ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

在中国、背が伸びる(都市伝説なのか、何なのか) 

 

先日、都内某病院で検診を受けてきました。約一年前に検診を受けたのと同じ病院です。

検診前ってなぜこんなに憂鬱になるのでしょう。……日常の不摂生が白日の下に晒されることへの羞恥心か、未知の不具合が見つかることへの恐怖心か。

今までならば、付け焼き刃の摂生でどうにかなることはないと知りながらも、1週間前くらいから食事の量を調整してみたり、できるだけ健全な日常生活を営んでいるように見えるよう(数値だけでも)心がけるのですが、今回は前日のアルコールを控えたくらいでその日を迎えてしまいました。

そんな悪あがきを懲りずに毎年繰り返す派(含むわたし)と、毎年の検診が待ち遠しくてしようがない派(いるのかしら)、どのくらいの割合なんでしょうね。

 

検査は、今までの何年も繰り返してきた無駄な抵抗は、全く意味のないことだったことが証明される結果でした。血液検査等の数値などは後日ですが、当日わかる範囲のものに関しては、昨年とも、一昨年ともなんら変わるところはなかったようです。1項目を除いて。

すごく小さくはないけれどわりと小さい方のわたし。その1項目とは「身長」の話です。ちなみに態度はわりと大きめかもしれませんが、気はすごく小さい方。なんにせよ今回は身長の話。

公称は157とか158と微増でどうでもいいレベルのサバをよんでおりましたが、大人になってからは156.8cmという変わらないサイズ。それが今回の検診では157.3cmだったのです。5mm身長が伸びていました。

なんでしょう……、ちょっとうれしい。実家の母とも「いやん、背が伸びてたよー」なんてキャッキャと話していました。

 

夜は検診慰労会(?)と称し、銀座でお寿司。左手におじさま2人組、右手に銀座のお姉さまをお連れの紳士。その間に挟まれ、美味しいお魚やお寿司に舌鼓を打ちながら「わたし背が5mm伸びてたの」と夫に報告するわたし。

「え……、それって……」と口ごもる夫。なんでしょう?なになになに?と問い詰める。

「ほら、某国で成長ホルモンたっぷりのお肉やら食べ続けると背が伸びたりするって言うじゃない」と申し訳なさそうに(でもニヤニヤして)口を割る夫。

やあああああああああああああー。銀座の真ん中で悲鳴を上げそうになりました。その話、聞いたことあります。都市伝説だと思っていたら、これ本当なのでしょうか。

うかつにも喜んでしまったじゃないですか。こ、こわい。これが噂の成長ホルモンなのでしょうか。いや、5mmなんて誤差の範囲ですよね。そうだと言って。

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あんなに美味しかったお寿司の味が消えた瞬間

次の検査では身長が元に戻っていますように。

 

3日間に渡る誕生会の話

先日の我が家のバースデーボーイ(夫)の誕生日の話。

 

誕生日前日

誕生日から数週間前「誕生日は何を食べたい?」と尋ねた時のこと。「カレーが食べたい」と答えた夫。

わたしの質問の意図するところは「どこに」食べに行こうかだったのですが、まあ、いいか。そう言われれば最近カレー食べてないし。

「じゃあ作る(夫が)?この前(夫が)作ったカレーがすごい美味しかったもんね。わたし食べたいなー(夫の作った)カレー」

(え、自分の誕生日に自分でカレー作るのかよ)という表情が一瞬よぎったような気がしたのですか、そんなの気にしないわたし。

「作ってもらうカレーっておいしいよねー」誰の誕生日かわからない(夫の誕生日です)発言を繰り返すわたし。そんなわけで、夫の誕生日は夫がカレーを作る予定でおりました。

がしかし。夫の誕生日の前日、夕食のメニューが全く思いつかないわたし。・・・そうだ、カレーにしよう!カレー食べたいって言ってたし。いとも簡単に明日のメニューをいただきます。

