ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

ひとつのキョートにお別れ:efish

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大きな窓と鴨川と

via efish – Deep Kyoto

 

いつかブログで書こうとずっと思っていたカフェ、まさかお店がなくなってから書くことになるとは考えてなかったなー。

 

久しぶりに関西方面に寄ることになり、それなら「efish」に寄りましょう。

efish(エフィッシュ)とは、1999年にオープンした、京都の五条、鴨川のほとりにあるカフェ。その頃ではまだそれほど多くない、古いビルをリノベーションしたカフェで、初代iPhoneをはじめとする、主力商品のデザインを手がけたApple社の元インダストリアルデザイナー西堀晋氏がオーナー。

賑やかな四条とは別世界の落ち着いた雰囲気の五条、大きな窓の外には鴨川が流れていて、シンプルなデザインで一見何もないような、でも欲しいものは全部そこにあるような。そんなステキなカフェ。アルコールもあります。

初めて行った時からすっかりハートをつかまれてしまいました。当時、まだ他のどこでも見たことのないコンセプトで、初めてみるタイプのお店だったのですが、どこか懐かしくて、すごく好きだった何かを思いだせそうな、そんな気持ちになるカフェでした。

一番のお気に入り、と言っても京都に住んでいたわけではないので、年に1回2回、どんなに多くても3回くらいしか行けないのですが、それでも京都に来る機会があれば、せっせと足を向けた場所。ひとりで寄ったり、友だちと来たり、自分の生活圏内にこんなステキな空間があったらなあ、何度も思いました。他県の1カフェにこんなに惹かれるとは。

ここしばらくは京都に来ること自体がなかったのでお店に来ることもなかったのですが、今回思わぬ機会があり、久しぶりにefishに寄ることをとても楽しみにやって来ました。

お店に向かいながら、念のため場所を確認しようと検索すると、目に入ってきたのは「efish 閉店」の検索ワード。うそうそうそ……といろいろ見る中で出て来たのが、下の公式サイトにあった挨拶文でした。

 

そうかー、君もか。efish......  

昨年2019年10月16日の20周年をもって、建物の老朽化に伴い閉店。こういうことが続いてる気がしますが、またひとつ、お別れです。

もう1回来たかったなあ、あと1回来たかったなあ。余韻を残して終わるというのも、ひとつのお別れの仕方かもしれません。

 

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さようなら、efish

via efish | shin nishibori