間もなく春節を迎える中国。いつの間にか英語では「チャイニーズ・ニュー・イヤー」が定訳になっていたようで、同じように旧暦でお正月を祝う中国以外の国の人たち、例えば、ベトナム、マレーシア、シンガポールの人たちはその辺どう思っているんでしょう。あえて「チャイニーズ・ニュー・イヤー」の訳を使うのかしら。韓国の人たちなんか「いや、コリアン・ニュー・イヤーだ!」とか抗議しそうな気がしなくもない。
白菜も英語では「チャイニーズ・キャベジ」が定訳ですが、「いや、あれはキムチ・キャベジである、世界は認識を改めなければなりません」的な小騒ぎの記憶もあります。
わかりやすいからといって、安易に国名をつけるとあとあと面倒くさいことになりかねないので気をつけたほうがいいですね。それにしても、チャイニーズ・ニュー・イヤーに関してはちょっと旧暦圏の方々のご意見を伺ってみたい。
ちなみに、去年の春節は2月12日、来年の春節は1月23日、そして今年は2月1日なのですが、こんなに違うと「あれ、今年お正月いつだっけ?」なんてことにならないのでしょうか。生まれつきお正月は毎年違う日と思っていたら、さほど気にならない、というか「そういうもの」なのでしょうね。
年明け頃からじわじわと視界の中に紅色が侵食してきて、ここ最近はラストスパートと言わんばかりに、猛烈な勢いで街が紅に染まっています。通りやショッピングモールは紅のランタンがあちらこちらにぶらぶら、モールの中には大仕掛けな深紅のオブジェが飾られ、ショップのマネキンやショーケースに並ぶコーディネートももちろん赤で統一。門松やしめ縄的のように自宅に飾る春節飾り(もちろん赤い)も店頭に並んでいます。
中国のクリスマスツリーは世界でいちばん稼働時間が長そうです。
本当なら民族大移動のホリデーシーズンなのですが、ゼロコロナを目指しているこの街も、ちょこちょこ感染者が出ています。上海では感染がわかるとその時点で建物やフロアが丸ごと、中にいる人たちも一緒に封鎖されます。48時間封鎖され、その間に2回のPCR検査を受けて全員陰性が確認できたら封鎖解除、中にいた人たちは12日間の自宅隔離となるそうです。
オフィスやアパート、スーパー、病院、ユニクロ、ディズニーランドだって封鎖対象に。自宅で隔離12日間は構いませんが、お買い物しているスーパーで突然封鎖になるなんてことは避けたい。でもそうなったら自分だけ逃れることは無理そうなので、万が一のためにフル充電の充電器を持ち歩き始めた今日この頃。
春節には中国の南の方に行きたいなあと思ってやってきましたが、旅行はさすがにしばらくお預けです。ふう、っと思いつつツリーの写真を撮っていましたら、後方からなにか気配というか、ビームというか、殺気?妖気?なに?