自家焙煎のコーヒー屋さん「RUMORS(ルーマーズ)」に行ってきました。2011年に日本人焙煎士が上海の旧フランス租界エリアに開いたステキなお店です。
「Rumors」は中国語では「鲁马滋」と表記するよう。外国語は基本的に意味からじゃなく音からとるのですね。たしかに、メッシが「梅西(メイシー)」でした。
いつもはロースタリーの別の店舗に行っていたのですが、この日はなんとなくもうひとつのお店に来ました。こちらが1号店なのかな。
ハンドドリップで一杯ずつ丁寧にいれてくれるコーヒー屋さん、フードはなくケーキや焼き菓子が少しあるお店で、フレンチトーストが絶品です。バゲットのフレンチトーストで、1切れ、2切れと選べます。
この前は1切れ食べ、うわー2切れにしておけばよかったと思ったで、この日は朝から、いやその前の週あたりから、遅めのお昼でフレンチトースト2切れ食べるぞと決めていたのです。ふふふフレンチトースト。
が、しかし。フレンチトースト、週末オンリーのようでした。ちーん。
もうすっかりフレンチトーストの気分だったので、オススメされたイチゴケーキの味すらフレンチトーストのような気に……。でもフレンチトーストではなく、イチゴケーキ。ああ、なぜこのイチゴケーキはフレンチトーストじゃないのでしょう。ああ、なぜ今日は週末じゃないのでしょう。
……ああ、ここしばらくすっかりフレンチトーストの気分だったのになあと思いながら思い出したのが、昔の同僚のこと。
お互い別の地域を担当していたので、ふだんは別々なのですが、お互いが本社に出勤している時はよく一緒にお昼に行っていました。
だいたいいつもわたしが「お昼どうしましょうか」と声をかけ、食べたいものが決まっていない時は「わたしお腹決まっていないのでなんでもいいですよー」と答える彼女。
お腹がが決まっていない
わかりますよ。意味は通じます。前後の文脈から、わたしのフレンチトーストの反対の意味で「とくにこれと決まっていないのでー」的な意味合いと理解しています。
その当時までも、それ以降も、彼女以外に「お腹が決まっていない」というフレーズを使う人はまわりにいなかったのですが、どうなのでしょう。たまたまわたしのまわりの人は使わないだけなのか、特定のエリアでは普通に使われている表現なのか。
いつも否定文と共に状態を表す意味で使われていたフレーズですが「お腹が決まる」と肯定文としても使えるのでしょうか。「(カレーの)お腹になる・口になる・舌になる」などのバリエーションは耳にしたことがあるのですが、彼女が使う時はいつも「お腹が決まっていない」バージョンだったように思います。
意思の疎通はできていたので、意味を確認することなく、なんとなく通じた感じになっていましたが、あの時しっかり聞いておけばよかったな。
そんなことを思いながら、フレンチトースト味に脳内変換されたイチゴケーキを食べてきました。