ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

スーパーの野菜の詰め合わせセットにおどろいた

 

いつも買い物をしているネットスーパーに、「いつものお野菜詰め合わせ」的なものが販売されていました。約5.5キログラムが59元(約1,100円)、いつの間にか1元が19円近くになっていました。びっくり。

本日のびっくりポイントはそこではありません。

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たぶん多くの人が写真を見て「あれ、おかしくない?」と思ったはず。

ちなみに野菜セットの内容は:

番茄(トマト)
土豆(ジャガイモ)
胡萝(ニンジン)
黄瓜(キュウリ)
生姜(ショウガ)
大蒜(ニンニク)
青菜(チンゲンサイ
生菜(レタス)

中国要素強めでもない、ごくごく普通のラインナップです。どの国の出身の人でもまずまず使いこなせそうなものだけですし、普段まったく料理をしない人でも、切ったり、ちぎったり、かぶりついたり、炒めたり、茹でてみたり、電子レンジを使ってなんとかして食べられそうな野菜たち。ちなみに写真にキュウリが写っていないのも気になりますが、セットの中に「黄瓜(キュウリ)」とあるのできっと入っているはずです。

気になったのはそこではなく、野菜の量というか、それぞれのポーションです。

トマト:1キロ
ジャガイモ:1キロ
ニンジン:1キロ
キュウリ:1キロ
ショウガ:300グラム
ニンニク:200グラム
チンゲンサイ:500グラム
レタス:500グラム

えっと、このセットでニンニク200グラムってあってますか?多過ぎないですか?いや多いですって。と、5.5キログラムの野菜に対して「ニンニク200グラム」って多くないかな、というどうでもいい点が気になっておりました。

・・・でも。中国的にはこのニンニクのポーションはありなのかもしれません。思い起こせばほんの数ヶ月前、入国時に2週間の隔離中に毎食出される中華弁当の大量の油とニンニクにノックアウトされたんでした。いっそ1回洗い流してしまいたいくらいの油とニンニク。ちょっと、というか全然無理でした。

ニンニク、味は好きなんですが、量をとることがができないのです。油もニンニクも、自分の許容量を超えると上から下からごにょごにょ・・・。とにかく1歩も動けなくなるんです。そしてその許容範囲は年々狭まっている模様。残念です。

わたしのニンニク事情はともかく、中国のニンニクのスタンダードをあらためて実感したスーパーの野菜セットでした。

 

春のツタ物件[上海編]

 

大きな道と小さな道があれば、どちらの道を行きますか。わたしはおもしろそうな道を・・。

上海の街中は1ブロックがとても大きく、通りから通りまでがかなりの距離になるところが多いので、ブロック内にある団地のような中を抜けたり、細い路地のような側道があるところもあります。そんな道を見つけると・・・

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通れるのならばとりあえず入ってみたくなるタイプ

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青空に映える、幸せの黄色いなんちゃら的な

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電気盗み放題

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ツタ物件を発見

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上海のツタ物件路地なのかもしれない

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3軒目のツタ物件
と、電線?に干されている洗濯もの

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4軒目のツタ物件は長屋風の建物

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椅子に座ってご近所の人とお話しするのよさそう

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すっかりもしゃもしゃ

上を見ても、下を見ても、前を見ても、後ろを見ても、隣を見ても、ままならないことだらけの今ですが、少なくとも誰かの明日はいい日になりますように……と願うばかり。

ツタの生命力を少しわけてもらいたい(ような、もらいたくないような……)

 

今週のお題「わたしのコレクション」

公園の民|静安公園

 

上海市内の公園には、近隣の住人ボランティアたちにお世話されるネコたちが住んでいる。そんな公園の民を眺めようとこの日訪れたのは、上海の繁華街にある静安公園。

静安(ジンアン)区の交差点に建つ1000年以上の歴史のある黄金の古刹。古刹なんて書くと荘厳なお寺を想像しますが、一瞬タイのバンコクかなと思うくらいギラギラなお寺、静安寺(ジンアンスー)。デパートやブランドモール、5つ星ホテルなどが集まるエリアで、ちょうどお寺の向かい右手間の工事中のところのからの半ブロックほどの敷地が静安公園。

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街中に突然ゴールデンのお寺

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さっそく視線を感じると、そこにネコ

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こっちからお熱い視線、そしてネコ

公園の民はネコさま方、ふだんはツンとしているのですが、しゃがむとジッと見てくる。そしてその厳しい眼差しにときめくわたし。休日の公園は人でいっぱいですが、中にはわたしのようにネコ目当ての人もいるようで、いなばのチャオちゅ〜る(の中国版)などおやつ持参でネコをまわりにはべらせている方もいたりしました。
そして、公園の民といえばネコだけではなく、こちらの方達もれっきとした民。

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自前のエレキ琴を演奏するおじい

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ノコギリを演奏するおじい

イカラオケを持参で歌う人、サックスを演奏する集団(持ち運びやすそうな楽器はいろいろあるけれど、アルトサックスが人気みたい。なんででしょうね)、そんな人たちに混ざって上の写真のような自前の楽器を演奏する人たちも。ノコギリの人、とっても上手でしたよ。

