ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

京都で何を食べたらいいかわからない時 → キーシマ

  

 

鴨川で1杯……と思っていたカフェが今はないと知り、行き場を失ったわたし。他に行きたいところも思いつかず、食べたいものも思いつかない。せっかく京都にいるのに、そしていつまた来るかもわからないのにコンビニやマックというのもなんだかな。

京都の食を偏愛する友人がひとりいるのですが、その彼女に京都で食べたいものない時におすすめの場所はあるかと聞き、しばらく待つと「やっこのキーシマ、とりあえず」との返信が。

やっこのキーシマ......

はて。やっこ?キーシマ??謎のワードがわたしのハートを鷲掴み。全く聞いたことのない音にいろいろと想像をめぐらします。はー、全然わからない!やっこのキーシマってなんでしょう。

なんにせよ、何度も来ている京都ですが初めて聞く名前、やっこのキーシマ。早速インスタでキーシマ検索。ほうほう、これがキーシマ。ツイッターでもキーシマ検索。ほうほうほう、これですかキーシマ。

個々の情報が集まって少しずつ全貌が見えてきました。目指すやっこのキーシマは丸太町の周辺のようです。

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京都っぽい通り

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やっこ

同じ下町でも京都の下町と東京の下町では、建物や街の佇まいにも全然違う空気が漂っています。ゆったりしつつもキリリとした京都の街を歩き、お目当の「やっこ」にやってまいりました。

やっこは昭和5年(1930)創業とのこと。ちなみに京都創業の百貨店、高島屋天保2年(1831)の創業だそうです。京都で「老舗」を名乗るには、最低100年からとのこと(ほんと?)ですので、やっこさんはもう一歩というところでしょうか。京都ハードル高し。

こちらのやっこは、そばもうどんも丼物も、ラーメンだってカレーライスだってやるよという、昔からある街のそば屋です。

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楽しみにしてます、キーシマ

地元のお客さんがいつもの食事用に使っている大衆食堂のようなおそば屋さん、各メディアでもよく取り上げられるようになり、わたしのようなキーシマ目当の他所の人間もちょいちょい現れるそうです。で、キーシマってなに?

まだ夜のお客さんが来始める前の時間、客はわたしだけ。ワクワクして待つわたしの目の前に現れるキーシマ。

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This is キーシマ

これがキーシマ。もとはまかないメニューだったそうです。「キー」は黄色い中華麺、かけうどん、かけそばでいただくことを「シマ」と表すお店独自の用語で、キーのシマでキーシマ、細麺の中華麺をうどん出汁でいただく麺メニュー、それがキーシマ。これ以上ないところまでシンプルでミニマルな一杯。

「七味か山椒でどうぞ」と女将がキーシマとネギをとんと置きました。柔らかい麺、すっきりとした甘めのうどん出汁。この写真とこの文字を見て思い浮かべるであろう味そのままだと思います。一口ずついただいてから、ネギを載せました。七味での味は想像できたので、今回は山椒でいただきましょう。

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ネギと山椒のキーシマ

これがキーシマかという思いを反芻しながらあっという間にとぅるんと完食。大変美味しくいただきました。 

この「キー」シリーズはいろいろあるそうで、きつねうどんのうどんをキー(中華麺)にすると「キーきつね」、カレーうどんのうどんをキーにしたら「キーカレー」なのだそうです。ありとあらゆる「キー」を食べ尽くした方のブログなどもありました。

謎メニュー、キーシマ。楽しくいただいてきました。

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ごちそうさま

京都に来て、何を食べたらいいか迷子になった時には、また来ようと思います。
 

 

 

ひとつのキョートにお別れ:efish

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大きな窓と鴨川と

via efish – Deep Kyoto

 

いつかブログで書こうとずっと思っていたカフェ、まさかお店がなくなってから書くことになるとは考えてなかったなー。

 

久しぶりに関西方面に寄ることになり、それなら「efish」に寄りましょう。

efish(エフィッシュ)とは、1999年にオープンした、京都の五条、鴨川のほとりにあるカフェ。その頃ではまだそれほど多くない、古いビルをリノベーションしたカフェで、初代iPhoneをはじめとする、主力商品のデザインを手がけたApple社の元インダストリアルデザイナー西堀晋氏がオーナー。

賑やかな四条とは別世界の落ち着いた雰囲気の五条、大きな窓の外には鴨川が流れていて、シンプルなデザインで一見何もないような、でも欲しいものは全部そこにあるような。そんなステキなカフェ。アルコールもあります。

