ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

お料理番組でチリかペッパーを調理しているときに、Red Hot Chili Peppersがかかっていたので

 

下書きに残っていた「RHCP*」をひろってみました。

RHCPとは、1983年結成、1984年デビューのアメリカ・カルフォルニア出身のロックバンドRed Hot Chili Peppers。日本では「レッチリ」の愛称で言われること多し。「レッチリ」と呼び始めたのは誰なんだろう。

今年の4月1日に、スタジオアルバムをリリースのタイミングでレッチリブログを書こうと思っていたのですが、そのころの上海はロックダウン騒ぎでRHCPどころでなくなり、タイミングを失い下書きのまま夏を迎えてしまいました。

全然タトゥーがはいってない時代もあったんだ

近年のRHCPと言えば、「夏フェスの人」のイメージが(わたしの中では)定着していたので、アルバムも出したことだし今年はフジロック来ちゃうかな、サマソニかななんて思ってっ思っていましたが、来日はされず、今はツアーでアメリカをまわっているようです。本日8月12日はアメリカ・テネシー州のナシュビルでライブの予定。

わたしがRHCPを聴くようになったのは、最初の5、6枚のアルバムはすでに出ていた90年も数年過ぎてから。聴くようになったと言っても、ファンとかアルバムを買ってというわけではなく、90年代のアメリカの大学の寮ではどの部屋でもルームメートの誰かひとりはRHCPのCDを持ったし、金曜の夜中になるとどこからか酔っ払った学生たちの "Give It Away" や "Suck My Kiss" の合唱が聞こえている環境だったので、なんとなくざっくりベストアルバムにはいるようなラインナップは知っている、というていど。

その頃のRHCPは、すでにアメリカの(世界の)エンタメビジネスに起こるありとあらゆるあるあるの大海原(ドラッグ、アルコール、相次ぐメンバーの脱退、メンバーの死などなど)をじゃぶじゃぶ渡っているところでした。

わたしの代々のルームメートたちも持ってた

これが1枚目。どう見てもゲゲゲの鬼太郎目玉おやじへのオマージュ

いわゆる「初期」のRHCPのことはリアルタイムで知っていたわけではないのですが、なかなかカラフルなエピソードが盛りだくさんで、ちょっとイカれた方たち(褒め言葉)という認識でした。全裸くつ下とか、全裸とか、全裸とか・・。(わたしが初めて見た頃はせいぜい半裸)デビューアルバムなんて、水木しげるとしか思えません。

YouTubeTwitterなど、わたしが大学生のころはもちろんなかったので、雑誌とか、人の話とかが情報源。今思えば田舎のアメリカの大学生の話にたいした情報なんてないのですが。

その後、彼らはアメリカエンタメ界の光を浴びたり浴びなかったりしながら、じゃぶじゃぶ海を渡りつづけ、進化を続け、変化を続け、変な踊りはしなくなり、メロディアスな歌もつくるようになり、売り上げものばし、まさかのグラミーを複数獲るバンドになって、コロナも乗り越え、こんなに長く活動するバンドになるとは思いもしませんでした。

わたしだってRHCPのことをブログに書く日が来るなんて思ってもいませんでした。一旦放置されていたRHCPの話を下書きから引きずり出したきっかけは、先日見た料理番組。料理をしながらトークをしているそのうしろでかかっていたのがRHCPの「Universally Speaking」でした。

2003年リリースの曲で、DとEm7を覚えたら曲の9割は弾ける、超シンプルなコード進行の曲。それまでの、いわゆるRHCP要素はまったくないポップな曲で、初めて聞いたころはきらいな曲じゃないけれど、これならRHCPじゃない人がやってもいいんじゃない、なんて生意気にも思っていました。

が、しかし。そこからさらに20年が過ぎた今になって、お料理番組のバックで流れていても、「おおおおおおおおこれはUniversally Sapeakingではないですか」と埋もれることなく耳に届く曲だったことを実感。あら、いいんじゃないこの曲。

どうでもいいような話ですが、その日のお料理にチリペッパーかピーマンかが使われており、そこにかけてのRed Hot Chili Peppersの採用だったに違いありません。安易すぎませんか?(なぜUniversally Speakingだったのかはなぞですが、担当者の好みだったのでしょうか)

youtu.be

さらにすごくどうでもいい話なのですが、このMVは「By The Way」という曲のMVの続編になっています。By The WayのMVでヴォーカルのアンソニーが乗るタクシーの運転手(やばめ)が再び登場、アンソニーがタクシーに置き忘れた雑誌を渡すため、RHCHのフェスの会場に侵入し、ステージに上がってその雑誌を渡すという、なんじゃそりゃなストーリーになっています。

youtu.be

ちなみにアンソニー、このタクシー運転手に拉致られ、メンバーに助けを求めるのですが、それが携帯ですらなく、ポケベル(ページャー)だったことに時代を感じます。あれ、2002年とかそのあたりってもう携帯ありましたよね?そういうストーリー設定なのかしら。

 

は・・いつもより長く書いてしまった。