再び松島へ行ってまいりました。再び瑞巌寺です。
この日は朝の仙石線に乗ってやってきたのですが、電車に乗っている間にさっと通り雨が降ったようで、道が雨に濡れ、うっすらと曇りガラスのように映る紅葉が美しかった。
ここでのんびりしている時間はそんなになかったのですが、しばらくここで癒されたいくらいの美しさでした。
仙台人とは言え、こんなに足繁く松島に足を運んだのは人生初。今回の瑞巌寺は、写経会、座禅会ときまして「写仏会」です。すっかり慣れた人といった感じで、瑞巌寺の中を歩きます。
この日はあまり人数は多くなく静かな写生会。お経を唱え、心を整えます。ふ〜。
画像検索で「写仏」がどんなものか見ていたのですが、塗り絵的なものや、線をなぞっていくたタイプのものなど、写仏といってもいろいろとあるようです。今回は、線をなぞるタイプ。あらためて本日のお題に目をやると「願わくは〜」の文字。文字?まさか文字を書くのですか?
以前の写経の際にもひとしきりブログで窮状を訴えたのですが、左利きにとって筆は鬼門です。(ちなみに万年筆も難しいです)前回いただいた小筆を持ってきてはいましたが、今回は写仏ということもあり、絵を描く分には筆づかいも問題にはならないでしょうと高を括っておりました。が、しかし、修行の道は茨の道。
悪夢の再来かのごとく、震える右手にこ筆を持ったり、左に持ってとめはねはらいと格闘したり。筆を右手に、左手と持ち替えながら文字に手こずっている間に、チラ見した隣の方ははあっという間に上半身に進んでいるじゃないですか。
覚悟を決め、小筆を左に持ち、すずりも左に置き、一心不乱に筆を動かすこと30分。
写仏が終わり、お坊さんから「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」足元を見ましょう、という話をいただき本日の写仏会終了。
雑な写仏。うっ・・・。残念感は隠せませんが、次はもっとやれるハズ。再び筆づかいに悩まされましたが、写仏や写経の本質ってきっとそこではない・・・と終わった後はキリリと思いを新たにするのですが、次に来たらまた懲りずに筆がーと吠えるのでしょう。
自分の未熟さを知り、心を落ち着け、自分と向き合う時間、感謝です。
ありがたや、ありがたや。
今週のお題「感謝したいこと」