歌舞伎座とのコラボなど、メディアなどでも見かける氷屋さん。飲食店などにも氷を卸す昭和20年創業のかき氷専門店、四代目大野屋氷室。
この8月、カラオケDAMの第一興商の飲食店事業部、DKダイニングの運営する3店舗で、四代目大野屋氷室を提供するとのこと。その内の1店舗に仙台のお店が入っていたのです。(第一興商って手広くやっているんですね)
仙台駅前から1つめのアーケード街、名掛丁(なかけちょう)の「仙台ハイボール」というお店。仙台市内の飲食店は酒類の提供は月末まで停止中なのに、お店の名前が「ハイボール」ってだけでちょっと入るのに躊躇するのはわたしだけではないはず。でもお店の名前をつけた時にはきっとこんなことになるとは思ってないですよね。それにしても安直なネーミングと思わないでもないですが、まず、いってきます!
すいミルク、クリームチーズに黒胡椒、どちらにしようかな・・・と散々悩み、まずは四代目大野屋氷室の噂の氷「生氷」そのものを堪能しようと<すいミルク>にしました。
<すい>とは、砂糖の蜜(砂糖水)のシロップで、ざっくりいうとイチゴシロップや、レモンシロップなどの元シロップの部分の蜜のことです。
東京界隈は<すい>、関西や九州では<みぞれ>、名古屋では<せんじ>と呼ばれるそうです。<せんじ>なんて初めて聞きました。仙台はたぶん<みぞれ>のような気がするのですが、<すい>もわかるからどっちだろう。
<すい>や<ミルク>に使われている砂糖も、大野屋に代々伝わる秘伝の製法とのこと。その秘伝のシロップを大野屋の「生氷」にかけていただくシンプルなかき氷。この「生氷」は商標登録されており、氷柱からかき氷に適したほんの一部を切り出した氷を、昔ながらの独自の方法でほ冷凍せずに保存する氷なのだそう。
口にすると繊細な氷の削りがほわわわわとほどけていきます。ちょっと特別感をもうかき感じる、至福の味でした。この夏の21杯目です。
次はクリームチーズに黒胡椒!と思ってお店の前を通った時にはかき氷ののぼり旗が出ていなかったので、もう氷仕舞いしたのかもしれません。またいつの日かお目にかかりたい……