ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

サンドイッチに挟むなら、やっぱりコレ|カフェ・ド・ギャルソン

 

サンドイッチ大好きです。日本スタイルの薄切りの角食パンでつくるサンドイッチももちろん大好きですし、ハード系のパンに挟むのも、クロワッサンも、なんにせよ挟みたい。

挟む中身となると、コンビニサンドイッチの定番あたりが、おそらく日本国民の総意なのだろうと思いつつ、念のために検索してみたら、もちろんありました。

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research-platform.line.me

 

タマゴが1位なのですね。タマゴサンド美味しいですよね。わたしも大好きです。

ちょっと前にアメリカンな方たち界隈で、セブンのタマゴサンドの再現動画がバズって、ちょっとした "Japanese egg sandwiches (Tamago Sando)" ブームがありました。

たしかに、アメリカではゆで卵がはいっていることはあっても、つぶしたゆで卵をマヨネーズであえる、あのタマゴサラダがサンドイッチの具に使われることはなかったかも。そのせいか、英語で検索すると、上のようにわざわざ「ジャパニーズエッグサンド」と「ジャパニーズ」がはいってました。

2位のBLTは、個人的にはなしです。トマトがねえ・・・。トマトは好きなのですが、トマトでパンが濡れるのがどうにも苦手で。

ツナもカツ系も大好き。8位のてりやきチキン?食べたことないですけど、何を挟んだっていいですよね。サンドイッチは小宇宙です。

とは言っても、わたしのなかのサンドイッチの中身ランキン第1位はやっぱりコレ「ハムチーズ」です。ハムとチーズとパン、サイコー!

アメリカやブラジルの、ハムのカットを3センチくらい大量に挟み込んだのも、スペインのぱっさぱさのパンに挟んだ生ハムとチーズのも、パンにハムとチーズが挟んであったら、それはもう最高。

あれも美味しいですよね、ホットサンドで食べるハムチーズ。

そんなわけで、ハムチーズのホットサンドを食べに、仙台の老舗カフェ「カフェ・ド・ギャルソン」へ行ってきました。

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いつぶりだろう!まだあってよかったー

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この辺りに流れた月日を感じる

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お2階へ

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渋いカウンター席

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定禅寺通りケヤキ並木を眺める席も

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ハムチーズ

コレです、コレ。本当に美味しかったです。ほんと、最後に食べたのいつだろう。目当てはこのハムチーズですが、ここはコーヒーも美味しいです。

令和のハイセンスカフェというわけではないですし(使ってるお皿とかをみるとわかりますよね)、かと言って昭和レトロというわけでもなく、その時の「今」のまま、ステキな感じに落ち着いたカフェです。

最初メニューを見たらホットサンドがなく、えーどういうことーとひゅ〜っとなりましたが、メニュー上ではホットサンドではなく、クロックムッシュとなっていました。わたしのなかでホットサンドとして記憶されていたらしいです。(見た目ふつうにホットサンドですよねと、正当化してみる)

ちなみに、お隣にも「珈巣多夢(カスタム、、屋号も渋い)」というたいへん渋い老舗カフェがあります。こちらも最後に行ったのはいつだろう。仙台にいる間に行こうかな。

 

1月の1枚

 

新年の抱負的なものとはまた別に、日常生活のルーティンとしてこれをせねば(絶対ではないけれど、したいなあよりはもう少し強い意志)と思っているものがいくつかあります。ひとつは、できればブログを週に2、3日は書きたい、もうひとつは、週に1回は靴を履きたい(そして出かけたい)、です。

そんなん勝手にしたらいいじゃないレベルのものではあるのですが、ここ数年毎年同じことを思っているのですが・・・もうこの時点でお察しかと思いますが、1月の段階ですでにどちらも未達となってしまいました。

先週はさっそく一度もブログを書かず、1月は3回しか靴を履きませんでした。ちなみにそのうちの1回は雪かきです。

そのうちのもう1回は、下の写真です。地味だわーと思って撮った1枚。仙台の街中なのですが、あまり夜に出かけることはないので知らなかったのですが、仙台の商店街になんだかジミーな、もとい、地味なイルミネーションが・・・。以前は(といっても10年以上前)なかったと思うのですが・・

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地味、といいますかコンセプトが不明

仙台の冬の風物詩といえば「SENDAI光のページェント」といって、1986年から続くイルミネーションがあるのです。この商店街の先にある通りがイルミネーションのメインストリートなのですが、その手前がこんな感じだったとは。生で見ると、もっと地味です。