わたしの好みで、我が家はチキンカレー一択なのですが、本当はビーフカレーもすごく好きらしい夫のために、この日はお誕生日スペシャルということで、ビーフカレーにしました。

誕生日前日の夜、仕事から帰ってきた夫。エレベーターホールに漂うその香りで我が家の今晩のメニューがわかったはず。(あれ、カレーは明日じゃないのかよ)と間違いなく気がついたと思いますが、そんな気配を漂わせることなく家に入って来る彼。よくできたオトコです。

「今日はカレーだよー!お誕生日なのでビーフカレーでーす!じゃじゃーん」と迎えるわたし。いかに心を込めてカレーを作ったのか(……ふつうのカレーです)を語りながらカレーをよそったのですが、ですが、ですが。

肝心のビーフが美味しくなかった。もう1ランク(いや、2ランク)上のお肉にすればよかった。残念、ビーフカレー。というか、残念なのはわたし。ごめん。

 

誕生日当日

誕生日メニューであったはずのカレーカードを前祝いで使ってしまったため、満を持して「お誕生日パーティー、どこに行こうか」とお誘い。

(え、昨日ので終わったんじゃないの?)という表情をしたようなしないような気がしますが、そんなことわたし気にしない。

いくつかのレストランを(夫が)あたってみるも、当日の当日でテーブルがないとのお返事。そんなわけで「行ってみたいレストラン」ではなく「元個人宅を使ったレストラン」に趣向を変えて選んだ、スペイン料理のレストランに予約をいれました。

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1921年に建てられたフランス建築

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気泡がまったく見えないスプマンテ

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スペイン料理なので、メインはパエリヤ(風)

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でもデザートはクレーム・ブリュレ(風)と

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ティラミス(風)

スペイン料理を謳った、フランスなのか、イタリアなのか、なんなのか、いろいろ雰囲気インターナショナルレストランでした。そもそもスペインっぽいメニューはパエリヤと生ハムくらいだったような……。

そして、肝心の味。料理自体はおいしかったのですが、パエリヤだったのか?と問われたら返答にこまるおいしさ。これが全ての料理に当てはまり、気泡の見えないスプマンテでしたが、口に含むとちゃんとシュワシュワ。ティラミスに見えるようでティラミスにあらず、エスプレッソに見えてエスプレッソにあらず、といったラインナップ。

さすがにサラダはサラダ、ハムはハムでしたが(調理してないしね)。

これはだまし絵か何かでしょうか。試される我ら。

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あなたには何に見えますか?

誕生日翌日

残念なビーフカレー、トリッキーなスペイン料理風ときた誕生日翌日「お誕生日おめでとうの乾杯しようよ!」とわたし。

(まだやるのかよ)そんな言葉が夫の脳裏をかすめたかどうかは知りませんが、わたし気にしない。

近所のお店からお肉やチーズをデリバリーし、とっておきの「アンヘリカ・サパタ」のマルベックをあけます。なんならデリバリーが届く前からワインを飲み始め、ワインを飲みながらアイロンをかけるわたし。アイロンがけが進みます。

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とっておきのワイン

いまいちなビーフカレー、名前と見た目と味のミスマッチ料理たちの記憶を消してくれる美味しいワイン。コストパフォーマンスも非常によい、ボデガ・カテナ・サパタのワイン。すごく久しぶりに飲みましたが、やっぱり美味しかった。

もはや誰の誕生日なのかわからない感じ(夫のお誕生日)の3日間でしたが、楽しいかったです(わたしが)。お誕生日おめでとう!