中国の公園って本当にカラフルな民たちでいっぱいです。日本と同様ここ最近はめっきり春な日が続いていて、ネコも人間も、陽気に誘われ週末の公園を満喫していました。

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食事中のネコ

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踊るおばあ

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寄ってくるネコ

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サックスで演奏する北国の春(手前の背中)
に合わせて小さく踊るパンチの効いたおばちゃん

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日陰に避難するネコ

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踊る民族衣装チーム

静安公園の民たちを集めてみましたが、最近コロナの感染者が一気に増え、静安公園も一時封鎖しているようです。ネコたち、ちゃんと餌やお水を確保できているかしら。おじいやおばあたちは大丈夫だと思います。

 

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今週のお題「わたしのコレクション」

これはいいのか、どうなのか。上海の半分廃墟のショッピングモール|星空広場

 

タイトル通りなのですが、半分廃墟化しているショッピングモールがあるというので、先日廃墟見学に行ってきました。今回の主役「星空広場」という可愛い名前のショッピングモールです。

モールのある場所は、上海市内の西側「虹橋・古北(ホンチャオ・グーベイ)」。虹橋には空港と鉄道のターミナルがあり、古くから別荘地や外国人の高級住宅街として発展したエリア。古北には、50年ほど前から日本人学校もあり、90年代後半に日本領事館が移転してきてからは、さらに日系企業が増え、それに伴い日本人居住者、そして日系のデパート、スーパー、レストランも集まってきて、日本のものならだいたい揃うという一帯です。

地下鉄10号線の水城路(スイチャンルー)駅直結のショッピングモールが半廃墟ってどういうことでしょう。虹橋空港に行く時にこのモールの前を通るので見たことはあるのですが、中に入るのは今回が初めてです。

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星空広場  <ST★R LIVE>

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LOVE モニュメント(本物かどうかは不明)

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自動演奏のグランドピアノ

コロナ感染者や濃厚接触者との接触がないことなどを示すアプリのQRコードを見せエントランスを入ると、ピアニストが廃校になった小学校に取り残されたピアノを弾いている、そんな雰囲気の演奏に迎えられます。演奏は悪くないのですが、いかんせん音が・・。要は音痴なピアノなのです。

長く調律されていないのか、キーもピッチも合っていない(音も2つほど出ない)グランドピアノ。ピアノの下も、ピアノの中もたっぷりとホコリをかぶっています。写真のフロアのカーペットがグレーに見えるのは、黒のカーペットにホコリが溜まっているから。そんなところに置かれた壊れたピアノを淡々と弾き続ける自動演奏が切なく、これから目撃するであろう廃墟のプロローグのようです。

ピアノの調べとともに店内に入ると、吹き抜けのモールの地下にあるアリババグループが運営する次世代オンラインスーパー「盒馬鮮生(フーマー・フレッシュ)」のオフライン店舗がカラフルに輝いています。

わたしもフーマーにはお世話になっています。オンラインでしか買い物をしたことがないですが、実店舗で買う人もいるんだなあとフーマーを眺めながらエスカレーターで上の階へ。

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吹き抜けって怖い・・と思いながも、爛々と輝くフーマーに気を取られていて気がつかなかったのですが、フロアがシーンとしています。

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奥で子どもが遊んでいた

各フロア1、2店舗くらいは営業しているものの(猫カフェもあった)、あとは空っぽ。いや、空っぽならまだいいのですが、こんな感じの店舗もありました。

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レストランの奥を覗いてみる
明らかに廃墟

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ユニクロは開いていた
突き当り奥のマックもかろうじて開いている

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その奥のマックの隣は廃墟

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いやいや、いいのか?

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天井からコード

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そんな中燦々と営業中のフーマーがシュール

こちらの「星空広場」、2015年オープンのショッピングモールとのこと。言ってもまだ7年で、こんなになるものなのでしょうか。地下鉄直結の駅、2015年オープン、何をどうしたらこんなことになるのでしょう。

上海の(というか中国の?)モールなどは、オープン時も全館、全テナント一斉オープンということはなく、準備のできたところから(?)ぽつぽつ開けていくスタイルのようですが、閉館の際も同様に、ぽつぽつとクローズしていくスタイルなのかもしれません(えー)

廃墟スペースはとことん荒れ果ているのですが、フロア部分の掃除は行き届いていてかなり綺麗に保たれています。半分以上空のショッピングモールをオープンさせているなんて、維持費がとんでもないのじゃないかしら。いっそのこと営業しているお店にお金払ってでも出て言ってもらった方が・・なんて大きなお世話なことを考えるわたし。

市内の中心部にも、廃墟と思われる物件(しかも大物も多い)がちらほら気になる上海。しばらくしたら、その後どうなっているのかまた星空広場観察に行きたいと思います。

 

フランスの大手総合スーパーCarrefour(カルフール)(の中国バージョン)

