ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

祝日生まれ

 

わたしは祝日生まれです。

祝日生まれをテーマにした記事があるかなと眺めていると、多い誕生日や少ない誕生日について書いたものがあり、ちょっと気になって開いてみました。

一番少ない日は、もちろん2月29日ですが、4年に1度という希少価値。この日を除くと次に少ないのは1月1日でした。そして一番多い日は、今回見た2種類のデータでそれぞれ違う日だったのですが、ひとつでは12月25日、もうひとつは4月2日でした。なんとなく納得なような、なるほど感のある日にちです。

わたしの誕生日は、少ない日のビリから数えて6番目。ふたつ見たどちらのデータ同じでした。同じ日生まれの人口がさほど多くないとは、今まで知らなかった事実です。たまたまそのデータ集計の年代の人たち(たまたま見つけた1995-2014に生まれた人と、1981-2015に生まれた人というふたつのデータ)だけにあてはまることかもしれませんが。

学校も仕事もお休みなのは、なんとなく嬉しい祝日生まれです。知り合いで同じ誕生日という人はいないのですが、サイババと同じ誕生日といのは子どもの頃から知っていました。サイババか・・・

 

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2013年の誕生日に過ごした、アルゼンチンの農園の牛ベイビー

 

今週のお題「祝日なのに……」

苦手な3月をやり過ごす

 

100年以上前から知られている顕著な傾向として、ヨーロッパやアメリカにおいては、3月は自殺者の多い月として知られています。この傾向は日本でも同様のようです。

当然ながら、それに対してさまざまな原因究明のための研究がなされ、さまざまな論文が発表され、現在ではさまざまな対策が取られています。

このことを初めて知ったのはジュニアの時に大学でとった認知心理学(Cognitive Psychology)の授業でした。通っていた大学の、3階にある教室でその部分を話しているその日の授業の雰囲気は、映像として今も覚えています。

この傾向については、春の自律神経の乱れやすい時期と重なって身体的、メンタル的な不調が多というもののほか、冬が終わりガラッと気候が変わるこの春というタイミングと、一般的な理由にあげられる健康不安、経済的な不安、将来への不安、人間関係などいろいろな要因とのコンビネーションが挙げられます。

その認知心理学のクラスでは、「認知」という側面から、季節的な要因などもありうつの症状が一番強く出ると言われている冬季ではなく、なぜ3月になって自死が増えるのかを、メンタルの年間のバイオリズムを線グラフで表しながら説明していました。

気持ちの面で底にいるのは確かに冬季です。衝動的な行動に出る人もいなくはないけれど、一般的には気持ちが底すぎると何か行動に出ることはできない、もしくは、行動しようという意思を持つことや、どうやって行動するかなどを考えることすらできない方が多いのだそうです。

一方、一番の底の部分を抜けて上がり始める3月(または4月や5月)になると、気持ちが徐々に上向いてきたことで、思考力が戻り、決断力が戻ってくるのだそうです。ただし、上を向き始めただけで、まだその人の安定したポイントまでは上がりきっていないため、何も見えない底にいた時よりもまわりが見えるようになったものの、見えたまわりはまだまだ暗かったという状況で、そこに絶望し行動に移すことがあるという話でした。

上向きになってきたからこその不幸・・・ではなく、もしもまわりに少しでも助けが必要な人がいたら、一見どん底に見えるようでも、それは上を向き始めたサインだから心配せずにその人の手を握っていてあげなさい、授業ではそう言われました。

いくら「上向きになっている証拠だよ」と当事者に向かって言ったところで、その人はその言葉が届くほどはまだ上には来ていないので、辛い、しんどいという人がそばにいたら、あわてなくていいのでただその手を握っていてあげなさい。今のこの辛さは上に向き始めたサインだと知っているだけで、あなたの気持ちは少しは違いませんかと話した先生の様子とクラスの雰囲気は、今でも思い出す光景のひとつです。

過去にも何度かブログで触れているのですが、わたしは3月が苦手です。深刻なものではまったくありませんが、一番嫌いな寒い冬は過ぎたものの、やや低調がだらだらと続く3月が苦手なのです。

気候だけではなく環境の変化の多い時期でもありますし、4月から年度が変わる日本としては、変化直前の気ぜわしさもあります。花粉症で目や鼻、肌にも不快感があり、くしゃみやハナミズで睡眠が妨げられることも少なくありません。薬を飲めば多少の症状は抑えられますが、薬を飲まなければいけないこと自体もじわじわ効いてくるタイプのストレスです。

そんなわけで、3月はしょっちゅう「ほんと3月っていやだわ」とぶちぶち言っているのですが、毎年この授業のことを思い出し、ここが過ぎればもう少しましな景色になるはずだと、あまり気持ちをアップダウンさせないようにしながら3月が過ぎるのを待っています。

3月、あと半分!

