ミシュラン上海のビブグルマンの常連、「大壶春(ダーフーチュン)」に行ってきた。大壶春は上海B級グルメの焼き小籠包、中国語では生煎(シェンジエン)のお店。
「焼き小籠包」って誰がつけた訳なんだろう。小籠包よりも小さい肉まんを焼いたものに近いのだけれど「焼き肉まん」よりも「焼き小籠包」の方が美味しそう。ましてや「シェンジエン」よりも断然美味しそうなサウンド。
大壶春は1932年創業の焼き小籠包とワンタンスープのお店で、今はチェーン店化しているのでうちの近所のショッピングモールにもはいっているけれど、ミシュランのビブグルマンに選ばれているのは、外灘(ワイタン)のレトロなビルの並ぶエリア四川中路にあるお店。
紅提灯のあるお店(右手はテイクアウト用)
看板上のお店のマークも大きい壺になっててかわいい
どうだーと言わんばかり
お店に入ると右手に注文カウンターがあるタイプ。わたしはアプリのクーポンメニューで。支払いを済ませたらレシートを反対側にあるの厨房のカウンターに出すと料理を提供してくれるセルフ式のお店。
流行りのレトロ上海風を演出するインテリア
22元(約440円)の焼き小籠包とスープのクーポンメニュー
春雨入りのカレー風味の牛肉スープ は定番のセット
左が豚肉、右の胡麻のが豚+エビ
ミシュラン(ビブグルマンだけど)の冠のせいで、驚きのキラキラ焼き小籠包が出てくるのかもしれないと期待していましたが、近所のモールと同じ味で、ごくごくふつうに美味しい焼き小籠包。焼き小籠包っておいしいなあとあらためて思う。
上海の焼き小籠包屋さん、基本的に4個セットからなのだけど個人的には2個セットがほしい。ひとりでサクッと食べたいなと思うんだけど、4個かあ〜と思うとちょっと多いなーと言う理由で焼き小籠包がサクッとひとりごはんの選択肢から外れることが多い。
なんて言いながらも、全部食べたのだけど。最初の2個は酢で食べて、もう2個は具ありのラー油で食べた。美味しかった。お腹いっぱいと言うより、胃もたれがくるお年頃なのが切ないけど。
スープは薄味。やさしい味と書い方が美味しそうかな。中国で食べるおかずメニューは基本的に味濃いめ料理が多くて、かつ日本で食べる同じ料理よりも実際に濃いめの味付けが多いと思うけれど、スープやチャーハンに関しては日本で食べるそれよりも味付けはあっさり目が基本のよう。はじめはこれはうっすら味のついたお湯かな?と思ってしまっていたけれど、だいたいどこでもかなり薄味なので基本的にそういうものなのかもしれないと今は思っている。(日本のお味噌汁やスープはすごくしょっぱいと言われるし)
赤い謎のなんかがついているビルの向かいが大壶春
店名の「大壶春(ダーフーチュン)」、中国語の「春(chun)」は一声で、春の小鳥のさえずりのチュンチュンっぽくて好きな音。
今週のお題「小さい春みつけた」