8世紀頃この地にやってきたナシ族が12世紀に建造した街、麗江(リージャン)。旧市街の「麗江古城」を少し小さくしたような古い町「束河古鎮」と、束河をさらに小さくしたような古い村「白沙村」に行って来ました。
束河(シューフー)
午前中に玉龍雪山に行った観光客が帰ってくるまでの静かなひととき
1996年に起こった麗江を震源とする麗江地震で町の古い建物は壊滅的な状態になったそうです。麗江に滞在中何度となく「1996年の〜」と地震の話を聞いたので、地震大国のニッポンジンとしては胸が締め付けられる思いです。
そんなわけでシューフーのオールドタウンもほとんどが地震後の建物。更に言えば、ここも一番手の観光スポット麗江古城と同様、ナシ族の人たちが住んでいるわけではなく、しっかりすっかり商業化されております。
美しい水源付近
ナシ族の住んでいないナシ族の古鎮(オールドタウン)ですが、もちろんナシ族の人たちも働いているそうです。この辺りの産業は農業、山の方の人は林業、ほとんどの若い人たちは観光業とその関連産業なのだそうです。
ナシ族って、母系社会なんですって。一族の長はおばあで、そのおばあが良しと言わないと結婚もできないらしい。おばあに許されなかった恋の話とかもいろいろあるらしい。
つづきましては白沙村のはなし。
こちらは麗江古城や束河古鎮(街と町)と同じように観光の村ではあるのですが、ここはほんとうに(ほんとうにって?)ナシ族の住んでいる村。
白沙(バイシャー)
中国の古き良き街のほとんどは、北京の南鑼鼓巷(ナンルオグーシャン)しかり上海の田子坊(ティエンズファン)しかり、中国全土同様のフォーマットで「ノルタルジックなレトロな街並み」が造られており、正直おなかいっぱい。
なのですが、ここバイシャーはほどよい感じがステキ。サイズ感といい、のんびりしながらワクワクします。
路地たのしい
雲南省はエディブルフラワー(edible flower)の栽培が盛ん
屋根の上になんかいる(沖縄のシーサーみたい)
屋根の上にいりる厄除けモンスターたちを見ていたら、家の門飾りも気になってきました。
赤は上海でもよく見るけれど他の色もある
紅いものは春節にその年のものを張り替える門飾りで、この界隈では他にも白・黄・緑の3色があるんですって。緑も撮ったつもりだったんですけど・・なかった。
他の色はご家族に不幸あったお家なんですって。白が1年目、黄色が2年目、緑が3年目で、なくなった方を偲ぶ言葉が書かれているそう。そして4年目には紅色に戻るんですって。
奥の方まで行ったら門飾りはなかった
つづく