ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

それでも食べたい、Buono! Buonissimo!! Buonississimo!!! な高級かき氷|梵くら

 

仙台の定禅寺通り沿いの小さなビルの3階に入る「梵くら」、昨年の仙台の上空に謎の白い球体が確認された日に(1年後の今も未確認飛行物体のままだそうです)氷始めで訪れたお店です。氷仕舞いもここでと思っていたのですが、思いつきで行くせいか、店休日にばかりあたってしまい最後のもう1杯を食べることのできないまま年を越しました。

梵くらは仙台ではおそらく唯一の通年のかき氷専門店。とは言え、さすがに仙台の寒い冬(今年は特に寒かった)に氷気分にはならず、6月に入ってから今年の4杯目のかき氷として再訪を果たしてきました。今回はお店のフェイスブックで店休日をしかと確認。

いただいてきたかき氷はこちら、オリーブオイル&タヒチアンバニラミルク(パルミジャーノレッジャーノ付き)です。お好みで岩塩と胡椒で味変もどうぞ。

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ベースは希少種のタヒチアンバニラミルク。他の産地のバニラと比べて圧倒的に香りが豊かで、世界中のパティシエに愛される世界最高級至高のバニラです。丁寧に削った氷、タヒチアンバニラミルク、また氷を削り、またタヒチアンミルクと重ねて作ったベースにかかるのが、イタリア産のオリーブオイル。シーズン毎にごく少量入荷するそうで、今のがなくなったら今年はもう終わりとのこと。

って言われたらめっちゃ食べたくなります。ほんとは直前まで別のかき氷を食べるイメージをしていたのですが、オリーブオイルの話を聞いていたら、もう絶対食べたいそれ!!となってしまいました。

受け皿の縁には、削りたての熟成チーズ、パルミジャーノレッジャーノです。これがまた深みのある美味しさ。喉にピリリとくるオリーブオイルに、濃厚なチーズがぴったり。タヒチアンバニラがさらに底を支えていて、感覚的、精神的な表現ではなく、現実的にフィジカルに奥の深い味わい。

今までに一度も食べたことのない味。食べながら何度も「んんん〜」と声が漏れる。ちょっと恥ずかしい。

3分の1ほど食べ進んだところで「かけて食べてもまた美味しいわよ、どうぞー」と岩塩と胡椒の小皿を渡されました。これがほんと、また、極上。食べ進めれば食べ進めるほどはまる旨みに、最後の一口まで「んんん〜」と謎の声を発しながらいただきました。

このお皿に乗る全ての材料の全ての工程に、時間と手間と愛情を惜しみなくかけ、最終形がこのかき氷。ごくごく控えめに言って最上級の贅沢なひと皿。Buono! Buonissimo!! Buonississimo!!!

実は、お値段もぶったまげる(言葉遣いっ)一品で、なんと4,280円(わたしは小盛りで100円引き)でございます。わかります、みなさんひ〜ってなりますよね。わたしもひ〜ってなりました。イタリアとタヒチのお嬢の荒ぶり加減がひどい。お嬢、ワガママ度が過ぎやしませんか。(もちろんもう少し常識的な範囲での高級かき氷もございます)

しかしながら、それでも食べたいかと聞かれたら、やはり「それでも食べたい」と申し上げておきます。

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極上のヒトサラ

大変美味しくいただきました。