仙台駅方面を背にして少し歩くと仙台で一番古い公園にぶつかります。明治8年(1875年)開園の「西公園」です。春は桜の名所、夏にはすぐ下を流れる広瀬川の花火を見たり、子どものころは公園にある市民プールに連れて行ってもらったり、塾の前後には市民図書館で勉強をしてたり、友だちとプラネタリウムに行ったり、初めて行ったライブも公園にある仙台市民会館でした。
今は、市民プールだった場所には地下鉄が走っています。図書館はすぐ近くに移転、そしてプラネタリウムのある天文台は市内とはいえ遠くへ移転してしまいました。コンサートホールのある市民会館はまだ現役ですが、ネーミングライツで違う名前になっています。
わたしにとって西公園の図書館とプラネタリウムは、仙台の特に好きな、そして素敵な場所のひとつ。いろんな思い出がぎっしりとつまった場所なので、移転が決まった時はしんみりとしてしまったものです。
そんな西公園ですが、変わらないものもあります。西公園の開園前の明治元年(1868年)創業の、時代劇に出てきそうな峠の茶屋的な雰囲気の「源吾茶屋」に行ってきました。
源吾茶屋のかき氷は、フリー素材イラストのような、いわゆる「絵に描いたような」かき氷たちです。氷イチゴとか、氷レモンみたいな感じの氷たち。わたしは氷レモンミルクにしました。
ここは、ずんだ餅やごま餅など6種類の中から好きなのを選べるお餅セットが有名なのですが、峠の茶屋にあるような(峠の茶屋って何?)ラーメンとかカレーライスもあって、どれもレトロ感漂う、タイムスリップを体験できる空間です。
壁にはお店を訪れた有名人のサイン色紙がびっしりと飾られています。石ちゃんとかレストラン系サイン色紙鉄板有名人はもちろん、Bonnie Pinkとかスピッツとか、この人たちもサイン色紙書くのですねーという方たちのサインもいっぱいで、仙台でこんなにいろんなアーティストや有名人のサインを見たの初めてです(わーこの人も!えーこの人も?と驚いた記憶はあるものの、誰だったか忘れてしまいました)。
そんな、かき氷な日々も今は昔……のような寒々しい雨が続いています。
しとしと、ざあざあ……