せっかく仙台にいるので、一度くらいページェントを行きたい!と思っていましたが、行かず。

2月はまたしきりなおし、靴を履き、ブログをちょこちょこ書いて過ごそうと思います。

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こちらは公式サイトより

sendaihikape.jp

 

 

 

フリー機械翻訳サービスくらべ|Google翻訳 / DeepL翻訳 / Baidu翻訳

 

前回のブログでツタの絡まる建物に目がないと書いたのですが、この「〜には目がない」で思い出したことがありました。

以前、相当ハイレベルな日本語力のアメリカ人に「『目がない』ってなに?その日本語なに?」と盛大につっこまれたことがあったのです。

ツタの絡まる家の「〜に目がない」は、大好き、好きすぎてしようがないのように使います。が、しかし、友人の知っていた「目がない」は「彼は見る目がない」などの、判断力がないとか、センスがないという場合のものだけだったそうです。そんなわけで会話の中に「〜に目がない」が登場し、なんだかちょっと日本語のできない外国人みたいな雰囲気になり、ご本人的に相当不本意だったようです。

長い前置きになりましたが、そんなことをふと思い出し、2021年の機械翻訳ってこの手の表現はどのくらいついてきているのかと気になった次第。

「〜に目がない」の文章を、3つのフリー機械翻訳サービスでで比べてみました。

1つめは「Google翻訳」みなさんご存知アメリカグーグル社のあれです。

2つめは「DeepL翻訳」こちらは比較的新しく、2017年夏リリースのドイツのDeepL社が運営する機械翻訳サービス。

3つめは「Baidu翻訳」よく「中国のグーグル」と呼ばれる中国の検索エンジンサイト百度バイドゥ)のものです。ふだん使っていませんが、どんな感じかなと思いつきで足してみました。

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わたし、モンブランに目がないの。

今回翻訳にかけた文章は「わたし、モンブランに目がないの。」原文は日本語、訳文は英語といたしました。そして、結果の英訳をもう一度日本語に再翻訳してみました。

では、結果発表です。

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Google翻訳】I have no eyes on Montblanc. → 私はモンブランに目を向けていません。

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【DeepL翻訳】I'm a sucker for Mont Blanc. → 私はモンブランが大好きです。

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【Baidu翻訳】I miss Montblanc. → 私は、モンブランを逃します。

今回の勝負はDeepL翻訳の圧勝!正しい意味なだけではなく、言い換えの例まであげてくれています。モンブランだって上手に書けてる。ステキ。

Google翻訳は日本語を英語に置き換えただけで、意味としてはなんのこっちゃということになってしまいました。そしてBaidu翻訳は、ものすごく好意的に解釈すれば意訳か?でも再翻訳すると意味不明……ちょっと判断に苦しむところです。

ちなみにこのDeepL翻訳、カーソルを合わせるともっとたくさんの選択肢がプルダウンから選べます。「I'm a huge fan of Mon Blanc」「I'm a Mont Blanc kind of girl」とかいろいろ。

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カーソルをあてると、もっとたくさんの選択肢が出てきます(DeepL)

それぞれのサービスで得意な言語や、得意なスタイルがあるので、一概にこれだけの比較でどれがいいということはないのですが、無料で使えるウェブ翻訳サービスとして、DeepLはかなり重宝しています。

Google翻訳はヨーロッパ言語などは比較的得意なようですが、日本語や中国語といった独特の言語体系の言語では、今回の「〜に目がない」のようなちょっと独特な文になると、だいぶ進化しましたが、まだ残念な感じ。

その点、DeepL翻訳は、日本語と中国語に強いそうで「文脈に適した自然な言葉の選択に優れている」とかなりの高評価。中国語は未使用なので不明です。

そんなDeepL翻訳ですが、弱点ももちろんあって、ちょこちょこ訳抜けがあるんです。役抜けというか勝手に省略されるというか……。そのあたりは自己責任でしっかり確認が必要。抜けはGoogle翻訳の方が少ないと思います。

さらに、中国ではGoogle関連は基本的に使えないのですが、DeepLは中国でも使えるのでこれも個人的にはありがたいポイント。

AI翻訳ってほんとすごいですね。フリーのサービスでこのくらいなので、有料サービスだともっと精度の高いものがあるのでしょうね。

ちなみに、わたしはモンブランも好きですが、サバランに目がありません。

 

乙女の隠れ家|ツタの絡まる建物

 

