仙台駅の東口エリアはずっと再開発が行われていて、仙台に住んでいたころから東口に来る度に「わー東口変わったねえ」と言うのが口癖になっています。ちなみに昔は「駅裏」と呼ばれておりましたが「誰が裏なん?」とクレームがついたかどうかは知りませんが、昨今の好ましくない、または避けた方がよろしいワード認定されたのかもしれません。今は「東口」で定着しています。
そんな仙台駅の東口にある食堂「マチルダ」に行ってきました。こちらもまだかき氷シーズンに入るまえの4月に「かき氷はじめました」宣言をされていたお店。
昼間は定食、夜はワインちょぴっと飲んで、ちょっとだけ食べて帰ろうという感じにぴったりな、近所に欲しいかわいい食堂です。仙台の飲食店等の営業時間短縮要請が開けたら(今日だ!)夜にも行ってみたいなあと思います。
お店は仙台駅のすぐ近くです。隣にサムギョプサルの専門店が見えます。豚の絵をメインに出さないと「とりあえず牛タンとビール」とか言われちゃうのでしょうか。ちなみに、写真では見切れていますが、反対側のお隣にはGeorgeという名前のWashokuのお店があります。ジョージでワショク、気になります。
豚バラ食堂とジョージに挟まれたお店が「マチルダ」です。
かき氷がやってくるまで、風に吹かれてくるくるまわる吊り下げの氷のれんを眺めながら、お店にかかる音楽を聴いていました。マチルダでこの日にかかっていたのは、カフェミュージックの定番ボッサノヴァ、ボサノバです。「イパネマの娘」や「デサフィナード」のようなクラシックな定番曲から、昨年大流行りしたBTSの「Dynamite」のボサノバアレンジ・カバーなんかも。
ボサノバはブラジル発祥で、空気をいっぱい含んだハスキーな発声の歌声が特徴で、アコースティックでクールなサウンドで日本でもファンが多く、わたしもとても好みのミュージック。
一方現地ブラジルではというと、ボサノバは1950年代後半から60年代始めのほんの短い期間に流行ったジャンルで、今ではすっかり懐メロ扱い。2020年の今でも日本の素敵なカフェでよくかかってるなんて言ったらブラジルの人たちびっくりするんじゃないかしら。
ガラスのお皿も、白い受け皿も、どっしり重いスプーンも、とっても女の子っぽいかき氷でした。もっと言えば、器の部分だけじゃなくて、氷の削りも、もっちりとしたクリームとも、バニラのアイスクリームとも、とってもよく合う丸みのある食感の氷で、いかにも女の子な食感でした。そして、なんと言っても自家製のイチゴのソースがやっぱり女の子。
女の子、女の子と連呼しましたが、正確に言うと元女の子というか、おとな女の子な感じ。ガーリーだけれど今はすっかり大人になった、でもかわいい。かき氷もお店も、そんなイメージです。
ごちそうさまでした。