ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

上海カフェシーンの興隆と衰微(と、わたしのコーヒー豆)

 

上海に来た2018年の春は、上海のカフェブームに向かってフルに加速しはじめたころで、新規のカフェがどんどんオープンしているところだった。

アクセルベタ踏み状態の中国らしく、玉石混淆、良いものも悪いものも一緒くたに、ものすごい勢いでカフェ展開をしていった。そして、いつの間にか上海は世界で一番カフェの多い街になっていた。中国の猪突猛進的な推進力ってほんと恐るべし。

外飲みコーヒー圏の拡大から半歩ほど遅れたものの、家飲みコーヒー文化もずいぶんと身近なものになり、欲しいコーヒー豆がいつでも手に入るようになった。

・・のだけれども・・。次にやってきたのは豆の値段の高騰。上海に限ったことではないだろうけれど、良い豆は恐ろしく高い。コーヒー豆もワインや日本酒のようになってしまう日が来てしまった。せつない。

これぞという豆はもはやお誕生日用か特別の日のごちそう、あとは外で飲む用とし、日常には日常レベルの豆を飲むことにした。

わたしが日常使いのコーヒー豆に求めているのってなんだろうと考えてみた。納得の値頃感というのは絶対なのだけれど、いつも豆を買うお店の共通点は次の6点だった。

1)店舗がある(やっぱりこの目で確かめたい)、2)デリバリー対応可、3)500g前後単位の値段設定がある、4)味が好み、5)中浅焙煎アリ、6)店で焙煎(市内なら別店舗もOK)

わたしのポイントを押さえているのがこの3店。

Kamogawa(广元路店)、HEFA Coffee(番禺路店)、That Cafe(幸福里店)

Kamogawaの「鴨川零号」という名前のコロンビアとグアテマラブレンドが一番多く買っているの豆で、HEFA Coffeeのエチオピア雲南ブレンドと、That Cafeのエチオピアは同じぐらいの頻度、1−2−1−3−1−2−1−3・・・な感じで買っている。

上海のカフェブームはどこまで続くのだろうと思っていたけれど、もうとっくに折り返しを過ぎているそうだ。今はオープンさせても3ヶ月で撤退せざるを得ないくらい厳しいみたい。まあなあ、生き急いでいるかのようなカフェブームだったもんなあと思う。

これからの数年を生き延びたお店が、5年後10年後の上海カフェの心の拠り所となるのかな。