街で出会う景観のなかで「これには目がない」というもの。それは、「ツタの絡まる建物」です。

甲子園のような大きな建築物もよいですが、ツタの絡まるのが家だったりするとなお好みです。絵本の中にでてきそうな、ロマンチックとミステリーのかけ合わさった、雰囲気のある建物。「ツタが絡まる」状態になるまでの年月に思いをはせる、ぐっときます。見かけるとついつい覗き込んでしまいます。

ぱっと思いつく、乙女度もときめき度も高い、ツタの絡まるおすすめ物件といえば、京都の銀閣寺の近くにあるこちらの建物です。1階が「迷子」、2階が「ゴスペル(GOSPEL)」、屋号からして乙女。ゴスペルは公式のサイトがなかったので、迷子のツイッターとインスタグラムから引用させていただきます。

twitter.com

ツタ物件マニアの方々の中では有名なランドマークのひとつです。冬の枯れたツタも枯れ感にしびれますし、緑もしゃもしゃの季節も最高。

わたしもできることならツタの絡まる一軒家に猫と犬と住みたい。そんな願望が捨てきれずにおります。実際には、生命力の強いツタたちにいったん絡まれるといろいろ大変なことになるようで、ちょっと検索するだけで、夢の成れの果てといいますか、ツタを放置して恐ろしいことになった画像などがたくさん出てきます。ツタ物件の理想と現実、ツタの絡まる家にお住まいの方に一度じっくり伺ってみたいものです。

仙台の街中を歩いている時にもたまにツタに絡まれた家、もとい、ツタの絡まる家に出会うことがあります。個人宅の場合は、ほとんどが空き家のようです。先日見つけたツタ物件、とってもステキでした。

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ちょっと洋館っぽいところが魅惑的

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閉まった窓から室内に入り込むツタ1

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閉まった窓から室内に入り込むツタ2

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新緑のシーズンにもまたお寄りしたい

こうしてみると、一軒家もいいですが、ツタを絡めるのなら二階建ての方が素敵かもしれません。

ツタ物件、求ム

 

わたしの読書スタイル2パターン

 

本をたくさん読みたいなあと思ってスタートさせた2021年。冬休みが終わってからはペースがキープできていませんが……休みの間に4冊読み、今はだらだらと5冊目を読んでいます。

本にもジャンルがいろいろありますが、実用書は「それほんと?」「この人何者?」「出典は?」「数字の分母は?」「いつの数字?」などなどツッコミが止まらず、まったく素直に読めません。本や作者に反発しイラっ、無意味に反発している自分にもイラっ。読んでいる最中は終始批判的なのですが、その割に読み終わったあとの感想はポジティブなことも多いのですが、なんにしても読んでいる最中のネガティブなドライブで疲労感が半端なく、必要に迫られない限りほとんど読むことはありません。

そんなわけでよく読むのは多い順に、長編小説、短編小説、ドキュメンタリー、エッセイ。そして読み方は2パターンあります。

ひとつ目は、ストーリに入って読むスタイル。例えていえば、読むのをやめるまで読んでいる感覚すらなく、ただただ読み進めていく。そんな型。

もうひとつは、自分に置き換えて読むタイプ。登場人物にかけられる言葉や、起こる出来事に、わたしだったらどうする……と妄想が広がるパターン。

どちらのスタイルでいくかは、自分が決めるわけではなく、本を読んでみて自然とどちらかになっていくので、読んでみるまでまったくわかりません。どちらのタイプの本が面白いという優劣もなく、本によってただただ読み方が違うようです。

前者の日常から離れて非現実な本の世界にはいっていくパターンも、後者のわたしだったら……から妄想に広がっていく現実の延長の世界というパターンも、わたしにとってはどちらも読書の醍醐味。

ただ、前者は一気に読み終えてしまうのに対し、後者は読了までにやたら時間がかかります。さらに、後者のタイプで長編小説、かつ登場人物多め、設定の場所や時間軸が複数絡んでいたりすると、読み終わるまで時間がかかってしょうがありません。

ちなみに、あまり面白くない本だとどちらのタイプにもはまらないかもしれません。ただ、一旦読み始めたら、最後まで読み終えたい派。もしかしたらこの後面白くなるかもしれませんし、ここまで読んだ分の時間の分の元は取りたいと、せっせと最後まで読みます、一応。