初めて行った時からすっかりハートをつかまれてしまいました。当時、まだ他のどこでも見たことのないコンセプトで、初めてみるタイプのお店だったのですが、どこか懐かしくて、すごく好きだった何かを思いだせそうな、そんな気持ちになるカフェでした。

一番のお気に入り、と言っても京都に住んでいたわけではないので、年に1回2回、どんなに多くても3回くらいしか行けないのですが、それでも京都に来る機会があれば、せっせと足を向けた場所。ひとりで寄ったり、友だちと来たり、自分の生活圏内にこんなステキな空間があったらなあ、何度も思いました。他県の1カフェにこんなに惹かれるとは。

ここしばらくは京都に来ること自体がなかったのでお店に来ることもなかったのですが、今回思わぬ機会があり、久しぶりにefishに寄ることをとても楽しみにやって来ました。

お店に向かいながら、念のため場所を確認しようと検索すると、目に入ってきたのは「efish 閉店」の検索ワード。うそうそうそ……といろいろ見る中で出て来たのが、下の公式サイトにあった挨拶文でした。

 

そうかー、君もか。efish......  

昨年2019年10月16日の20周年をもって、建物の老朽化に伴い閉店。こういうことが続いてる気がしますが、またひとつ、お別れです。

もう1回来たかったなあ、あと1回来たかったなあ。余韻を残して終わるというのも、ひとつのお別れの仕方かもしれません。

 

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さようなら、efish

via efish | shin nishibori

 

揚げたてサーターアンダギー

 

大好きです、サーターアンダギー。沖縄の物産展や、アンテナショップを通りかかったら必ず買いたい。毎日食べたいくらい大好きです。沖縄に行ったらサーターアンダギーを毎日食べよう。

そんなところ「バカリズムの大人のたしなみズム」という番組で、昨年末に沖縄スペシャルをやっておりまして、この時に見た揚げたてのサーターアンダギーに釘付けになりました。わたしも揚げたての食べたい。

www.bs4.jp

 

好きすぎるサーターアンダギー、サーターアンダギーがある日常、興奮します。今回の楽しみのひとつ、揚げたてサーターアンダーギーのお話です。

 

三矢本舗(沖縄本島

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県内に5店舗

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売切御免、琉球三矢ボール、別名「ドラゴンボール

前出の番組の沖縄の回の案内役、パパイヤ鈴木がオススメしていたのが「琉球銘菓 三矢本舗」のサーターアンダギー。揚げたてのサーターアンダギーの美味しさ、格別です。外はカリッと、中はふわっふわ。このカリフワの食感は想像を超えていました。おいしー。

最初の日は売切れてしまっていたので、翌日も行ってみました。まんまるのサーターアンダギー。別名「ドラゴンボール」だそうです。by パパイヤ鈴木

今まで食べていた中身がズシっとみちっとしたタイプのももちろん好きでしたが、揚げたてはもう別物。今までサーターアンダギーだと思っていたものと、この目の前の熱々カリフワのサーターアンダギーは同じものなのでしょうか。揚げたてならではの食感と味わいに大満足感です。

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ここは恩納村の「おんなの駅 なかゆくい市場」

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持ち帰ってももちろん美味しい

その場で食べるの美味しさは言わずと知れたところですが、ホテルのベランダでコーヒーを飲みながら食べるのも美味しかった。これはこれでまた格別。上の写真は、ひとつが黒糖、もうひとつがモカ。さあ、どちらでしょう。どっちでもいい?

 

さよこの店(石垣島

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赤鬼風?がさよこさんなのかという謎

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12時半以降なら、全種類が食べられる

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わたしは開店間もない時間にやってきました

二軒目は石垣島。石垣のサーターアンダギー界のセンターを張るのが「さよこの店」。「石垣 サーターアンダギー」で検索すると、ここしか出てこないといっても過言ではないフィーバーぶり。石垣に来てさよこのサーターアンダギーを食べないわけにはいかないわ。

繁華街から少し歩いたところにあるさよこの店。市内にいくつか取り扱いをしているお土産やさんでも購入することはできますが、揚げたてを食すならお店に向かう他ありません。