 

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ペルーのオリャンタイタンボ(2013年3月)

 

フルーツパフェ今昔物語| 果実(KASANE)

 

フォーラス」とは、仙台の待ち合わせ場所としてもよく使われる商業施設です。「じゃ、フォーラス前で6時に」または「ラス前6時」のような使い方をします。「ラス前」なんてまだ使う人いるのかしらと思ったら、ネット上にちょこちょこ「ラス前」についての記載がありました。

ちなみに、もうひとつ定番の待ち合わせ場所に「ラルフ前」というのがありました。これは、仙台駅2階コンコースのステンドグラス前に、2008年までの20年間、伊達政宗の騎馬像があり、その像がポロ・ラルフローレンのあのロゴに似ていたところから「ラルフ前」と言われていました。実際に友だちに「ラルフ前でー」と言われた記憶は一度もないので、本当に使われていたかは不明です。

ラス前と、ラルフ前、……知っていても役に立つことはないであろう仙台情報です。

本題に戻りまして、こちら「フォーラス」の地下にこの2月にオープンした、チョコレート&フルーツパーラー『果実(KASANE)』に寄ってきました。

チョコレート&フルーツパーラー、チョコレートパフェにするか、フルーツパフェにするか、なかなか悩ましいところ。いつもでしたら悩むことなくチョコレートパフェなのですが、今回めずらしく悩ましいということは、きっとフルーツパフェにしたらいいのかもしれません。

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フルーツパフェ 〜旬の果実〜

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いただきます

見た目にも華やかなフルーツパフェ、まるでフルーツのブーケのようです。ウットリ眺めるもつかの間、気がつきました。なぜわたしがいつも悩むことなくチョコレートパフェを選んでいたのかを……。

なぜなら、フルーツパフェにはわたしの苦手なパイナップルがいるからでした。パイナップルの存在、長いことフルーツパフェを食べていないのですっかり忘れておりました。パイナップルと、パイナップルがぺったりとくっついていたグレープフルーツを残し、大変美味しくいただいてまいりました。
パフェは大人になってから好きになったと先日書いたところですが、子どもの頃と比べるとパフェのクオリティ自体がずいぶんと進化したように思います。

昔のフルーツパフェといえば、缶詰のフルーツを使っているものも多かった。わたし、缶詰のフルーツがあまり得意ではないのです。その中でも特に缶詰のミカンが苦手で……フルーツミックスのようなものを使っているお店だと、苦手なミカンに加え、何にしても食べられないパイナップルも共に入っていることが多く、さらにはホイップクリームも当時は得意ではなかったので、トッピングにあるリンゴ(リンゴは生)とアイスクリームを食べたら、あとは持て余してぐちゃぐちゃになるのを待つだけでした。

そんなわけで昔のフルーツパフェはそもそもあまり好きではなかったのかもしれません。いずれにしても、パイナップルがあることを思い出してしまったので、今後もフルーツパフェの場合は「3種ベリーのパフェ」とか「シャインマスカットと巨峰のパフェ」などの、何かのフルーツに限定した今時のフルーツパフェしようと思います。

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それにしても美味しかったです

 

パフェとサンデー|Hambleton Hall(ハンブルトンホール)

 

昨年の夏、「仙台かき氷巡り」をしていました。かき氷のシーズンが終わり、次はどうしようかなと思いついたのが「仙台パフェ巡り」です。・・・と言っている間にもう半年近くになろうとしているので、うかうかしていると次のかき氷シーズンがやって来る。

パフェは大人になってから好きになったもののひとつです。子どものころは、食べるのが遅すぎてパフェの一番美味しく食べられるベストポイントを逃してしまい、グラスの半分以上がぐちゃぐちゃになって終わってしまうという……そんなわけでクリームソーダ派でした。

パフェと似たところではサンデーがありますが、パフェとサンデーの違いってなんなのでしょう。わたしの中ではいろいろなスイーツとフルーツが同じようなポーションで少しずつ盛り合わさっているのがパフェ。アイスクリームがメインで、アイスクリームを美味しくいただくためのソースやトッピングがあるのがサンデー。わたし基準です。

今回行ってきたのが、SNSで「仙台パフェ」などで検索すると必ず出てくる、アンティークな雰囲気がすてきなカフェ「Hambleton Hall(ハンブルトンホール)」です。

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アーケード街の入り口はいたってふつう

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細い廊下をずっと突き当たりまで入っていくと

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いかにもアンティークな雰囲気

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中に入ってからも細い廊下はまだ続く

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わたしが食べるのはどちらでしょう

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いちごのミルフィーユパフェ

大変美味しくいただきました。今のシーズンはやはりいちごのパフェですね。SNSでみてもいちご祭りです。んんん、もっとはやくパフェ巡りをスタートしていればよかった。巨峰やシャインマスカットのシーズンに来なかったことが本当に悔やまれます。

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ピカー

ひさしぶりのフォーガー|Makan(マカン)

 

