていました。
個人的な楽しみは、仙台のどこで撮影したのかなと思いながらの映画鑑賞。
(あれれ、ロフトのビジョンってまだあったんだっけ?)とか。下のロケ地マップによれば、そのビジョンは2016年に撤去され、映画ではCGだそうです。
仙台っ子として伊坂作品はせっせと観ていますし、小説もわりと読んでいます。もちろん、舞台やロケ地が仙台じゃなかったとしても面白いのですが、どこかの街で起こった誰かの日常が、自分の住む所というなんかいい感じが、ついついご贔屓にしてしまう理由です。
ワインのお代わりをもらいながら、映画も終盤にはいったところに登場したサンドウィッチマンのふたりにちょっと吹きました。
ちなみに、友だちは仙台の街中の喫茶店やカフェで仕事をしている伊坂幸太郎に何度か遭遇しているようなのですが、わたしは一回も見かけたことはありません。さらにその友だち、田中まあくんが楽天にいた頃、スタバでまあくんに会ったと言っていたので、有名人と会う体質なんだと思います。
もうひとつおやと思ったのが、
三浦春馬がなんか別人。
かっこいいとか、かわいいとか、人によって形容の仕方は違うと思いますが、ジュノンボーイ的なしゅっとした若者(といってももう30歳くらいでしょうか。そしてジュノンボーイでもありません)と思っていました。が、しかし、映画の中では見事に仙台のサラリーマンと化していました。おでこを出さないほうがいいタイプの方なのかしら。