「ただ今あげたてです!」の文字に、はやる気持ちを抑えられません。「あげたて」の字の色がサーターアンダギー色です。きゃ。

ガラガラと引き戸を開けると、目の前にはたった今揚げられたであろう黄金の玉たちがコロコロしています。お店の中は撮影不可でしたので写真はありませんが、お店の中いっぱいに広がる幸せの味。そしてそのままわたしの口の中いっぱいに広がる幸せの味。

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お、おいしかった……

 

サーターアンダギーの新しい扉を開きました。

 

新しいといえば、沖縄本島の長寿の里として有名な大宜味村(おおぎみそん)の道の駅でみかけたサーターアンダギーのアレンジ版。長寿の秘訣でしょうか。

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いちご大福ならぬ、いちごサーターアンダギー

 

MacBook Air用に、cocoparのモバイルモニターZB-156を購入したの巻

 

機内持ち込み可能なキャリーバックひとつに、気温18〜20度前後を想定した身の回りのものと、MacBook Airとデータ用ドライブを入れて上海を出たのがもう1ヶ月以上前のこと。連休後夫は上海へ戻り、夫の留守に便乗してとったわたしの休みもとうに終わり、現在は仙台の実家に。

石垣島でパソコンのバッテリーがへたり、バッテリー交換のために急遽入院させたMacBook Airと仙台で再会、仕事も再開したのですが、13インチのモニターではなかなか厳しい。モニターのサイズもさることながら、モニターが1枚しかないことが厳しい。

今まではこんな感じでLGエレクトロニクスの23.8型ワイド(24MP88HV-S)をメイン画面にし、MacBook Airをサブ画面として作業をしていました。

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はじめは1、2週間したら上海に戻れると思っていたので画面1枚でなんとかしていたのですが、そうこうしている間に、あらこれ当分戻れない感じでしょうか?となりまして、今に至っては明日のこともよくわからないという状況。本格的に実家暮らしの体制を整えねばとなった次第です。

とはいえ、いつかは上海に戻ることを考慮すると、置き型のディスプレイだけ増えるってどうなんだろうと思っていたところ、いつも読んでいるブロガーさんが「モバイルモニター」と記事に書かれていたのを読み、そうか、モバイル!と目から鱗。これがいいんじゃないかしら。さぴこさん(id:sapic)ありがとうございます!

モバイルモニターと決まったら、次はサイズです。大きな画面だとどうしてもそちらをメインにしたくなる。そうするとキーボードとマウスも買う必要がある。せっかくモバイルなのにキーボードとマウス……荷物が増えるのはなんかイヤ。

となると……消去法で考えた結果、メインはMacBook Airとして、購入するのはサブのモバイルモニター。サイズ感がMacBook Airとだいたい同じものがよいかな……となりました。

選んだのは、cocoparの画面サイズが15.6インチ、モバイルモニターZB-156。

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接続や設定についての説明書の1枚もなく、取説サイトも見つけられず、モニターと3本のケーブルだけがかわいい箱に入って送られてきたので、セッティングにおやおやと戸惑いましたが、ネット上にある画像を頼りに雰囲気で設定完了。ちなみにわたしのMacBook Airは古いので別途Mini DisplayPortの変換アダブタが必要です。

もともと薄さが売りのMacBook Airに、このcocoparのモバイルモニターもさらに薄く、持ち運びラクラクです。自室でも、リビングでも、広げたところがどこでもマイオフィス。数週間が経ちましたが、快適な環境です。よかった、よかった。

 

ひとつ困ったことといえば、以降しばらくの間ウェブ広告がモバイルモニターにのっとられたことでしょうか。

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新型コロナウイルスで急遽お休みに突入の子どもたち、どんなことができるかな

 

来週月曜から臨時休校へとの政府の要請を受け、昨日の今日で対応に追われる教育現場や、ご家庭の皆さまには本当に頭の下がる思いです。

さっき、山のような荷物を抱えて帰宅の途につく子どもたちとすれ違いました。時に抱えることを放棄して引きずり倒している子も。本人たちは勘弁してくれよとうんざりしているのかもしれませんが、ぶーぶー言いながらも、非常事態に若干コーフン気味な姿は、不謹慎ですがちょっと可愛かった。

テレビでもいくつかの学校での取り組みを見て、昨日の今日にも関わらず、できる限りの対応で子どもたちを送り出す先生たちと、子どもなりに精一杯受け止める様子にぐっときました。

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突然のことでにっちもさっちもな状況の子どもたちができるだけ楽しく、子どもたちどころではなく極限ににっちもさっちも状態の親たちのサポートのかけらになるようなことってないかしら。どんなことがあるかしら、と考えてみました。