世界各国でスーパーマーケットチェーンを展開するフラン企業Carrefour(カルフール)。日本は、2000年上陸するも、業績悪化でイオンに売却、その後ライセンス契約も切れ、2010年に消えてしまいました。

日本では受け入れられませんでした、世界ではまだまだ元気(たぶん)で、南米でもお世話になっていました。ここ中国では「家楽福」の名前で1995年スタートし、現在は中国の大手家電量販店に売却され、店舗名称使用のライセンス契約で営業を続けているようです。

本家フランスのカルフールに行ったことがないので、「本物のカルフール」の基準はわからないのですが、わたしのイメージでは「ハコは大きく、陳列はおおざっぱ」がカルフールです。海外でおおらかに育つカルフール、買う買わないは別として、あったらちょっと覗いてみたくなります。そんなわけで、先日用事があってやって来た街に大きなカルフールがあったので寄り道してきました。

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これこれ。カルフールといえば、
階段式じゃないカートごと乗れるエスカレーター

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絶対「埼玉」だと思ったら「琦王」でした
「チーワン」という落花生屋さん

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出前一丁
の、グラノーラ?(そんなのありましたっけ)

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キリンビール
いやいや・・とりあえず感・・

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謎のディスプレイ「ロケット」

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セールのラップです
裏は適当

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謎のディスプレイ「ヒンドゥー教の神」
商品は・・

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モップのようです

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売り場の人のセンスなのか
メーカーからの指示なのか
(いずれにしても・・)

よく見たらどちらも「妙潔」というブランドなので、メーカー側のセンスかもしれないです。このタイプのモップ、いろいろなメーカーから出ていたので、中国ではメジャーなタイプのモップなのかもしれません。
それにしてもこの広告をされている呉尊さん、42歳ですって。わっか。世の42歳はこんな感じなのかしら。呉尊さん、日本語ではウーズン(これで変換できました)さんだそうです。

 

アルゼンチンのバル「ラ・ボデギータ」| 巨鹿路

 

とっても寒いとある週末の夜、こんな日はお肉とワインをということで、巨鹿路(ジュールールー)にあるアルゼンチンバル、ラ・ボデギータ(La Bodeguita de Sul/ラ・ボデギータ・デ・スル)に行ってきました。

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手前の部屋にテーブルがいくつかと、奥の部屋にバーカウンターとテーブルがいくつか。そんなこじんまりとしたバル。

ボデガ(bodega)とはスペイン語ではワイナリーや酒蔵のことを言いますが、昔アメリカで住んでいた界隈では、ヒスパニック系の人が経営しているちょっと食べたりもできるコンビニのような所もひっくるめてボデガと呼んでいました。英語も結構適当・・

ボデガの小さい版がボデギータ(bodeguita)、ボデガの大きい版がボデゴン(bodegón)なのですが、規模に関係なく固有名詞として使っているところが多い気がします。

ちなみにここは小さいバルなので、正真正銘のボデギータ。ここの系列店でボデゴン(El Bodegón)という大きなお店もあります。ボデゴンの方は、アルゼンチンとペルーのミックスで、南米の美味しいご飯と言えばこの2国なので、いいとこ取りのお店。

この辺りでがっつりお肉を食べに行くならエル・ボデゴン、飲みに行くならラ・ボデギータといったところでしょうか。

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奥のバーカウンター

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アルゼンチンの街並み、コミックのマファルダ、サッカーのマラドーナ、エビータ、タンゴのカルロス・ガルデル、作家のフリオ・コルタサル・・・ひたすらアルゼンチン!

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なぜか日本アルゼンチン修好100周年記念切手(1998)のポスターも

小さいお店はあっという間にいっぱいになり、賑やかな週末の夜。外国人のお客さんが多いお店なのですが、みなさん中国語がお上手。えーみんなどうやって話せるようになるんだろう。

ボデギータの名前に恥じない、お酒たちのラインナップ。アルゼンチンワインはもちろん、アルゼンチンの隣の人口300万人の小さな国、ウルグアイワインのタナも置いてあります。ウルグアイのワインなんて、ほとんどウルグアイ人だけで消費しているんだと思っていましたが、アジアでも流通しているんですねえ。

ワインの他にも、フェルネット・ブランカ(FERNET BRANCA)という激まずい(でも国民酒といっていいほど)お酒まで置いてあります。フェルネ のあの瓶、久しぶりに見ました。養命酒を濃く苦くしたようなお酒で、コーラで割って飲むのがアルゼンチン流。わたしはコーラ多めじゃないととてもじゃないけれど無理ですが、アルゼンチン人はフェルネ の分量かなり多めで飲みます。
ああ!ひさしぶりのアルゼンチン料理。ワインを頼み、懐かしいあれやこれ、お肉もがっちり楽しみました。ふう、楽しみ。写真も撮る気満々です。

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あら、なんかピントが・・

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おやおや・・

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お・・

ブログを書こうとiPhoneの写真アプリを開いたら、こんなことになっていました。全体的にこんな感じに。あらあら、いったいどうしたことでしょう。

そんなわけで、本日はお開きです。