  

上海の歩道から

 

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中を覗きたい衝動に駆られます

歩道に置かれたカバン。置いてあるわけではないのか、置き忘れなのか、捨てられたのか。中身ははいっているのかしら、覗きたい。すごく気になります。

中国では落し物を拾ったら、どこに届けたらいいのかしら。以前、ブエノスアイレス(アルゼンチン)で、お財布などを拾った時はどこに届けたらいいのかと聞いたことがあるのですが、質問の意味がわからないと言われました。なるほど。

基本的に、何かを拾ってそれを自分が欲しければそれは自分のものである、いらないものだったら拾わない、という認識のようです。

わたしもよく落し物や忘れ物をすのですが(その認識はない)、わりと拾い物もする(こちらは自覚しています)方なのです。そしてせっせと届けております。

 

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普段見かけないと思ったらやっぱりいました

歩道に住まう人々。こちらの方々、上海では首からマイQRコードを下げていて「わたしへの寄付はこちらから」みたいな感じです。なるほど。

 

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土禁の車なのかな

歩道のサンダル。本気で忘れたのか、それとも「ちょっとそこまで」な感じなのか。どっちもありえそう。そもそも車に靴を脱いで乗る?

もしかしたら、こうやってここにサンダルが、しかも2人分、置いてあるのを見つけた人がどういう行動を取るか、影から観察しているパターンでしょうか。

 

大学の時、専攻が心理学だったのですが、必修で「実験心理学」というクラスがありました。なんでもいいのでテーマを決め、予測を立て、行動観察をし、実証と結果と、結果を実社会でどう適用できるかをペーパーにまとめないと卒業できないぞ、という結構大事なクラスのひとつ。

わたしのテーマは「建設的思考と破壊的思考(専門分野における思考の違い)」

大学の教授たちが、普段使っている駐車場のバーが壊れて動かない時、彼らがどんな行動にでるのか、学部によっての違いはあるかを検証するというものでした。

大学の許可を取って駐車場のバーに細工をし、動かないバーに対して大学教授がどんな行動をとるのかをこっそり観察し、観察が終わったら実験だったことを伝え、結果の利用許可と、OKならアンケートに答えてもらいます。

どの学部の教授が一番破壊的な行動をとると想像されますか。

答えは、歴史関連の教授たちでした。汚ない言葉でののしりながら、パーキングのバーを蹴りあげるという暴挙に出た方も。熱い男たち。

見た感じは穏やかそうな、歴史好きな感じのおじいさんプロフェッサーだったりして、そのギャップに驚きました。

みなさまの周りにいる歴史好きのインテリさん、意外なところで暴れん坊かもしれません。

 

……というように、わたしの行動も観察されているのではないかと、上海の歩道をきょろきょろと見渡し確認してしまいました。

どこで誰が観察しているかわかりませんからね。あの大学の先生方も、まさかアジア人のちんちくりんがそんなことをしているなんて思いもしなかったでしょうから。

みなさまもどうぞお気をつけください。

 

上海の歩道でそんなことを考えていました。

 

 

我が家にネコを!



ネコと共に暮らしたいなあといいながら、なかなかその機会が訪れない。

本格的にネコの受け入れ態勢をイメージし始めたのが2016年の後半。そこから2度引越しをしていますが、ネコがいることを想定した上で家を探しました。

うちはいつでもウエルカムなんですけどねー。

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ケンティン(台湾)

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サン・ブラス諸島(パナマ

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上海(中国)

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チチカステナンゴグアテマラ

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ブエノスアイレス郊外(アルゼンチン)

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バルパライソ(チリ)

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サルバドール(ブラジル)

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八丈島(東京)

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イースター島(チリ)

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レイキャヴィクアイスランド

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中野(東京)

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チェゲバラの生家(アルゼンチン)

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種子島(鹿児島)

このくらいアピールしておけば、きっと我が家にくるに違いない。

ネコの名前どうしようとかと尋ねたら「シャン」と「ハイ」にしよう(上と海)と夫の返事。いやいや、ナシでしょう。

今度は「ヂョン」と「ホワ」がいいと言う。しばし考え、却下(中と華)。

懲りずに「レン」と「ミン」はどうだとドヤる夫。

……?なんでしょうこの得意げな顔(人と民)。今日聞いたら「リン」と「フー」と答えるかもしれません(令と和)。夫が名付け親になるのは阻止したいと思います。

里親になることを考えているので、もうすでに名前のある子(または子たち)が来るかもしれないですしね。優柔不断のわたしがネコの名前を決めるころには、もう何と呼んでも振り向いてくれないことになりかねないし、夫のは却下だし、すでに名前のある状態でくるのがみんなにとってハッピーかもしれません。