 

こどもプログラム〜全国一斉臨時休校〜

 

1つ目 こんなときこそYouTuber

安易すぎでしょうか。いやいや、緊急事態ですもの、安易万歳ということでゆるしてください。新旧のYouTuberたちに、子どもたちのハートをギュギュっとつかむコンテンツを作ってもらいたい。

できればどこかの事務所で取りまとめていただいて「YouTubeエレメンタリースクール」「YouTube Jr.ハイスクール」「YouTubeハイスクール」それぞれ、時間割を作成していただいて、新旧のYouTuberのみなさん、各同世代のインフルエンサーのみなさん、テレビでご活躍の東大なんちゃらのみなさまも総出で、おもしろい仮想学校をつくってほしい。もちろんお勉強要素込でお願いしたい。

これならうちの子も釘付け!(うちに子どもいませんが)

 

2つ目 こんなときこそジャニーズ

ジャニーズじゃなくても、乃木坂のみなさんでもいいのですが、東北の震災の時なども、被災地に芸能人のみなさんがせっせと通ってくださったことで、励まされた方はすごく多かったのでないでしょうか。

こんなときこそぜひともオンラインで是非!SNSなども合わせて活用して、子どもたちを家に釘付けにしておいてほしいです。

「こんなときこそ」なんて都合のいいセリフを使い、ずうずうしいのは百も承知ではありますが、助けて神様、芸能人様。これならうちの子も(…)

 

3つ目 こんなときこそ前澤友作マネー

きっともう何かすでに考えていらっしゃるかもしれませんが、前澤さん(孫さんたちも!)にバーンと子どもたちの為の、アイディアとお金を出して欲しい。あの人たちの発想力と財力を、今こそ活用してほしいなあ。これならうちの(…)

 

以上。全部他人頼みで恐縮です。突然「不要不急の外出は控える臨時休校」という状況になった子どもたちがどうなるか、想像することも難しかったのですが、子どもの反応もそれぞれだと思うので、おとなもいろんなアイディアを出し合ったらと思います。口もお金も出していいのではないかしら。

 

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もしわたしがこの状況下におかれた子どもだったら、やっぱり本を読んだり、映画を見るのかなあ。育ちが昭和…。破格の給与を親が出してくれたなら、これを機会に家事をがんばってもいいかも。(ちょっとの給与ではいやですが)

 

ヤギの島、波照間島

 

 

いろいろと予定が変わり、それならばとやって来た波照間島(はてるまじま)。沖縄県八重山諸島の、言わずと知れた人口500人ほどの日本最南端の有人島です。

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こんにちわ

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電動アシスト自転車でぐーるぐる

思いつきでやって来たので何が目当ということもなく、ひとり自転車でぐるぐると島を周ります。地味な坂道も、舗装されていないでこぼこの道も、電動アシスト自転車があればらくらくです。

レンタル自転車のお店のざっくりと書かれた地図を片手に、信号のない島の道を行くとこんなところに……

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ヤギがお出迎え

はじめはどこかの犬かなと思ったらヤギでした。群れのヤギというわけではなく、あちらこちらにポツンポツンとヤギ。

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草を食むヤギ

この時期の島はサトウキビの収穫シーズンのようで、停めてある軽トラからラジオの音が聞こえ、サトウキビ農家の方々がせっせと手作業で収穫されている様子が島のあちらこちらで見られました。

サトウキビの収穫、草を食むヤギ、サトウキビの収穫、草を食むヤギ……そんな感じ。

だいたいこんな感じで長いヒモに繋がれているヤギ。よく見ると……

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きれいな円形に草が刈られていた

あたりを見回すと、ミステリーサークルのように草が刈られた円がいくつかできあがっていました。一つの円が終わったら、また次の場所に円をつくるのでしょう。

このヤギ達、草刈りが仕事なわけではなく、ほぼ食用なのだそうです。確かに、ヤギ汁のカップラーメンもあるくらい、こちらではポピュラーなヤギの肉。

しばらく自転車を走らせていると、大騒ぎしているヤギの鳴き声が聞こえてきました。どれどれと近寄るとドヤ顔で寄ってくるヤギ。

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ふふふん

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ポーズ

好奇心旺盛なコのようで、わたしの一挙一動気になるらしい。とっても人懐っこいヤギでした。

 

波照間島のヤギ達、とても可愛かったです。