行きたかったお店が休業などの理由で立て続けに開いていなかった、という思いの丈を先日ブログに書いたのですが、負けないわともう1軒行ってきました。

こちらも行こうと思っていたお店のひとつです。インドネシア語で「食べる」という意味の「Makan(マカン)」という名前の東南アジアの料理を出すお店です。

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Makan

以前の会社にいたときは、札幌ならこことここ、盛岡ならここ、赤羽ならここ、所沢ならここかここ、などと各出先にお気に入りのひとりランチのお店がありました。ここMakanは、仙台ならここ、のひとつです。1階も2階も小さいのですが「ちいさ居心地いい」という、いい塩梅の小さなお店。居心地の良さはお店のサイズだけではなく、ちょっとした旅気分に浸れるよい感じのお店です。

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なんかいい感じ

エスニックな感じが苦手な方にも、入りやすいアジアングルメの入り口がフォーだと思うのですが、わたしもその入り口から入ってきひとり。もともとハムとチーズが好きという舌でしたので、アジアンの複雑な香辛料や、おおらかな衛生観念に若干の苦手意識がありまして……

が、しかし。フォーから入った扉の向こうには、魅惑の世界が広がっていました。少しずついろいろなものが食べられるようになり、屋台のフォーも食べられるようになり、屋台のお店の人がボウルのフォーの残りをばしゃっと捨て、そのボウルを貯めてある水(いつから貯めてあるかは不明)にしゃっとくぐらせ、ふたたびそのボウルにまた次のフォーが入れられるを見ても、自分のフォーをおいしいと思えるようにまでなりました。

Makanのフォーはそんな心配は不要です。アジアかわいいお店で、アジアかわいい食器にもられた、アジアかわいいフォーです。メニューを見ると、フォーガー(鶏肉)もフォーボー(牛肉)もある!では、ガーでお願いします。

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湯気のフォーガー

大変美味しくいただきましたー。

 

この日の夜、はじめてベトナムに行ったときに、乗り継ぎで一泊したホーチミンでガイドブックに載って有名店「フォーホアパスター」の友だちと食べた夢を見ました。

日本とは違う湿度の夜のホーチミン、バイクの海のような道路を渡るのに10分近くかかったこと、ガヤガヤとしたお店、テーブルの上にもりっと盛られたチャインとザウムイ(ベトナム語でライムとパクチー)、細かいところまでリアルに夢で再現されました。きっと本当のベトナムに行けるのもそんな遠い日ではないはず(なことを願う)

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↑ここです↑→  Phở Hoà Pasteur sau vụ bị 'khủng bố' bằng mắm tôm - VnExpress

 

 

ピッツェリア → ベトナム料理 → 行き場のない思い

 

仙台にいる間に行っておきたいなあというお店がいくつかあります。この機会を逃したら、また次にいつこんなに長く仙台にいられるかわかりません。たっぷり時間はあったので行き放題・・・と思いきや、月に2、3回ほどしか出ないため、行きたいところの数と、使える日数がマッチせず、おまけに寄り道も多いせいか、なかなかたどり着けていません。

そのうちのひとつ、わたしのピザ人生のチャンピオンのピザ屋さん。小さなお店にはお店に大きなピザ窯があり、インテリアは南ヨーロッパの雰囲気、ちょっとしたイタリア旅行の気分になれるお店です。なんて、イタリアにはまだ行ったことがないのですが、ナポリにはこんな感じのピッツェリアがきっとあるにちがいありません。

メニューはピザ、ドリンク、ドルチェだけ。まさにピッツェリアです。初めてここで食べた時の感動は今も覚えています。グラスのハウスワインとピザ、ウィルキンソンジンジャーエール辛口とピザ、イタリアビール・モレッティとピザ、どの組み合わせも最高。どのピザも美味しいのですが、一番のお気に入りはアンチョビのピザです。食後のエスプレッソまで本気で美味しい。

近くを通るときには行きたいなあと思いながらいつも覗いていました。もうそろそろほんとに行かないと!それではいざ。

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張り紙が……

まさかの!?2月1日から一時休業に入られたようです。なぜもう少し早く寄らなかったのでしょう。ばかばかばか、わたしのバカー。残念ではありますが、せっかくの機会ではありますので、少しゆっくりおやすみしてください。またの再開をひたすら待ちますわ。

しょうがないので次の行っておきたかったお店へ。そうだ、わたしフォーを食べたかったんです。マイ東南アジアブームの頃によく通ったお店。ベトナム料理のカフェです。もう随分長いこと行っていませんが、お店の近くを通るときにこちらもちらちら覗いていましたので、お店がまだあることは確認済みです。

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この階段を登って……

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ショックすぎて写っていなかった

まさかの……。閉まっていました。同じように張り紙が貼ってあり、なにかが書いてあったのですがショックすぎてよくわからず、とりあえず写真だけでもと思って撮ったものの、意味不明な写真が1枚、正確にはもう1枚よくわからない写真が無情にカメラロールに残されていました。

閉店ではなかったと思うのですが、なんで閉まっていたんだろう。今となってはなぞです。この行き場のない思いをどうしてくれよう。

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もう1枚のなぞ写真