 

と言っても、まだその予定はないのですが……。

 

 

堀口珈琲:シングルオリジン派を唸らせるブレンドの極み

 

 

不思議アートでもにょもにょになった脳みそ(前回のブログ)を癒すべく、上海外灘美術館から一本川側の通りにある「堀口珈琲」に行ってきました。

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石畳の通りの歴史建造物の1階に入ってます

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ゴックンものの階段タイルと木とコンクリのコンビ

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美しい木の扉を開けると、堀口珈琲です

堀口珈琲は世田谷、狛江、上原に店舗を持つ珈琲屋さん。上海店は2017年12月にオープンしたそうです。

中野に引っ越してきたころ、コーヒージプシーとして豆探しをしていた時、上原(渋谷区)のお店に何度か豆を買いに行ったことがあります。2度以上行く価値ありありの、とても美味しい珈琲屋。

が、その後また引越してしまい、生活圏外となってしまったため、マイ珈琲屋とはならなかったのですが、非常に美味しいことには変わりありません。

その堀口珈琲の特筆すべき美味しさは、ブレンドコーヒーにあります。

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ブレンドラインナップ

なんにせよ嗜好品の話ですので、完全にわたしの好みで話させていただきますね。

わたしはシングルオリジンのコーヒーを好んで飲んでいます。いくつか理由はあるのですが「1種類の豆なら、豆の味がはっきりとわかるので、自分が好きかどうかがわかるから」というのがひとつの理由です。

裏を返すとブレンドの味はよくわからない。つまりは、ブレンドの味を理解できる感覚を持っていない、そんな残念な舌なのです。

そんなアホ舌にも、はっきりと、くっきりと、時にガツンと、そしてぷるるんと伝わってくる堀口珈琲のブレンド

シングルで最高レベルのものを、惜しげも無く混ぜ合わせて、上とか下とかではなく、まったく別のレベルの味を創り出すとでも言ったらよいでしょうか。

そんな美味しさが、わたしの堀口珈琲のブレンドの位置付けです。

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コーヒー1杯98元、ケーキ48元

お値段もなかなか強気な1杯約1,600円です。ケーキの約倍!いや、ケーキもとてもおいしいのですヨ。

この日は夫は2番、わたしは6番のブレンドをいただきました。んー美味しい。一度ブレンドを全種、飲み比べてみたいです。

1,600円 X 9種類 = 14,400円・・・ひっ!前言撤回いたします。

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そろそろ外飲みの気持ちい季節

上海外灘美術館でドイツ人アーティストのポップでちょっと変なアート展を見てきました

 

上海外灘美術館(Rockbund Art Museum/RAM)はなかなか個性的な現代アートの展示会と、1930年代の6階建の古い味のあるビルがステキな美術館ということで、ウェイボー(中国版ツイッター)でちょこちょこチェックしていました。

それによると前の日(3月23日)から新しいアート展が始まったとのこと。オープニングの様子があがっていました。

ものすごくどうでもいい話ですが、ウェイボーって「#(ハッシュタグ)」を言葉の前後に2つつけるんです。ご当地ルールなのでしょうか、#hatenablog# (←実在しないハッシュタグです)みたいな感じで使用するようです。軽くカルチャーショック。

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豚と牛と「肉铺」(お肉屋さん)のサインが気になる

Tobias Rehberger : If you don’t use your eyes to see, you will use them to cry | Exhibition | Rockbund Art Museum (03/23-05/26/2019)

 

 さっそく行ってまいりました。

ドイツ人アーティストTobias Rehbergerの「If you don't use your eyes to see, you will use them to cry(見るために自分の目を使わないのなら、あなたは泣くためにその目を使うでしょう)」というナゾナゾのようなタイトルの展示です。

