ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

踊り子からいずっぱこに乗って

9月の連休、特急踊り子に乗って伊豆の修善寺に行ってきた。夏に特急サロベツに乗ったのが楽しかったらしい夫、今度ははじめての踊り子に。

三島で伊豆箱根鉄道に乗り換え修善寺へ向かう。伊豆箱根鉄道は「いずっぱこ」というらしい。駅のおみやげ屋さんに電車の形の筆箱、その名も「いずっぱこのふでっぱこ」というものが売っていた。

修善寺は名前こそ聞いたことはあるもののわたしは来るのは初めて。伊豆というと、思い浮かぶのは海に突き出た伊豆半島だったのだけれど、修善寺があるのは山に囲まれた盆地の中伊豆エリア。伊豆なのに海がないなんてと驚く無知っぷりを呆れられた。さらには近くに天城という地名があり「あの『天城越え』の天城?」と驚いたらこれまた呆れられた。(どうでもいいような話だけれど、改めて『天城越え』の歌詞を今読んだらおどろおどろしい空気感の歌だった)

話が長くなってしまったが、修善寺のメインは修善寺温泉空海が807年に開いた修禅寺だ。ポイントは「修善寺」は地名で、お寺の名前は「修禅寺」だ。これも行くまで知らなかった。修善寺の駅からバスで温泉街にきて、バスを降りてからメインのお寺に行こうとGoogle Mapsに「修善寺」と入れると「修禅寺」とは反対側に連れて行かれるので気をつけたほうがいい(わたしたちのように)。

マル修がかわいい

撮影禁止だったので写真はないのだけれど、宝物殿に空海が彫ったと言われる(空海ではないかもしれない)地蔵菩薩像がなかなかシュールでかわいかった。

お寺だけじゃなく、日枝神社空海さん(手前は夫婦杉)

伊豆最古の温泉、空海が湧き出させた(と言われる)独鈷(とっこ)の湯

伊豆最古の木造建設「指月殿」

このあたりは空海だけではなく、北条家ゆかりの地。北条家といえば、誰も死なないと「ハッシュタグ珍しく誰も死んでない」とか出てきちゃうどんどん死人が出る大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を思い出す。当時もその後も夫がちょいちょい見続けているのだけれど・・もしやだから今回伊豆を選んだのかな。

修善寺を回っていると、見るものいろいろの説明に「悲劇のXX」とか「暗殺されたXX」とか「幽閉され後に殺害されたXX」とかばかりで怖かった。山に囲まれた修善寺のロケーションもなんかざわざわする。ちなみに上の写真にある「指月殿」は修善寺温泉で暗殺された鎌倉二代将軍源頼家の冥福を祈って母北条政子が建てたそう。

とはいえ、修善寺は怖いところではない(少しざわわとするけれど)。わたしの大好きな蔦物件もたくさんあるし、絵馬は自販で販売しているし、町の真ん中に流れる美しい川、きれいな水場で取れるおいしいわさび。ああ、修善寺いいところ。

名産のわさびをのせたわさびアイスと塩アイスもおいしい

川沿いのブロックとトタンと木の建物・・なんだろうと思ったら

銭湯だった

空海の時代からある温泉街に、地元の人の銭湯もあってほっこり。

踊り子といずっぱこに乗ってまた遊びに来たい。