大人になってからは好きなものだけを食べてここまできたので、強制的に(厳密に言えば強制ではありませんが)「今日から14日間、あなたはこれを食べてください」と決められた食事一定期間出されたのは久しぶりのことです。学校給食や、部活動の合宿や遠征中の食事の苦々しい思い出が最後でしょうか。なんて、大げさに言ってますがたかだか14日間。
その後は7日間の自宅隔離となります。夫はこの期間ホテルへ移動です。その夫から野菜やお肉とか、何か用意しおこうかと連絡がありました。
ありがたや、ありがたや。けれど、なんにせよお腹の空かない日々は、場所をホテルからアパートに移しても続くため、とくにこれというものは思いつきません。どうしても何か食べたくなったら、ほとんどのものはデリバリーでOK。自分でなんとかできそう。
と思っていたのですが、次の日になって突然、猛烈にスイカが食べたくなったのです。それはもう凶暴といってもいいほどの勢いで、どうしてもスイカが食べたい。
いやいや、こんな時期にスイカなんてないでしょう。・・と思いましたが、ここは中国。なんと言っても国土の広い国ですので、極寒の地から南国エリアまであるし、なんとかなるんじゃないかしら。上海にあるかはわかりませんが、あったらいいなあと夫におねだりしてみました。
ホテル隔離解除の前日に、写真が届きました!赤い超中華風の緩衝材のネットに入ったスイカの写真。うれしい!ありがとう!
こちらのスイカは、中国の南西部、プーアル茶の産地としても有名な雲南省の「麒麟」という品種のスイカだそうです。
なんでこんなにスイカが食べたいのかわからないくらい、スイカが食べたかったのです。あと少しでスイカが食べられる、どれだけスイカが食べたかったんだろう。
アパートに着き、隔離明け最初のごはん。
あんまっ。うんまっ。ウリ科特有の青々しい感じがある、甘さたっぷり、みずみずしさたっぷりのスイカ。12月のスイカですが、予想以上の美味しさです。
隔離明け、世の人は何が食べたくなるんだろうと検索していたら、メニューはみなさんそれぞれでしたが、どこの国の隔離待機に関わらず、みなさんとっても幸せそうでした。