正直なんだかよくわかりませんが、とりあえず楽しみ。

 

1階(チッケット売り場、カフェ、ミュージアムショップ、お肉屋さん)

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チケットとアート展のメニュー

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お肉やさんステッカーもある

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そして本当にお肉もある

ここでチケットを買うのですが、生々しい肉……もとい、豚が視界に入って度肝を抜かれます。今までに、ホンモノのお肉屋さんを作ってしまうようなアート展を見たことがあったでしょうか。

カフェのメニュー、ショップに置いてある商品、これをひとつひとつ眺めているだけ、まあよくこんな不思議なもの集めてきたよなあと感心します。

まだアート展のやっと入り口にたったあたりですが、もうすでに「?なに?」な気分。

 

2階(花瓶とお花、他)

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マジックテープがお出迎えします

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花と花瓶

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お花は入れ替え制かしら

一体これは何なのでしょう、と疑問がグルグルとする中、階段を上がって2階につくとホールの頭上にカラフルなマジックテープが大量にぶら下がっています。

よくわからないままに部屋にはいると、黒い室内にたくさんの花瓶と花。花瓶も花もみんな違う種類。

花のしおれ加減を見ると、おそらく昨日のオープニングからこの状態だと思うのですが、入れ替えるのかしら。

 

3階(Pee, Tea)

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そろそろわたしの思考もギブアップ

さらに疑問が深まる中、3階に到着。室内には障子のある部屋と、PeeとTeaのサイン。

手前の障子の中にはホンモノのトイレがあり、水を流します(なんなら用事を済ませてもよい。のか?)。その後はこの部屋の後ろ側に回ってお茶を取り、奥側の障子から茶室に入ってお茶をいただく……peeしてteaを頂いて、そのteaがまたpeeになるループという体験型インスタレーション。なのか?

結構な人があのトイレに入って水をジャッと流すために並んでいます。OK。

ちなみに、当インスタレーションは7歳未満のお子様はお楽しみいただけないそうです。

 

4階(Free Coffee, Free Parking, FreedomとWhy Not)

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FREEのお部屋

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こちらが Why Not

こちらのネオン管のようなLEDチューブ、音楽に合わせて光ります。そしてその音楽、自分のスマホをつないで好きな音楽を流してもよいようになっていました。

この部屋に限らずですが、展示だけを見ていると、正直何が言いたいのかさっぱりわからないのですが、アート展のメニュー表が、フロアごとにかなりみっちりと書いてあるので(中国語・英語)これを読みながら、考えて、見て、聞いて、感じて、まわりの人をちらちら見て、また読んで、という感じで歩き回ると面白かったです。

 

5階(ピクセルシリーズ)

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肉眼でみるとこんな感じ

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レンズを通して小さい画面で見るとこんな感じ

4階と5階は吹き抜けです。5階の壁全面がこんな拡大されたピクセルの写真ワールドになっていました。

肉眼で見るとわからないのに、スマホの画面で見るとはっきり写るその画像。解像度の理屈はわかっているはずなのですが、実際になんだかよくわからない部屋の中に立ちながら、カメラの画面を通して初めて見えるその対象物。リアリティってなんなんだろうとものすごく不思議な感覚になる作品でした。

 

6階はイブニングカクテルバーで、こちらも展示のひとつなのですが夜オープンということで、昼間はクローズでした。残念。

 

すごよかったとか気に入った何かがあったわけではないのですが、ひさしぶりに「なぜ?なにこれ?」と頭を使いながら見てきました。

今回はチケットと一緒に渡されたメニュー表があったので、それをヒントに展示を回ることができましたが、ヒントなしにはほんと「へー?ほー?はー?」です。

グループツアー(中国語・英語)の日程もあるので、それに入ってみたらもっと感じるヒントが増えるかもしれません。

 

とりあえずはこのドイツ人アーティスト、トビアスさん52歳が気になるので、YouTubeとかを見てみようと思います。