今年読んだうちの1冊は、芥川龍之介の『歯車』です。本当は芥川の『上海遊記』を読もうと思っていたのですが、魔が差したといいますか、つい『歯車』をぽちっと触ってしまいました。

この本は、一章のみ生前に発表され、残りは遺稿として発見された芥川の最後の本。小説というよりは散文のような文章で、彼の最後の精神状態が色濃く出ている、現実の出来事と、考えていることと、芥川が取り憑かれている妄想が、淡々と描写されているのが逆に生々しい本でした。

34、5歳でこんな感じだったとはご本人も日々さぞお疲れだったことでしょう。お察しします。そしてこの本、わたしの読書パターン2だったのです。わたしも疲れました……

どこを切り取ってもひたすら鬱々としたこの本を、自分ごととして読まなければいけないこの辛さ。そんなのわたしのさじ加減ひとつですが、勝手にそうなってしまうのでしょうがない。ああ、なんで『上海遊記』にしなかったんでしょう。『歯車』はいろいろと考えさせられる一冊ですが、正月三が日に選ぶ本ではなかったな。

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『歯車』の自筆原稿。芥川氏、繊細そうな文字ですねえ

 

大人になれば

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

 

高校生の頃、アメリカにホームステイに行きました。書類選考が通り、選抜と振り分けを兼ねた試験と面接を受けることになりました。会場が東京で、三田とか田町とかその辺。ぼやっとしか覚えていませんが。

場所や集合時間など詳細が書かれた書類が家に届きましたが、そんなことより書類選考が通ったことで、まだ試験に通ったわけでもないのにすっかり舞い上がるあほな子、16歳。アメリカに行く気満々で、行ったら日本の高校の宿題やらはしなくていいんだーと(そう言われたわけではないのですが)勝手に浮かれていました。仙台在住、16歳。

「何時の新幹線にするの?」と母に聞かれ、

「何時でもいいよー」と答えたわたし。

ちょっとここに座りなさいと母に促され、母の向かいに座ると「これからしなければいけないことは、何時の新幹線に乗れば試験に間に合うのかを調べることと、新幹線のチケットを用意すること。東京駅から会場までどうやって行くのかを調べることでしょ?」と母。

ちょっと言ってることがわからないんですけど。

ちょっと前に16歳になったばかりのわたし、東京には行ったことはありますが、すべて家族と一緒か学校行事、ひとりだったとしても新幹線に乗るホームまで見送りにきてもらい、新幹線を降りればホームに誰かが迎えにきてくれていました。

「え、お父さんかお母さんも一緒に来るよね?」とあたりまえのように聞くわたし。

アメリカに行くって言ってる人が、東京にひとりで行けないってことないわよね」と母。

お、おぅ……

浮かれ気分が一気にしぼむ。「え、でもひとりで東京行った時ないんだけど……」もにょもにょ言うと「じゃあアメリカもなしよね。お父さんもお母さんも一緒に行かないから。そもそも東京にひとりで行けないなら試験も受けられないしね」

ひっ……おそるべし正論。情け容赦なんて言葉はわたしの辞書にありませんと言わんばかりの母の顔。交渉の余地はなさそうです。アメリカに行くためにはひとりで東京に行くしかないのかしら。

そんなことあたりまえなのかもしれませんが、その時までは自分でやるなんて考えたこともなかったので、正直ビックリ。誰かがやってくれることがあたりまえの世界から、自分でやる方の道にドンと突き出された時でした。

えーわたしがやるの?ひとりで行くの?ほんとに?えー?と大騒ぎつつ、教えてもらったとおりに準備した懐かしい記憶。新幹線を降りてからどうやって乗り換えていったらいいかなどを書いた長いメモと、万が一の時の電話番号とテレフォンカードを持たされ(テレフォンカード!)、びくびくしながらひとりで東京へ向かう16歳。

やってみたらできるもので、東京に行って帰ってきて、アメリカにも行って帰ってきて、その時に知り合った友だちと遊ぶためにひとりでふつうに東京に行く16歳ができあがりました。

その後もまだまだ経済的、精神的にこども時代が続くのですが、あの辺りが大人への一歩だったように思います。自発的にというよりは、親ライオンに崖から突き落とされた子ライオンの感がなくもありませんが。東京にひとりで行くなんてと大騒ぎしていたわたしに教えてあげたい、あなた大人になったら八丈島も、イースター島も、キュラソーにだってひとりで行くからそのくらいで大騒ぎしないでいいよと。

 

youtu.be

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今週のお題「大人になったなと感じるとき」