気温が上がりコートもいらない春の1日、租界時代の高級住宅地が並ぶ思南路(スーナンルー)をふらっと歩いてきた。春の訪れとともに憎々しいコレも訪れている。
プラタナスの種子(写真見てもくしゃみ出そう)
7年前、上海ってスギ花粉ないらしいじゃないと得意げになっていた自分を呪いたい。スギ花粉はなくともプラタナスが猛威を振るう上海。ピークはもうしばらく先。おそるべし。
歩道に溜まったプラタナスの種子を睨みつけながら歩いていたら、有名麺屋さんを通り過ぎてしまった。そのお店は阿娘麺館(アーニャン麺館)。ガイドブックにも載っている蘇州麺の有名店。ミシュラン上海のビブグルマン常連店のひとつである。
お店の前の狭い歩道は、普段は地元の人や観光客で賑わっているのに今日は人が全然いなくて通りすぎてしまったようだ。どうしたんだろうとお店の前に戻ってみたら、開店したばかり(11時)でまだ数人の客しかはいっていなかった。
もしかしてラッキー。食べていきなさいとのお誘いに違いない。
入口すぐのカウンターで支払い、空いている席に
座り放題
お店のいちばん人気は黄魚(イシモチ)麺
左がキッチン、右側が洗い場につながっている
ミシュラン様がずらり
わたしは蟹粉麺を(これが最後の蟹麺かも)
グルグルに混ぜて、黒酢もかけちゃう
食べ始める頃にはあっという間に店内の席が埋まり、食べている人の後ろに人が並びはじめた。4人席でひとりで食べていたわたしの向かいも隣もちろん相席。
支払いをした順番ではなく、食べている人のお碗を覗き食べ終わりそうな人にあたりをつけて後ろに立つというのがここのスタイル。日本の町のラーメン屋のように食べ終わったらさっさと出ていくのが暗黙のルールである。
今日も大変美味しくいただきました。