前回のブログで、一時帰国が気がつけば2年近くが経ち、二転三転を経て上海に戻ることになりました・・・と書いたのですが、今日はそのあたりのはなし。
わたしのような中国で仕事をしている家族がいる外国人が中国に入国するためには、コロナ以前はパスポートと書類をそろえればビザの申請ができたのですが、コロナ禍でそのあたりが厳しくなり、PUと呼ばれる省の発行する「招へい状」(「この人を中国に呼び寄せる必要があるので許可してください」と招へい者の家族が所属する団体や企業、個人が申請する)が出てはじめてビザの申請が出来るようになっています。
昨年3月以降閉ざされていた上海への道が、9月に再オープン。手続きを開始するも手続き完了前の11月に再クローズ。この家族向けの招へい状の申請受付そのものが無期限停止となりました。おいおいおいっと思いつつ「まあ、すぐオープンになるでしょう」「春節(2月)のころにはオープンになるかな」「春には行けるかな」「オリンピック前かな」「オリンピックが終わってからかな」と思っていましたが、待てど暮らせど一向に見えない上海への道。
それが突然、今年の9月に入った頃約1年ぶりに申請再開となりました。実際に申請できるかは、管轄する省や市と区、そして所属する企業などによっても対応が違うようですが、我が家もようやく招へい状が出まして、満を持してビザを申請。
ビザは通常1週間程度で発給されるのですが、申請した日に連絡があり「トルコへの滞在歴があるので、通常よりも少々時間がかかります」とのこと。
え?トルコ?ここでトルコが登場するとは思いもしませんでした。まさかトルコのせいでビザが下りないなんてことになったら、とドキドキするわたし。そうじゃなくたっていつまた上海への扉が閉まるかわからないのに。
そんなこんなのうちに今度はオミクロン株まで登場。ビザが下りたとして、中国も外国人の入境拒否になったりして。どこまでも遠い上海。
その後、無事にわたしのビザが発給され(一瞬恨んだトルコ、ごめんなさい)、ビザの貼られたパスポートとともに、昨年の申請時に提出した使われなかったビザ用の写真が返送されてきました。い、い、いや、捨てて良かったのに。
あとは行くだけ。中国の国境が開いてくれていることを祈りつつ、PCR検査や抗体検査を受け(想像以上に血を取られてビックリ)、中国への渡航に必要な情報を入力したり、いろいろな書類や証明書をアップロードしたり、指定のQRコードを複数取得したり、結構いろいろあるタスクを粛々とこなしながらフライトの日を待ちました。(スマホ世代じゃない年代の人は大変だろうなあ。お察しいたします)
フライト前日まで入国規制がかからないかハラハラしながら、夜10時を過ぎてやっと「きっと明日はまだ大丈夫」とうっすら確信できました。ほっ。
昨年そろそろ帰ります的なことをブログに書いたのに結局帰れなかったトラウマ(大袈裟)があり、家族にも友人にも「たぶん、そろそろ、なにもなければ、きっと上海に……。でも出戻るかも、いやわかんないけど」と最後までぼんやりした感じでの出国となりました。
そんなわけで、ただ今上海です。
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