ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

テレアポのアルバイトとリカちゃんでんわ

 

大学生2年生の夏休みの短い期間、テレアポのアルバイト経験があります。テレアポとは、テレフォンアポイントの略称で、わたしがやっていたのは某通信系会社の企業向けの新規通信サービスのための商談のアポをとる仕事でした。

大学の夏休みの一時帰国の間だけの期間限定、(夏休みに遊ぶための資金稼ぎのためだったので遊ぶ時間はしっかり確保したい)平日の日中にさくっと出来て、かつそこそこの時給をいただけるアルバイトということで選びました。

たっぷり社会人経験を経た今となっては、企業相手に電話をかけて商談のアポを取るなんて「平日の日中にさくっと出来る仕事」ではないことは重々承知しておりますが・・、いやあ若かったというかあほだったというか・・。

某企業の営業部のあるオフィスビルに出勤し、営業スタッフはほとんど営業のために出払ってしまったガランとしたオフィスでひたすらアポイントを取るべく日々電話をかけ、アポが取れたら(99%くらい取れないけど)営業担当がその会社に行って説明をするという流れ。

わたしの担当が岩手県の海の恵みに溢れる三陸沿岸エリア。三陸が一通りかけ終わった後は北上し青森県の三八上北地方。どうでもよい話ですが「さんぱちかみきた地方」と読みます。

まあなんと言いますか、日本語リスニングの難しいエリアでした。多くの場合はこちらの会社名を名乗った後すぐくらいのタイミングで「あ、結構です〜(ガシャ)」、早いとこちらの社名の途中あたりで食い気味に「あ、結構です〜(ガシャ)」と強制終了。

たまにめちゃめちゃ話したがりの方が電話に出られることもあるのですが、そういう方に限って「はあ〜X≒Ea⁂0∞9だば▽4%&'へばY()0=★L£Jびょん≫」と意思疎通できない。

標準語エリアだったところでアポが取れるわけではないのですが、東北の海岸エリアの日本語の難しさは半端なかったです。こちらから電話しておきながら、何を言われているのか理解できないなんて申し訳ないかぎりなのですが・・。

来る日も来る日も電話をかけつづけ、来る日も来る日も断られ続ける日々。そんな中わたしを癒してくれたのはリカちゃんでした。

営業の電話をかけるふりをしてかけていたのがこちら、「リカちゃんでんわ」です。

licca.takaratomy.co.jp

電話をかけると、リカちゃんが最近できた新しい友だちの話とか、リカちゃんの嬉しかった話などを教えてくれる電話で、営業電話をかけているふりをしつつ、リカちゃんの話に耳を傾けていました。のんきで明るいリカちゃんに癒されていました。まさか2023年の今でもやっていたとはー!

記憶が確かではないのですが、当時はリカちゃんでんわの他にも類似の電話サービスがいろいろあり、1日に1、2回は癒しを求めてかけていたと思います。あのサービスってなんのためにあったんだろう。わたしのためかな。

ちなみに、わたしのできるだけ避けているもののひとつが電話なのですが、おそらくこの時に一生分の電話をかけ切ったのだと思います。

 

今週のお題「やったことがあるアルバイト」